服部産業医事務所の活動


たい積粉じんの危険性


たい積粉じんは二次的発塵をまねき、じん肺や粉じん爆発のリスクを高めますが、それだけでなく、工場やプラントの作業場や階段上にたい積していますと、床や座張り、ステップが見えない状況になりますので、それらが腐食している場合はそれを踏み抜き転落災害をまねくことになります。たい積粉じんをこまめに清掃することは、転落災害を防止するうえでも重要ですね。

熱中症発症に伴う二次災害にもご注意を


工事中の作業者が熱中症を発症し、危うく高所から転落しかけたという事例が身近に起こりました。もし安全帯をかけていなかったら、高所から転落していた可能性が高いようです。通常熱中症を発症しても、病院に受診し点滴をすれば大部分は回復し事なきを得ますが、現場での作業の真っ最中に発症しますと、転落、墜落、挟まれ、巻き込まれ等の重大な二次災害につながるということを改めて認識させられました。夏場は熱中症発症に伴う二次災害発生のリスクも念頭に入れて、現場の巡視を行う必要がありそうです。

今日は熱中症要注意です


今日福岡地方は急激に気温が上昇し、日中の最高気温は34度に達する見込みであり、さらには休日明けですので、現場で作業される方は熱中症に充分に注意していただきたいと思います。私もしっかり水分を補給して仕事にのぞみたいと思います。

今のうちに熱中症の備えを


梅雨に入りまだ涼しい日も結構ありますが、今のうちに冷蔵庫、冷水機、エアコン、スポットクーラーなど熱中症予防のために使用する設備機器の点検を行い、冷えない場合は早めに修理や購入をしておきましょう。本当に暑くなって故障していることが分かったが、予算措置を取っているうちにいつの間にか秋になったということはよくありますので、早い備えをお願いします。

酸欠やガス中毒の恐ろしさ


先日は久しぶりに酸欠による死亡災害の報告が安全衛生委員会で行われていました。他社の災害事例でしたが、酸欠やガス中毒は一瞬にして労働者の命を奪ってしまうだけに、改めてその恐ろしさを痛感しました。今回は単独での被災でしたが、被災者を救助しようとして二次災害につながる事例も多いだけに、なおさら気を付けなければなりません。

保護衣を着ての熱中症


作業の性質上、たとえ暑い夏でも作業服のうえからタイペックなどの保護衣を着用しなければならない作業があります。充分注意しているにも係らず、熱中症になってしまうくらい過酷な状況ですし、忠実にルールを守って作業をしているだけにお気の毒です。いろいろ対策は講じているのですが、最後は作業時間の短縮以外になかなか良い対策がありません。

有機溶剤に防じんマスクは無効です


防じんマスクを着用して有機溶剤作業を行っていて、一時的に意識を失ったという事例。当然のことですが、有機溶剤に対しては吸収缶付き防毒マスクが有効であり、防じんマスクは用をなしません。しかしながら現場の巡視を行うと、作業者が誤って防毒マスクでなく防じんマスクを着用して作業を行っていることがよくあります。どんなマスクでも着けていれば問題ないと思い込んでいるのでしょうが、労働衛生教育の重要性を痛感いたします。

自販機のラインナップは替えた方が良いかも


夏場の熱中症対策として、コーヒーやお茶などカフェイン入りの飲料は利尿作用があり望ましくないですが、それにもかかわらず現場に置かれている自販機のラインナップを拝見しますと、暑くなってきたにも関わらずコーヒー飲料がずらっと並んでいるのをよく見かけます。おそらくそうした現場は業種に関わらず交替勤務や深夜業があり、眠気覚ましにコーヒーを飲む方が多いので、そうしたラインナップにしているのではないかと思います。しかし夏場は現場の方々への教育啓蒙の意味からも、自販機のラインナップはコーヒー、お茶系からスポーツドリンク、水主体に替えていただきたいと思います。

労災死亡数の減少


平成27年度は労働災害による死亡数がついに1000人をきったようです。つい10年前は2000人台でしたので、半分以下になったということです。もちろんこれからも死亡災害を減少させていく必要はありますが、行政がメンタルヘルスや健康管理に力を入れているのは必然の動きといえるでしょうね。

もう冬のヒーターは片づけましょう


工場などの中に冬に使われていたヒーターなどの暖房器具が未だに置かれているのを見かけることがあります。不要な物を片づけ、スペースを広げ、仕事をしやすくするためにも、早く倉庫などに収納して頂きたいと思います。次第に暑くなってきたなかで、ヒーターを見かけるだけでも暑苦しさが増してくるような気がします。早めにスポットクーラーと入れ替えましょう。