服部産業医事務所の活動

冬の大敵!椎間板ヘルニア①

保健師の宮本です。

先週からめっきり冷え込みましたね。

急いで暖房器具を引っ張り出した方も多いのではないでしょうか。

冬場は暖房器具や灯油、毛布など重たいものを抱えなければならない機会が増え、腰をグキッ!!とやってしまう人が続出する季節です。

そこで今週から4回に分けて「冬の大敵!」シリーズ第2弾「椎間板ヘルニア」についてお送りします。

ラインナップは以下の通りです!

 

  1. 椎間板ヘルニアって?
  2.    〃   の原因は?
  3.    〃   の症状は?
  4.    〃   の予防方法はないの?

 

今日は①椎間板ヘルニアって一体何なの!というお話です。

最初に、「椎間板」とは何かご存知ですか?

人間の背骨は24個の骨で構成されており、その1つ1つの骨(椎骨)の間にはクッションの役割を果たす「椎間板」と呼ばれる軟骨の仲間が存在します。

そしてこの椎間板は周辺の硬い部分(繊維輪)と、中核部分(髄核)で構成されています。

ここまでの説明で ??? となってしまった方のために、椎間板を「枕」に例えてみましょう。

 

●枕カバー=「繊維輪」

●枕の中身(ビーズや綿などクッション材)=「髄核」

 

椎間板=骨と骨の間にある緩衝材(=枕)と理解して頂ければ間違いありません。

 

さて、本題の椎間板ヘルニアの説明に移りましょう。

広い意味でヘルニアとは

【ヘルニア [hernia]】: 臓器の一部が本来あるべき腔から逸脱した状態(三省堂「大辞林 第二版」)

という意味を持っています。

 

つまり椎間板ヘルニアとは、何らかの要因によって繊維輪(=枕カバー)に亀裂が生じ、髄核(=枕の中身)が飛び出し(かけて膨らんで)しまうことを指します。

飛び出した(膨れた)椎間板(=枕)が周囲の神経などを圧迫することにより、激しい痛みや痺れなどの症状を引き起こすのです。

 

上記のように、ヘルニアには「完全に枕の中身が飛び出したもの」と「枕の中身が飛び出そうになっているもの」の大きく分けて2種類存在します。

これを「脱出型ヘルニア」と「膨隆型ヘルニア」と呼びますが、意外にも完全に飛び出てしまう前者の方が激しい症状のわりに数ヶ月で症状が軽くなるようです。

 

次回は②椎間板ヘルニアの原因についてお話します!お楽しみに!

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