服部産業医事務所の活動


熱中症対策のご準備を


こんにちは。保健師の宮本です。

今年もだんだん暑くなってきました。

総務省消防庁は2018年5月14日から5月20日の一週間における熱中症搬送人数が957人(速報値)であることを発表しました。
2018年4月30日から熱中症による搬送人数の調査で累計人数は1502人(速報値)。
初診時に熱中症を起因とする死亡者は今回週では1人が、3週間以上の入院加療が必要な重症判定を受けた人は24人が確認されているとのことでした。

上記のように熱中症の報告もあがってきています。
毎年聞くことだと思いますが、本格的に暑くなる今が要注意と言われています。
特に、現場等で今年初めて暑さを体験する方などは注意が必要です。

昨年、熱中症にかかった方にその時の状況をお聞きすると、当日は朝から体がだるく、調子が悪かったそうです。水分摂取量も少ない方だったこと、遅くまで夜更かししていたことが引き金になったのだろうと昨年を振り返られていました。
今年は今のうちから水分補給をきちんとして、睡眠時間の確保にも気をつけているそうです。

本格的に暑くなるのはまだ先かもしれませんが、会社でも冷蔵庫や経口補水液等の確認(職場巡視の時に、時々期限切れのものが大事に冷蔵庫に保管されていることがあります)、熱中症対策の教育などのご準備をお願いいたします。

炭水化物+炭水化物


こんにちは、保健師の宮本です。
前回、血糖値についての記事を書きましたが、今回は関連することで「糖質制限」についてのご紹介です。

保健指導時に炭水化物の摂りすぎに気をつけるようになりましたとお話を聞きます。
今までご飯は大きな茶碗に大盛りだった方などで、とても頑張っておられると思います。
ただまったく食べないなど極端に減らしてしまうと逆に悪影響だったりするので要注意です。
実は炭水化物はご飯だけではありません。
知らず知らずのうちに炭水化物+炭水化物の食べ方になるパターンもありますので、今日はその組み合わせを少しご紹介します。

≪ギョウザや春巻き+ごはん≫
皮は小麦粉から作られていますので糖質を多く含みます。
≪カレーやシチュー≫
ルウに小麦粉が使われています。
≪天ぷらや揚げ出し豆腐≫
衣に小麦粉や片栗粉を使います。
≪皿うどん≫
かたい焼きそばで麺も炭水化物ですが、とろみに小麦粉が使われています。

そんなこと言ったら食べるものないでしょという話にもなりますが、これらを食べたらいけないわけではなく、このようなおかずの時はご飯や麺は少なめにするなどの工夫がおすすめです。
また、糖質を少しカットしたいのであれば、このようなメニューばかりにならないように工夫することが大事です。

あ、もちろんラーメン+ライス、うどん+おにぎりなども炭水化物+炭水化物なので注意ですよ。

あと、小腹がすいたときに和菓子ならと食べていませんか?
洋菓子よりはバターなどの脂質を使ってないのでカロリーだけでみると安心なような気がしますが、糖質からみると要注意です。
和菓子はでんぷんや砂糖が多く含まれていて、わらびもち・くずもちなど、一見ヘルシーそうにみえますが、意外と高糖質なので要注意だそうです。
また夕食後にちょっとせんべいなど食べてしまうとかありませんか。お米を使った焼き菓子のため、2枚でごはん茶碗半分程度の糖質量になってしまうので、せっかく夕食のご飯を我慢してもあまり意味がなくなってしまうのでこれも注意が必要です。

初めにも書きましたが、極端な制限は危険ですが、日ごろ食べ過ぎているな~と思う方、参考にされてください。

血糖値


こんにちは、保健師の宮本です。

先日、テレビで血糖値についての番組がありました。
炭水化物が好きな人、大食い、1日2食しか食べない人などで血糖値はどうなるのかがテーマで、芸能人の食生活から血糖値の変化を見ていくものでした。
食事内容をみてもそりゃ血糖値も上がるでしょうという食べ方をしている人がほとんどでしたが…。

ちなみに、正常な人の血糖値は80~110で、食後は140が目安です。
常に140を超え、下がらないのが高血糖の状態で、様々な疾患を招く要因となります。

また、空腹時の血糖は正常でも、食後急上昇しそのあとまた正常値に戻ることを、【血糖値スパイク】といいます。
通常の健康診断では、空腹時のみの血糖値を測ることが多いので、異常値としてでないことがありますが、血糖値スパイクは、様々な病気のリスクになることがわかってきていて、問題になっています。
空腹時間のあとのドカ食いも血糖値の急上昇の原因となるので注意が必要です。
食事の間隔は6時間程度が適度で、それ以上空いてしまうときは、適度な間食が必要とのことでした。

さらに20代の男性芸能人では、肥満で食べる内容や飲酒量も多いにも関わらず、血糖値はほぼ正常範囲であるケースが出ていました。医師からはまだ若さでカバーできていると言うことでしたが、このままこの生活を続けると近い将来、大変なことになると伝えられていました。

