服部産業医事務所の活動


安全のABCDの法則


先日出席したある事業所の安全衛生委員会での話ですが、安全について「ABCDの法則」というのが紹介されていました。

 A:あたりまえのことを
 B:ばかにしないで(ぼんやりしないで)
 C:ちゃんとやる
 D:それができる人

なるほど、安全の基本を表現した名文句だと思います。

指差呼称の効果


ヒューマンエラー防止対策として、指差呼称は私が担当している会社でも広く行われていますが、その効果については大脳生理学的にも説明されているのはご承知のことと思います。ちなみに鉄道総合技術研究所が行った操作ボタン押し誤り実験でも、何もしない時の押し誤りが2.38%であったのに対し、呼称だけが1.00%、指差だけが0.75%、指差呼称が0.38%と、指差呼称によってヒューマンエラーが6分の1になることが示されたそうです。指差呼称の効果を改めて思い知らされる結果ですが、労働災害防止に限らずミスが許されないあらゆる場面で指差呼称を活用した方が良さそうです。

梅雨入り間近


こんにちは、保健師の倉明日香です。
今週は暑い日が続きましたね。

ゴールデンウイークが明け、
各事業所様におきましては
熱中症対策や予防教育の実施が始まっているようです。
私も安全衛生委員会等で、お話しさせて頂く予定です。

そんな熱中症のピークを迎える前にやってくるのが、
梅雨!!
九州北部に関しては、
5月21日ごろと早い年もあったようですが、
今年は6月に入ってからやってくるようですね。
昨年は雨に打たれ、
グレーのスーツが
膝下ネイビーのバイカラーになったこともありました。

梅雨の時期に注意して頂きたいのが、
転倒転落です!

雨が降っていなくても、湿気で路面が滑りやすくなりますので、
焦って移動しなくていいよう、
時間に余裕を持って行動しましょう。
交通事故にも気を付けてくださいね。

では、皆さま、よい週末をお過ごしください。
私は梅雨前の晴れを有効活用し、洗濯を頑張ります!

足元注意


こんにちは、保健師の倉明日香です。
今朝は車に雪がうっすらと積もっていました。

通勤や仕事中、移動はJRを利用することが多いのですが、
最近2か所、階段の段差の注意喚起を促すラインが新しくなっていました。

普段は何気なく上り下りしているのですが、
これは見やすい!と思ったラインがこちら↓
階段1
上るときは、ラインを越えようと、より奥に足が進み
下るときは歩幅が狭くなります。

よく見るラインはこちら↓
階段2
こちらもきれいで見やすいのですが、先ほどとはラインの位置と幅が違います。
ちょっとした工夫で、意識の差が生まれるものだと実感しました。

では、今夜は雪が積もりそうです。
土曜の朝にかけて、足元には気を付けてくださいね。
では、よい週末をお過ごしください。

転倒災害は第3次産業に多い


現在わが国における労働災害の中で最も多いのは転倒災害ですが、業種でいうと転倒災害全体の45%は第3次産業で発生しており、トップになっています。製造業や建設業が多いような気がしますが、意外な結果です。最近小売業などに労基署の立ち入りが多く入っている印象を持っていますが、なかでも転倒災害防止についての指導が多くなっているのは肯けます。

天井裏作業の危険性


建築工事などで天井裏の作業を行っていて、誤って天井を踏み抜き落下するという事故が比較的多く発生しています。天井裏での作業は落下すると死亡災害にもつながる危険な作業になりますが、作業をする側から見ると、通常の高所作業のように下が見通せないので、高いところで作業をしているという感覚を持ちにくい作業といえます。やはりどうにかして安全帯その他の落下防止対策を講じて作業をするようにしなければなりません。

高齢者ほど重症災害になりやすい


ある企業の労災に関するデータですが、休業、不休業を含めた発生件数はその企業の労働者の年齢分布に応じた発生になっている一方、そのなかで休業災害のみを取り上げた場合、年齢が上昇するほどその発生件数が増加する傾向にありました。同じ労災でケガをする場合でも高齢者ほど重症になりやすいことを示したデータといえます。

奏功した地震対策


熊本地震では福岡市内もかなり揺れたようですが、ある会社のオフィスでは東京本社からの指示により、キャビネットの固定や棚の天板に物を積み上げないなどの地震対策を予め行っていましたので、書類や物が落ちなかったことはもちろんのこと、それらがずれることさえもなく、地震が起こった形跡は全く見られなかったようです。元々福岡は関東などに比べると地震の発生が少ないですが、今回は同じ九州の熊本で起こったこともあり、日頃からの備えがとても大切であることを痛感しました。

階段の両側に手すりを


仕事中であれば事務所の階段から落ちて骨折しても立派な労災になりますが、実際にはこうしたケガは結構多く発生しており、たくさんの会社の安全衛生委員会で報告、議論されています。最近は転倒災害防止の機運が高まってきており、階段にはできるだけ手すりを設置して、それを持って階段を昇降しようと呼びかける会社が増えてきています。さらに今までも階段に手すりのあった会社では、片側だけでなくもう片側にも手すりを増設するところが増えてきており、最近のトレンドになっています。多少コストはかかりますが、労災防止ための比較的簡単で手っ取り早い対策といえそうです。

転倒災害防止プロジェクト今年も続行です


わが国において仕事中に転倒して休業4日以上のケガをする労働者数は毎年2万6千人に及んでおり、近年高い水準のまま推移しています。こうした状況をふまえ厚労省は今年も昨年に引き続き転倒災害防止プロジェクトを続行する方針を打ち出しました。確かに昨年あたりから各事業所の安全衛生委員会で転倒災害防止に関わる議論が行われるようになりましたが、まだ実際に効果を上げるまでには至っていない印象は持っています。産業医の職場巡視でもしっかり転倒防止に向けた指導を行っていきたいと思います。