生活史としての体重
- 2012年05月28日
- 活動報告
体重は生活習慣病のリスクとなる肥満をチェックするための指標になりますが、一方で仕事上あるいはプライベート上の環境の変化を反映して増減するものです。1年前と比べて5Kg以上体重が変化しており、特に病的な原因が考えられない場合には、ここ1年間で何か大きな環境の変化がなかったかどうかお聞きすることにしています。往々にして仕事内容や勤務形態の変化、昇格、転職、単身赴任、結婚、介護などいろいろなことが起こっているものです。今日面談した方は1年前に比べ体重が8Kg程度減っていましたのでよく聞いてみますと、昨年の11月に第一子が生まれ、今は育児が大変とのことでした。1年間だけでなくもっと長いスパンで体重の変化を追っていくと、さらにいろいろな環境の変化が浮かび上がってきたりします。こうして考えてみますと、体重はその人の生活史といっても過言でないような気がします。