服部産業医事務所の活動

花粉の掃除

花粉症の症状でつらい方が多いと思います。今まで大丈夫だったのに、急に症状が出始めたという話もよく聞きます。

部屋の中に花粉を持ち込まないように工夫はされていると思いますが、完全には難しいようです。
家の中で1番花粉が多い場所は「床」だそうです。
掃除の際はまずワイパーでそっと拭いてから、掃除機や水拭きをすることで花粉が空中に舞うことを防げるようです。
いきなり水拭きをすると、花粉がふやけてはじけて、体内に入り込みやすくなるそうで、注意が必要です。

健康阻害要因が重なっている時期です

気温の寒暖差、花粉の飛散、インフルエンザの流行と今年この時期は健康を阻害する要因がいくつか重なっている状況にあります。年度末でなかなか仕事を休むことの出来ない状況ですので、体調を崩さないよう気を付けたいと思います。

健康に配慮した飲酒に関するガイドライン

先月厚生労働省から
健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が公表されました。
疾患別の発症リスクと1日当たりの純アルコール摂取量は
生活習慣病では男性40g以上、女性20g以上、
大腸がんでは20g以上、
高血圧では0g超え(少しでも飲酒する習慣があれば)で
発症リスクが高まると記載されています。
(純アルコール20gの目安はビール500ml)
ただし、飲酒による影響には個人差がありますので
飲酒量は少なければ少ない方がよさそうです。

お酒を飲む方は健康に配慮した飲み方を心がけましょう。
1)自らの飲酒状況等を把握する
2)あらかじめ量を決めて飲酒をする
3)飲酒前又は飲酒中に食事をとる
4)飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、
  アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする
5)一週間のうち、飲酒をしない日を設ける

1についてはAUDITでアルコール関連問題の重症度を
チェックしてみることをお勧めします。

AUDIT 久里浜医療センター

人が排出する炭酸ガスを実感しました

先日某事業所の衛生委員会に出席した際に、私が座った机の上に二酸化炭素濃度計が置かれていましたので、時々その数値を見ていたのですが、会議開始時に700PPM台だったのが、時間経過とともに上昇し、会議終了時、40分後には1400ppm台を示していました。窓を閉め切ったエアコンの入った40平米程度の広さの会議室にて5人のメンバーが会議をしていたのですが、基準の1000ppmをあっという間に超え、最終的には2倍の濃度にまで上昇していました。人が排出する炭酸ガスを目の当たりにして、換気の重要性を実感した次第です。

アニサキス

アニサキスによる食中毒が報告されています。
X(旧Twitter)でも魚の身の中でアニサキスが動いている動画が散見され
ついつい見入ってしまいます。
アニサキスは寄生虫の一種で
アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生で食べることで
アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して
痛みや吐き気、嘔吐などの食中毒症状を引き起こします。
予防方法は新鮮な魚を選び、目視で幼虫を除去し、
冷凍もしくは加熱してから摂取することです。

アニサキスによる食中毒を予防しましょう(厚生労働省)

一方でアニサキスアレルギーは
アニサキスの蛋白質をアレルゲンとして発症し
死んだアニサキスやそのかけらにも反応します。
食中毒とは別もののため冷凍や加熱で防ぎようがないことを
ご念頭にお留め置きください。

アニサキスアレルギーによる蕁麻疹・アナフィラキシー(国立感染症研究所)

花粉症シーズン到来

スギ花粉の舞う季節になりました。
花粉の曝露を防ぎ症状緩和に努めましょう。

予防方法は
1花粉を避けること
2花粉を持ち込まないこと の2点です。

1は
マスクやメガネの着用
花粉の飛散量の多い時間の外出を避けること が
挙げられます。
2は
玄関先で花粉を落とす
花粉の付きにくいツルツルした素材の服を着る
手洗いうがい、洗顔などで花粉を落とす
洗濯物などの外干しを控える などになります。

鼻詰まりや鼻水、咳、目の違和感、頭痛などの
花粉症の症状は
仕事の能率を低下させる原因となります。
内服治療の場合は
花粉量の少ない時期から
治療を開始することがポイントになりますので
早め早めの受診をお勧めします。

