服部産業医事務所の活動

何か物足りない1日

先日は久しぶりにというよりほとんどないことなのですが、終日会社の事務所で仕事を行い、外に出ない1日になりました。当日もデスクワーク、ミーティング、復職面談、リモートワークなど、仕事はぎっしり詰まっていましたので、結構忙しい1日だったのですが、夕方は何か物足りない気持ちで仕事を終えることになりました。どうも終日外に出なかったことでいつものリズムが狂い、1日が終わった気がしない、燃え尽きない気分になったようです。長年産業医として事業所に出向いて仕事をするスタイルが身についているのを改めて感じました。産業医は現場に行くことが基本なのですが、それが好きでまた性に合っているのだと思います。

心房細動

3月9日は「脈の日」、3月9日~15日は「心房細動週間」だそうです。
DJ KOOさんのハイテンションなCMを
目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
心房細動では、電気信号の乱れによって
心房がこきざみに不規則に震えている状態になります。
症状としては動悸、息切れ、疲れやすいなどがあり
心臓の内部の血液のよどみによって血栓ができやすくなるため
脳梗塞や心不全の発生率が高くなります。

健康診断で心房細動で要受診となった方は
ぜひ早めに受診なさってください。

EZ DO 検脈!~脈を測って心房細動を早期発見
公益財団法人 日本心臓財団
https://www.jhf.or.jp/ez-do-kenmyaku/

心房細動週間
公益社団法人日本脳卒中協会
日本不整脈心電学会
http://www.shinbousaidou-week.org/

花粉の掃除

花粉症の症状でつらい方が多いと思います。今まで大丈夫だったのに、急に症状が出始めたという話もよく聞きます。

部屋の中に花粉を持ち込まないように工夫はされていると思いますが、完全には難しいようです。
家の中で1番花粉が多い場所は「床」だそうです。
掃除の際はまずワイパーでそっと拭いてから、掃除機や水拭きをすることで花粉が空中に舞うことを防げるようです。
いきなり水拭きをすると、花粉がふやけてはじけて、体内に入り込みやすくなるそうで、注意が必要です。

健康阻害要因が重なっている時期です

気温の寒暖差、花粉の飛散、インフルエンザの流行と今年この時期は健康を阻害する要因がいくつか重なっている状況にあります。年度末でなかなか仕事を休むことの出来ない状況ですので、体調を崩さないよう気を付けたいと思います。

健康に配慮した飲酒に関するガイドライン

先月厚生労働省から
健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が公表されました。
疾患別の発症リスクと1日当たりの純アルコール摂取量は
生活習慣病では男性40g以上、女性20g以上、
大腸がんでは20g以上、
高血圧では0g超え(少しでも飲酒する習慣があれば)で
発症リスクが高まると記載されています。
(純アルコール20gの目安はビール500ml)
ただし、飲酒による影響には個人差がありますので
飲酒量は少なければ少ない方がよさそうです。

お酒を飲む方は健康に配慮した飲み方を心がけましょう。
1)自らの飲酒状況等を把握する
2)あらかじめ量を決めて飲酒をする
3)飲酒前又は飲酒中に食事をとる
4)飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、
  アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする
5)一週間のうち、飲酒をしない日を設ける

1についてはAUDITでアルコール関連問題の重症度を
チェックしてみることをお勧めします。

AUDIT 久里浜医療センター

人が排出する炭酸ガスを実感しました

先日某事業所の衛生委員会に出席した際に、私が座った机の上に二酸化炭素濃度計が置かれていましたので、時々その数値を見ていたのですが、会議開始時に700PPM台だったのが、時間経過とともに上昇し、会議終了時、40分後には1400ppm台を示していました。窓を閉め切ったエアコンの入った40平米程度の広さの会議室にて5人のメンバーが会議をしていたのですが、基準の1000ppmをあっという間に超え、最終的には2倍の濃度にまで上昇していました。人が排出する炭酸ガスを目の当たりにして、換気の重要性を実感した次第です。

デジタル温湿度計

オフィスの巡視時に室内の温湿度の確認を行っていますが、冬のこの時期は湿度が20%台前半だったりして、かなり乾燥している状況にあります。先日の巡視でのこと、他の温湿度計が湿度20%台後半を示しているなか、一つの温湿度計が65%でした。古いデジタル温湿度計でしたが、後日点検に出したところ、やはり壊れていたようでした。これまでもデジタル温湿度計の数値が疑わしいケースは結構ありましたが、そうした場合には直ちに点検修理や交換を行っていただく必要がありそうです。

アニサキス

アニサキスによる食中毒が報告されています。
X(旧Twitter)でも魚の身の中でアニサキスが動いている動画が散見され
ついつい見入ってしまいます。
アニサキスは寄生虫の一種で
アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生で食べることで
アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して
痛みや吐き気、嘔吐などの食中毒症状を引き起こします。
予防方法は新鮮な魚を選び、目視で幼虫を除去し、
冷凍もしくは加熱してから摂取することです。

アニサキスによる食中毒を予防しましょう(厚生労働省)

一方でアニサキスアレルギーは
アニサキスの蛋白質をアレルゲンとして発症し
死んだアニサキスやそのかけらにも反応します。
食中毒とは別もののため冷凍や加熱で防ぎようがないことを
ご念頭にお留め置きください。

アニサキスアレルギーによる蕁麻疹・アナフィラキシー(国立感染症研究所)

花粉症シーズン到来

スギ花粉の舞う季節になりました。
花粉の曝露を防ぎ症状緩和に努めましょう。

予防方法は
1花粉を避けること
2花粉を持ち込まないこと の2点です。

1は
マスクやメガネの着用
花粉の飛散量の多い時間の外出を避けること が
挙げられます。
2は
玄関先で花粉を落とす
花粉の付きにくいツルツルした素材の服を着る
手洗いうがい、洗顔などで花粉を落とす
洗濯物などの外干しを控える などになります。

鼻詰まりや鼻水、咳、目の違和感、頭痛などの
花粉症の症状は
仕事の能率を低下させる原因となります。
内服治療の場合は
花粉量の少ない時期から
治療を開始することがポイントになりますので
早め早めの受診をお勧めします。

社内環境の整備としては
テレワークを認める
空気清浄機を設置する
受診時間を確保できるようにするなどが
挙げられます。
可能な範囲でご配慮いただければと思います。

転倒3度目はなかった

出張先から長崎に足を伸ばし、出島に行ったのですが、建造物から数段ある石の階段を降りている際に足を踏み外し、両手をついて転倒、ズボンの右膝部分も破れてしまう始末に。その後今度は繁華街で夕飯を食べた後の帰り道、コンビニと道路の間の数段の段差を踏み外し、1度目と全く同じ体勢で転落、やはり両手をつき右膝の同じ部分を打ち付け、転倒する始末に。前日にジムで走り過ぎていたこともあり、元々その日は朝から右膝関節に違和感があったのですが、それに加えて当日は出張で歩く距離が長く筋肉疲労が蓄積していたせいか、2度も同じ体勢、恰好で転倒してしまいました。2度あることは3度あるで、もう1度転倒するはずだと思っていましたが、どうにか3度目は免れた次第です。もちろん体勢や打ちどころが悪ければ骨折する可能性も充分にあったわけで、自分も加齢とともに転倒リスクが高まっていることを実感させられました。もう少し足の筋力を付けなければなりません。

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