服部産業医事務所の活動

災害に逢う夢

今日は頭上を10トン以上ある鋼塊がクレーンで行きかう危険な現場の職場巡視を行いました。こうした現場の職場巡視は危険と隣り合わせで、一瞬たりとも気を抜くことはできません。常日頃リスクアセスメントを行う際に、その現場で起こりうる災害を想定する癖がついていますので、職場巡視を行っている際に、もしこのクレーンのワイヤーが切れて鋼塊が落下してきたらどうなるのだろうなどと、つい最悪の自体を想定してしまいます。こうしていつも危険な現場を巡視しているからでしょうか、自分自身が悲惨な災害に逢う夢を見ることがあります。高い所から落ちたり、重量物が落ちてきたり、機械に巻き込まれたりと、今まで見聞してきた災害ばかりです。夢から覚めた時は、夢でよかったと心から思いますし、正夢にならないようにといつも祈りつつ仕事をしています。

ストレスを感じる復職面談

休職満了が近く、あとがない方の復職面談を行うことがありますが、本人は復職できなければ解雇になるだけに、復職可否の判断を行う産業医としてもかなりストレスを感じます。特にうつ病などメンタルヘルス系疾患の場合は休職期間が長くなっていることも多く、復職できるレベルまで症状が改善しているかどうかの見極めも難しいことも多いだけに余計ストレスを感じます。ときには症状が改善していないにもかかわらず、解雇されたくないばかりに復職を希望されているケースもあります。そうした方でも主治医からは復職可の診断書が出ていることがあり、対応に苦慮します。本人の立場からすれば主治医は復職を許可してくれているのに、産業医は許可してくれないのかということになります。そんなときは心のなかで主治医の先生にもう少ししっかり診てくれよと叫びたくなります。

地震災害危機管理体制の構築

東日本大震災から1年たちました。北九州は元々地震が少ない地域ですが、さすがに震災発生後は地震が発生した際の危機管理体制や社員の安否確認体制の構築に取り組む企業が現われてきました。ある事業場で、北九州の洞海湾は海が陸地の奥深くまで入り込んだ形になっているので、4mを超えるような津波は来ないという話を聞いたことがあります。多分4mというのは計算上想定される数字だと思われますが、昨年の震災では想定外の津波が来たわけですから、こうした前提で物事を考えてはいけないのかもしれません。しかしながら地震が少ない地域では真剣な議論はなかなか難しそうです。ちなみにわが国最初の官営製鉄所(八幡製鉄所)の建設地としてこの地域が選ばれた理由の1つに地震が少ないということもあったようです。

あまくなる健康指導

産業医や保健師は健康指導の場面で自分が実行していないことや実行できないことを他人に指導しなければならないことがときにあります。医師や保健師も人間ですから、たばこを喫う者もおればお酒が好きな者もいるし、運動嫌いの者もいます。したがって自分が実行できないことを指導しなければならないことが起こってくるわけです。指導する側としては自分の言動が矛盾していることになりますが、私の場合は相手に禁酒や休肝日を設けるよう指導することがそれにあたります。今年の私の健康管理目標はできるだけ休肝日を設けることでしたが、恥ずかしながら実行率はほとんどゼロに近いのが現状です。以前契約会社の担当者から言われたことがあります。「服部産業医はお酒に関する指導については少しあまいそうですね。」と。やっぱりそうかと苦笑したことが思い出されます。

花粉症の季節です

今年の冬は寒かったせいもあり、花粉症の症状を訴える方は今のところ例年より少ない印象がありますが、さすがにこれからは暖かくなってきますので、花粉症に悩まされる方は増えてくるものと思われます。症状が強くなりますと注意、集中力の低下をまねきますので、車の運転や現場で作業を行われる方は十分な注意が必要です。また内服薬には副作用として眠気を生じる成分が含まれていますので、薬を服用されている場合は特に気をつける必要があります。花粉症は安全管理の面からも決してあなどれません。

