服部産業医事務所の活動

薬を飲む時間について

こんにちは、保健師の山本です。
桜は終わりましたが、今度はつつじが咲き始めていますね。
桜と違い、つつじは長く楽しめるのでGWあたりまではお花見できると思います。
さて今回は、薬を飲む時間についてお話ししたいと思います。

1.食前・食間・食後とはどのタイミングをさす?
薬を飲むタイミングといえば、「食前」、「食間」、「食後」の3つの食事に関する物と、「就寝前」など実は色々あります。
飲むタイミングで悩むことが多いのは食事に関する飲み方ではないでしょうか。

「食前」は、食事の30分前から60分前に薬を飲むという意味です。
例えば吐き気を止める薬は、食事の前には胃の中は空っぽなので、薬はすぐに溶けて吸収され、効き目も速く現れます。

「食後」は、食事の後約30分以内に薬を飲むことをいいます。
例えば、胃の粘膜を荒らしてしまうような薬では、食後に服用することで薬が食べ物と混じり合って胃に対する刺激が弱められます。
その他、消化酵素などは、食べた物の消化を助けることが目的ですので食後に飲みます。
※空腹の時に飲むと逆に胸焼けなどを起こすことがあるので要注意
加えて、食後に薬を飲むもう一つの大事な目的は、薬の飲み忘れを防止することです。
このような場合には食後30分も待たなくても、食直後に飲むこともできます。

「食間」は、食事と食事の間に薬を飲むことで、決して食事の最中に飲むことではありません。
時間的には食後約2時間ぐらいが目安です。
例えば、胃潰瘍の薬は、胃の粘膜のキズに直接作用して保護する必要があるわけですから空腹の時がよい、となります。

「就寝前」は、寝る前30分くらいまでの間に飲みます。
布団に入る前に飲むようにすると忘れにくいでしょう。

なお、薬の服用時間はいろいろありますが薬の袋に指示された服用時間がどうしてもその時間に飲むのが不都合があったり、忘れてしまう、などということがあれば、医師または薬剤師に相談して下さい。
もちろん、不便でも服用時間を守るものもありますが、他の時間に変えられることもあります。
無理にその薬にとって一番理想的な服用時間を求めるよりも、ともかく薬を飲むことが大切です。

2.薬を飲み忘れた時の対処法
薬を飲み忘れることもあると思いますが、その時はどのように対応していますか?
基本的には、飲み忘れの際の対応は主治医の指示に従うようにしましょう。
一般的な対応としては、気付いた時に服用します。
しかし、次回の服用時点までに時間間隔がない時には、スキップするあるいは下記のような時間間隔をあけて服用するようにします。  
●1日3回服用の薬剤 → 4時間以上間隔をあける  
●1日2回服用の薬剤 → 5~6時間以上間隔をあける  
●1日1回服用の薬剤 → 8時間以上間隔をあける

2回分を一度に服用することは絶対にしないでください。
保健指導の時にも薬をすぐ飲み忘れるという方が時々いらっしゃいます。
まずは飲み忘れないようにしていただくことが大切ですが、そのような方は医師や薬剤師に相談し、飲みやすいタイミングに変更できないか等工夫がないか確認してみてはいかがでしょうか?

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