最近話題の「ジカウイルス感染症」②
- 2016年03月23日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です!
昨日今日と天気が良い日が続きますね!
今年は花粉症でヒーヒー言っている人をあまり見かけない気がします。
年末からの変な気候のせいなのか、はたまた予防方法が確立してきたせいなのか・・・
せっかく日本に住んでいるのですから、お花見くらいできる体調は維持したいですよね。
さて、先週に引き続き「ジカウイルス感染症」のお話です。
今週は出張など、流行地へ行かざるを得ないときに知っておくべきQ&Aをご紹介します。
Q. 流行地域へ渡航をする場合は、どのように予防すれば良い?
海外の流行地にでかける際は、蚊に刺されないように注意しましょう。
長袖、長ズボンの着用が推奨されます。また蚊の忌避剤なども現地では利用されています。
近年、ブラジルにおいて小頭症の新生児が増えており、ジカウイルスとの関連が示唆されています。
このため、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地への渡航を控えてください。
やむを得ず渡航する場合は、主治医と相談の上で、厳密な防蚊対策を講じることが必要です。
Q. 日本で購入した忌避剤は、中南米においても効果がある?
国内では「ディート」や「イカリジン」を成分とした忌避剤が市販されており、中南米の蚊にも効果があります。
製品の用法・用量や使用上の注意を守って使用します。
製品の忌避効果は蒸発・雨・発汗などにより持続性が低下するので、一定の効果を得るためには定期的に再塗布することが必要です。
Q. 予防接種はある?
ジカウイルス感染症に有効なワクチンはありません。
Q. 海外旅行中に流行地域で蚊に刺された場合はどこに相談すれば良い?
すべての蚊がジカウイルスを保有している訳ではないので、蚊に刺されたことだけで過分に心配する必要はありません。
心配な場合は、帰国された際に空港等の検疫所でご相談ください。
また、帰国後に心配なことがある場合は、最寄りの保健所等に御相談ください。
なお、発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。
ジカウイルスに関わらず、「海外からウイルスを持って帰る」なんてことになると一大事です。
場合によっては許可が下りるまで個室で軟禁状態、出勤するなんてもってのほか!なんてことも。
海外旅行や出張の際は、その国々の注意すべき感染症についてもリサーチしておくと安心ですね。
それではまた来週~!
【参考・引用】
厚生労働省ホームページ:ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて
http://www.mhlw.go.jp/