服部産業医事務所の活動

決算が終わりました

弊社は3月が決算ですが、ようやくその計算が終わり今月末までに納税をする予定です。実際の税務処理は顧問税理士に委託しており、昨日決算の説明を受けました。おかげさまで今回もある程度の税金を納めることができるくらいの業績を上げることができ、ほっとしています。決算の説明を受けたあとは顧問税理士の事務所の方々と弊社の社員とで懇親会を開き、楽しいひとときを過ごしました。ちなみに顧問税理士の川本さんは私の小学校時代からの幼なじみであるうえに、両事務所の職員の構成も似ていることもあって、川本さんの事務所とは親しくお付き合いをさせていただいており、年2回の懇親会は恒例行事になっています。毎回お互いの家族や事務所の話のほかに昔の話で盛り上がったあと、最後は私が酔っておしまいというパターンになっており、昨日も川本さんの事務所の方々には失礼をした次第です。すみませんでした。

お互いを名前で呼ぶ会社

今日は外資系の会社に伺い安全衛生委員会に出席してきました。産業医として初回の訪問だったのですが、この会社ではお互いを下の名前でそれも呼び捨てで呼んでいることが分かりました。役職をつけず姓に「さん」をつけて呼ぶ会社は多くなってきましたが、互いを下の名前で呼ぶ会社は初めてでしたので、少しびっくりしました。やはり外資系の会社ならではでしょうか。社員も若い方が多く制服もラフな感じのものでしたので、社員どうしが互いにフレンドリーでフランクな感じを受けました。私も自己紹介の際、よほど自分のことを「ヤスシです。」と言おうかと思ったのですが、今日は躊躇してしまい普通の挨拶になってしまいました。今後は郷に入れば郷に従えで、名前で呼び合うことになるかもしれません。

多発する労働災害

北九州西労基署管内で労働災害が多発しているようです。特に死亡災害は一昨年が1件に対して、昨年は7件、今年は4月現在ですでに5件と深刻な状況であり、監督署長名で各事業場に対し死亡災害防止の取り組みについてお願い文が出されたほどです。同管内は私の担当している事業場が最も多く集積しており、私の名前を覚えていただいている監督官もおられるようです。今年は今のところ私の担当事業場において死亡災害は発生していませんが、災害が起こるときは続けて起こる傾向がありますので、十分に気をつける必要があります。そして監督官には災害のない事業場の産業医として、いい意味で名前を覚えていただけるようになりたいと思います。

マスクの二重装着

今日は粉じん作業場の職場巡視を行いましたが、作業者のなかに簡易マスクの上にさらに防じんマスクを着用している方がおられました。要するに保護マスクの二重装着をされていたのですが、呼吸抵抗が増して息苦しくなるだけでなく、防じんマスクと顔面との間に隙間ができ、粉じんの捕集効率の低下につながりますので、マスクの二重装着はしないよう指導しました。たぶんご本人は少しでも粉じんを吸い込まないようにという思いから二重にマスクを着けていたものと思われます。気持ちは理解できるのですが、やはりその場で指導しておかないと、これからもずっとこのまま作業を続けることになりますし、他の作業者も同じことをする可能性があります。昨日はマスクは着けているけれども鼻にかかっていない方も見かけました。防じんマスクに限らず保護具を正しく装着していない方は結構いらっしゃいます。保護具は正しく装着しましょう。

 

聞き捨てならない話

年配の方から昔の話を聞いていますと、時々産業医として聞き捨てならない話をされることがあります。「過重労働なんて昔はあたりまえで、徹夜などはいつもしていた。」「メンタルヘルスなんていうけれど、昔はそんな奴はいなかった。あれは単なる気の緩みだよ。」「昔の現場では耳栓なんかしている奴はいなかった。耳が悪くなって一人前といわれていた。」などがその例です。こうした話は健康を犠牲にしても働いていた高度経済成長期のいけいけの時代の考え方を反映しているような気がします。まだ私くらいの世代であればこれらの話はある程度理解可能ですが、今の若い方には理解できないかもしれません。今は高度経済成長を望むことはできませんが、少なくとも働く人の健康を大切に考える時代になったことは間違いないようです。

労災の報告の遅延

現場で労災が発生した場合、労基署に速やかに報告することが必要になりますが、同じように親会社あるいは委託元の会社にも報告するのが一般的です。ところがその報告をためらい遅延してしまう事例を時々耳にします。こうした場合の多くは、安全管理がずさんと思われる、親会社に迷惑をかける、今後仕事をもらえなくなるなどの心理が働いているようです。あとで労災の発生が発覚した場合、報告が遅延していればしているほど関係先の不信感が増すことになり、事態は悪化する一方です。労災が発生したらまずは関係先に速やかに報告すること。これが再発防止対策の出発点になると考えます。

雇用と労働のミスマッチ

最近事業場の担当者とお話をしていて、求人を出してもなかなか人が集まらない、たとえ会社に入っても長続きせずすぐにやめてしまうというようなことをよく聞きます。業種的には特に製造業でよく聞かれる印象があります。その一方で若者の就職難については新聞でも毎日のように取り上げられており、一体どうなっているのだろうと思ってしまいます。こうした現象を見ますと、いわば雇用と労働のミスマッチが起こっているといえるのかもしれません。選ばなければいくらでも仕事はあるけれど、自分の希望している仕事に就こうとするとなかなか職が見つからないというところでしょうか。またこうした若者の親たちは結構裕福であったりして、子供が無理して働かなくても養っていくだけの経済力があるのかもしれません。東京などでは特に製造業など現場系の仕事に人が集まらないという話を聞きます。私など製造業は大好きなのですが、これも若者の価値観、意識の変化でしょうか。

早くも熱中症の話題を提供

今日は5月としては寒いくらいの日でしたが、出席した安全衛生委員会では早くも熱中症の話題を提供させていただきました。5月も下旬くらいになると夏日になる日もでてきますが、まだこの時期は体が暑さに順応していませんので、急激に気温が上昇した日は暑さに体がついていくことができず、熱中症発生のリスクが高まります。またこの時期は暑さに慣れていない新人が現場に配属されてきますので、特に気をつけていただく必要があります。

快適に職場巡視

今日は晴天のなか、港湾での荷役作業を巡視しました。真夏であれば直射日光とコンクリートからの照り返しにより汗だくになるところですが、今日はまだ湿度が低くカラッとしており、快適に職場巡視を行うことができました。今の時期は職場巡視をするには暑くもなく寒くもなく、1年で最も良い季節と思われます。しかしこうした時期はあっという間に過ぎ、もう少しで熱中症の季節に入ります。これから職場巡視は体力勝負となり、ドリンク剤を飲んで現場に向かうことが多くなってきます。今日も一応ドリンク剤を飲んで現場に伺ったのですが、それほどのことはありませんでした。ちなみに今日のリポビタンDの新聞広告ですが、5月10日は「ファイトの日」だそうです。今年の夏もお世話になります!

めまいと労災

低い足場からの転落による労災事故とその再発防止策について報告を受けました。発生原因については主に安全の観点から検討が行われていましたが、発生状況を詳細に聞いてみると、作業中に一瞬頭をあげた時にめまいが起こり転落したとのことでした。症状的には内耳性のめまいが疑われましたので、改めて耳鼻科での精査を指示しました。めまいが原因となると再発防止策も少し異なった観点から検討する必要がありそうです。日常発生している労災事故のなかには作業者個人の健康上の問題が関係しているものが結構あるのかもしれません。産業医としてはそうした事案を見逃さないようにしたいと思います。

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