社内環境の整備としては
テレワークを認める
空気清浄機を設置する
受診時間を確保できるようにするなどが
挙げられます。
可能な範囲でご配慮いただければと思います。

転倒3度目はなかった

出張先から長崎に足を伸ばし、出島に行ったのですが、建造物から数段ある石の階段を降りている際に足を踏み外し、両手をついて転倒、ズボンの右膝部分も破れてしまう始末に。その後今度は繁華街で夕飯を食べた後の帰り道、コンビニと道路の間の数段の段差を踏み外し、1度目と全く同じ体勢で転落、やはり両手をつき右膝の同じ部分を打ち付け、転倒する始末に。前日にジムで走り過ぎていたこともあり、元々その日は朝から右膝関節に違和感があったのですが、それに加えて当日は出張で歩く距離が長く筋肉疲労が蓄積していたせいか、2度も同じ体勢、恰好で転倒してしまいました。2度あることは3度あるで、もう1度転倒するはずだと思っていましたが、どうにか3度目は免れた次第です。もちろん体勢や打ちどころが悪ければ骨折する可能性も充分にあったわけで、自分も加齢とともに転倒リスクが高まっていることを実感させられました。もう少し足の筋力を付けなければなりません。

感染対策の緩み

新型コロナウイルス感染症が
また全国で拡大傾向にあります。
今月は人の多い所に行く機会がありましたが
屋内で換気の不十分なところや人が密集するところでも
マスクを着けている方がずいぶん減った気がします。
寒い日が続きますが換気はしっかり続けましょう。

現在は生後6か月以上の全ての方が
XBB.1.5対応ワクチンの接種を受けることができます。
従来株の接種止まりで
2023年秋冬のワクチン接種がお済みでない方は
今一度接種をご検討ください。
しつこいようですが
新型コロナワクチンを「自己負担なし(無料)」で接種できる特例臨時接種は、
2024年3月31日で終了します。
周囲の感染対策が緩んでいるなか、
重症化を防ぐ盾となりますのでよろしくお願いします。

新型コロナウイルス感染症の発生状況等について
https://www.mhlw.go.jp/content/001197418.pdf
新型コロナワクチンQ&A
オミクロン株対応ワクチン
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/bivalent/
北九州市 令和5年秋開始接種について
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/ho-huku/k334_00088.html

長く感じられる1月

今月はまだ3日間残っており、おせち料理を食べた正月がかなり前のことのように感じられます。確かに私自身今月はプライベートで法事に2回、同窓会に2回出席したのに加え、研修会で座長を務めたこともあり、公私ともに多忙な月であったことは間違いありません。ただ通常忙しく過ごした時間というのはあっという間に過ぎますが、今月は多忙であったにもかかわらず、とても長く感じられるから不思議です。それも今年だけでなく、毎年1月は長く感じます。歳を取れば取るほど1年がより短く感じられるようになりますが、我々の時間の長短の感覚は時間の物理的長短とは異なるということが言えます。いずれにしても忙しい1年の始まりとなりました。

生活習慣病予防月間

2月は生活習慣病予防月間です。
2024年のテーマは
少食で腸活!
~腹八分目、バランスの良い食事で腸内フローラを整える~です。

腸活という言葉が流行っていましたが
肥満症、糖尿病、大腸がん、
動脈硬化症、炎症性腸疾患などの患者さんは
腸内細菌のバランスが崩れているという報告があります。
腸内細菌のバランスが整うと
腸の運動が活発になり体調の維持増進に繋がります。
発酵食品の摂取で善玉菌を取り入れ
食物繊維の摂取で善玉菌の育つ環境を
手に入れましょう。

腸内細菌のバランスが保たれているかどうかは
便を見れば分かります。
黄色から黄色がかった褐色で、
においがあっても臭くなく、
柔らかいバナナ状の形の便だと
腸内の善玉菌が働いており
良い環境と言えるそうです。
トイレでの体調チェックから始めてはいかがでしょうか。

日本生活習慣病予防協会

腸内細菌と健康 e-ヘルスネット

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