保健指導でも検査値には問題がなくても肥満傾向にある方をお呼びすることがあります。
なんで呼ばれたの?と思われるようですが、生活状況をお伺いすると食べ過ぎやていることが多いようです。
特に若い方に多い傾向ですが、このままの生活を継続していると検査値が高くなってしまう可能性があるので、その前でとどまって欲しいとの思いからお話をさせていただいております。
何かあってからでは遅いので、まだ元気に仕事ができている時に生活改善もあわせて行っていただけるといいな~と常々思っております。

また、緊張を強いられるようなストレスがかかっても血糖値の上昇がみられることが紹介されていました。

今年も定期健康診断が実施されますね。今から受ける方、もう結果が出ている方も、一度、生活習慣を振り返ってみてくださいね。

ハイブリッド花粉


こんにちは、保健師の宮本です。

花粉が飛ぶのもそろそろ終わりかな?とも思っていたのですが、どうやらまだ続くようです。
しかもパワーアップして【ハイブリッド花粉】となり猛威を振るうようです。

ニュースによるとハイブリッド花粉とは、普通の花粉に黄砂が合体する花粉だそうです。今ならさらにPM2.5もお付けして・・・(全然お得感なし)

大分県立看護科学大学 市瀬教授によると、ハイブリッド花粉により、
「花粉症になっていない人は、花粉症になるリスクが高くなる。
花粉症になっている人がハイブリッド花粉を鼻から吸い込むと、花粉症がさらに悪化する。
油断しない方がいい。」とのことでした。

これからもう少しの時期は、花粉情報だけでなく、黄砂やPM2.5の情報にも注意が必要ですね。

また、花粉症対策の服薬をされている方。
特に運転業務をされている方は、薬の副作用による眠気や集中力の低下などには十分お気を付けください。
また、点呼時にも服薬しているかなどの確認が必要です。服薬されている方への点呼時の注意喚起をお願いします。

CPAP治療の効用


睡眠時無呼吸症候群が疑われていた方から、精査を受けた結果、中等度の睡眠時無呼吸症候群との診断を受け、CPAP治療を導入したとの報告を受けました。ぐっすり眠れるようになり、昼間の仕事をとても快適にできるようになったと感謝を述べられました。まるで世界が変わったといわれるほどの変化だったようです。今後は生活習慣病のコントロールも改善していくのではないかと期待しています。労働者人口のなかに、睡眠時無呼吸症候群はかなりの数いると推計されていますので、疑われる方は早く診断を受けCPAP治療を導入していただきたいと思います。生活や仕事の質の劇的な改善が期待できます。

春の睡眠


こんにちは、保健師の宮本です。
前回、春の体調不良についてご紹介しましたが、本日は春の睡眠についてです。
春になると疲れているはずなのに、なかなか寝付くことができなかったり、朝起きても疲れがとれないことが多くなると言われています。
これは、環境などが変わる節目の季節なので起床時間が変化しやすく、その環境の変化対して心が対応しきれずに考え事が多くなったり、さらにアレルギー体質の人は花粉に体が反応してしまうことが影響しているようです。

一つの対策として、眠る時にいろいろと考え事をしてしまう場合は、アイマスクの利用がよいそうです。
アイマスクをすると強制的に視界が暗くなって、目を開かないので、副交感神経が活動しやすくなり、眠る体制を整えて寝つきやすくする効果があるそうです。

また、夜にきちんと眠気がくるようにするためには、起きる時間が大切です。休日も含めて起きる時間を一定にしていくと、眠気を促すメラトニンというホルモンの分泌される時間が定着して、夜になると同じ時間帯に眠気がくるそうです。
睡眠のバランスが崩れてきたなと感じたときは、起きる時間に注目してみましょう。

また侮れないのは、花粉症などのアレルギー症状です。抗アレルギー薬の眠気で日中は頭がぼうっとしているのに、夜も鼻づまりでよく眠れない人も多いのではないでしょうか。治療のためには、きちんと耳鼻科を受診して、状況に合った薬を処方してもらうなどの対処が必要ですね。

季節の変わり目の対応がスムーズにできるよう、今一度生活習慣を見直してみましょう。

春の体調


こんにちは。保健師の宮本です。
最近は気温が20度近くになる日があるかと思えば、急に気温が下がり、雨が降り、強い風が吹いたりと気圧の変化も大きく、体がついて行かない状態です。
身体もなんとなく調子が悪い、ということがありませんか。

これは自律神経の働きに変化が起こっているからと言われています。
自律神経は自動的に働き、体の機能のバランスを調整する神経です。
自律神経は大きく分けると交感神経と副交感神経があります。それぞれ状況に応じて体に働きかけます。

〇交感神経 :緊張、ストレス、運動を行うときに働きかける神経です。主に日中に活発に活動しています。
〇副交感神経:休息、睡眠の時間などリラックスしているときに活動します。