重箱の隅をつつくような指摘

いろいろな事業場でいろいろなスタッフと一緒に職場巡視を行っていますが、些細であまり問題にしなくてもよさそうなことが指摘事項に挙げられることがあります。もちろん巡視をする場合に細かい点にまで目を光らせることは大事なことではありますが、重箱の隅をつつくような指摘は、重要かつ優先的に取り組むべき課題をわかりにくくしてしまう懸念があります。そうならないためには、起こりうる災害や疾病の程度、可能性等を考慮し、優先順位をつけて指摘を行うことが指導をする側に求められるのではないかと思います。これはまさにリスクアセスメントの考え方に合致するものであり、現場に改善を促すために必要な技術といえるのではないでしょうか。

新幹線移動

1日のなかであまり移動距離が長くならないよう仕事のスケジュールを組むようにしていますが、月に1回昼の時間帯に苅田町から博多に移動しなければならない日があります。在来線利用では午後の仕事に間に合いませんので、その日は小倉から博多まで新幹線を利用していますが、のぞみを利用しますとなんと16分で博多に着いてしまいます。移動中眠る間もなく博多に着きますが、今は九州新幹線が全線開通して博多が終着駅でない列車もありますので、眠り込めばへたすると鹿児島中央まで行ってしまう可能性もあり、気をつけなければなりません。いずれにせよ移動の時間を節約でき、料金を考えてもかなりお得感がありますが、来月以降は毎月のスケジュールの編成を変える予定にしており、その結果新幹線に乗車することはなくなりそうです。すこし残念。

インフルエンザが蔓延した事務室

今季のインフルエンザはA香港型が主流のようですが、社員数400人程度のある事業場では今季インフルエンザに罹患した方は8人だったそうです。なおそのうち3人は同じ事務室で仕事をしておられる方々でした。昨日たまたま職場巡視でその事務室に伺ったのですが、部屋は比較的狭く、入った瞬間に空気が非常に乾いているのを感じました。担当者には部屋の乾燥はインフルエンザの蔓延をまねくことを説明し、今後は加湿するよう指示しました。部屋の加湿がインフルエンザの予防になることはまだあまり知られていないようです。

 

確定申告

今まさに個人の確定申告のシーズンですが、私は毎年顧問税理士に申告を代行してもらっています。会社勤めをしていた頃、税金は給与から天引きされていましたので、税金を納めているという感覚はあまりなかったのですが、独立して確定申告が必要になってからは、税金について少しは理解できるようになりました。今年は申告の結果、幸か不幸か追徴となりました。税金を納めることにより世の中に貢献していると考えれば、気持ちよく税金を納めることもできます。法人の決算も5月にひかえていますが、会社は税金を納めることでだんだん大きくなっていくものだと顧問税理士から言われておりまして、これも一理ある考え方だと思っています。税金は正しく納めましょう。

失神の思い出

今日はオフの日でしたので、近くにある施設の大浴場に行きました。サウナもあり海が見渡せる露店風呂が私のお気に入りです。サウナに入りますと、年配の方々が風呂で倒れて救急車で運ばれた方の話をされていましたので、昨年末にこの浴場で私自身に起こったことを思い出しました。その日も露天風呂に入っていたのですが、夕日を見ようと勢いよく湯船から出てそばにあったフェンスにつかまろうとしたところ、頭がくらくらときまして、一瞬これはヤバイと思ったのですが、そのあとは覚えておらず、気がついた時は尻餅をつく形で再び湯船に浸かっていました。隣りにいた年配の方が、「あんた、危なかったよ」といって、私に起こったことを医学的に解説していただきました。頭を打ったりせず本当に運がよかったのですが、倒れ方によっては危ないところでした。熱い風呂に入り血管が拡張し血圧が下がっていたところに急に立ち上がったものですから、さらに血圧が下がり脳貧血を起こして一時的に意識を失ったものと思われます。私にとって初めての経験でしたが、失神の危険性を身をもって実感した次第です。産業医として失神を起こす方の就業制限を検討する際にきっと役立つだろうなどと呑気に考えていたことを思い出します。それからは湯船から出る時はゆっくり立ち上がるよう心掛けています。皆さんも気をつけましょう。

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