冬の寒い間は体を温めようと交感神経が活発に働いています。春が近づき、暖かくなってくると冬のように体を温める必要がないので逆に副交感神経の働きが活発になります。
しかし、春になるからといっていつも暖かい日ばかりではありません。
せっかくしまったコートやセーターなどをまた引っ張り出して着たりしますよね。
服装の調節が難しいように、暑くなったり寒くなったりすることに、体が対応できずに自律神経の調節が難しくなるのです。

自律神経が適性に調整できないと体調不良の原因になるようです。
さらに春は、卒業や入学、就職、職場の異動、さらには花粉症など身の回りの変化が大きく、これも自律神経に影響を与える要因になるようです。

ではどのようにすればよいのか。月並みですが、生活のリズムを整えることが必要です。(年中その必要はありますが)

夜更かし、朝食抜き、遅い時間の食事や飲酒によって生活のリズムが乱れ、ひいては自律神経の乱れに繋がります。
体の不調を感じたら、まずは生活のリズムを見直してみましょう。

眠る時間の30分前にはテレビやパソコン、携帯スマホなどをオフにしましょう。
就寝前には目への刺激を少なくすることが大切です。
(と言っている私ですが、眠るギリギリまでスマホをみていることがあるのはここだけの話で。)
結構そのような方は多いのではないでしょうか。
また、できれば寝時間は夜12時を超えないことを心がけましょう。
まずは睡眠から整えて頂きたいのですが、春の不眠を訴える方も多いようです。
春の睡眠については次回お伝えしますね。

生涯のたばこ代


こんにちは。保健師の宮本です。

たばこ代は生涯いくらかかるの?という記事を見つけました。
生涯たばこを吸い続けた場合の金額をシミュレーションのようです。

以下抜粋

50歳Aさん:生涯のたばこ代をシミュレーション
現在50歳のAさんは、20歳からメビウスを1日1箱ずつ吸い続けています。そのAさんが、20歳から50歳までの約30年間支払ったたばこ代の合計金額は、約320万円となりました。

さらにAさんは、82歳まで1日1箱ずつのペースを保ち続けたまま喫煙したとします。将来のたばこの価格がどうなるのかはわからないのですが、仮に2019年のたばこの価格が460円となったとして、以後は3年ごとに10円ずつ上がったとするといくらになるのでしょうか。

計算の結果、Aさんが51歳から82歳までに支払うたばこ代は、合計で約579万円となりました。

20歳から50歳までの320万円と、51歳から82歳までの579万円を合計すると、Aさんが生涯支払ったたばこ代はおおよそ「899万円」ということになります。

さすがに高額ですね。
喫煙されている方にとっては、自分で納得しているからいいと言われそうですが・・・
最近は喫煙場所が限定されてきたので、減ってきた方もいらっしゃると思いますが、
健康のことを考えるとやめるにこしたことはありません。この記事でもたばこ代を節約する究極の方法は「やめる」こととあります。
禁煙外来などを利用してやめている方もお聞きするようになりました。
健康保険組合によっては、禁煙外来利用時の補助を出しているところもあるようです。

もしかするとこの金額をみて、やっぱり減らそうかな、やめようかなと思っていただければいいな~という思いを込めてのご紹介でした。

A型とB型両方のインフルエンザにかかる人がいます


今年は産業医をしている会社でA型とB型両方のインフルエンザにかかった方がいるという話を結構よく聞きます。それも間隔をあまり空けずにかかったという話です。両方の型が同時に流行っていることを反映していると思われますが、1度かかった方も今シーズンは全く油断できないということです。医療機関からあがってくる患者数の数値を見ますと、やっとここに来て下がり始めたようですが、まだ高い数値をキープしていますので、引き続き注意が必要です。

血圧と喫煙


こんにちは。保健師の宮本です。
今回は、血圧と喫煙の関係についてです。

血圧は喫煙直後にはどうなるかご存知ですか。

喫煙する方にとっては喫煙行動は息抜き、ストレス解消だと言われますが、実は血管にとってはとてもストレスがかかっている状態です。
喫煙後、血圧は上昇しています。

タバコを吸っても、血圧が上がったと感じる方はいないと思いますが、実は体の中での負担はかなりの状況のようです。

ではなぜ喫煙直後に血圧が上がるのでしょうか。

タバコには、4,000種類以上の化学物質が含まれています。血圧に影響を与える物質がニコチンです。
ニコチンが交感神経系を刺激するために、血圧が上がり、脈拍も増えます。
喫煙後の1分間の脈拍は15~25増加し、最高血圧で3~10mmHg、最低血圧で5~10mmHg上昇するといわれています。

ちなみにニコチンによる、血圧上昇作用は20分程度で正常に戻るといわれています。

1日に20本タバコを吸う人は、この血圧変動を20回繰り返しています。
血管に負荷がかかり続けると動脈硬化の原因になります。
身体のためにはもちろん禁煙が一番ですが、本数を減らして血管へ負担をかけないようにしてみませんか。