服部産業医事務所の活動


寝不足が1週間続くと・・・


5月だから眠いのか、弁当作りが早まったから眠いのか、仕事がさばけず夜鍋したから眠いのか、読み出したら止まらない本を買ってしまったから眠いのか・・・睡眠不足の原因はいろいろです。
睡眠不足が1週間続いたら、体には恐ろしい数の変化が起きているそうです。
ある実験の結果、睡眠を減らした人はそうでない人と比べて、なんと711種類の遺伝子の働き方が変化していたそうです。(711とは人の遺伝子全体の3%にあたる数)
働き方の変化とは、ある遺伝子は働きが悪くなり、ある遺伝子は働きすぎの傾向という形で表れます。
どんな遺伝子の働き方が変化したかというと、炎症・免疫応答・ストレス対応に関わるものだそうです。
こうした遺伝子の変化が健康にどんな影響を与えるかはまでは研究で分析はされていません。(産経新聞5/21付より)
想像すると、寝不足が続くと風邪が治りにくくなり、擦りむいた傷はいつまでもじくじくしていて、治りかけたと思ったら新しい咳が出だす。それから、人の言葉がいつまでも心に残ってもやもやしたり、周りにイライラしどおしで眉間に深いしわが刻まれてしまい笑顔がひきつってしまう。
睡眠が足りないと体の本当に小さなレベルで変化が起きるのです。
仕事が目いっぱいで一刻も早く眠りたい方もいらっしゃると思います。
眠る時間が取れないならせめてよい眠りとなるようにちょこっと工夫をしてみてはいかがでしょうか。
お風呂に入るのも面倒ならドボンと湯船に浸かるだけでも、一人暮らしで風呂洗いからしないとドボンできない方は足指をじゃっと洗うだけでもやってみましょう。
玄関を開けたらバタンキューはやめて、せめて寝巻に着替えて体を締め付けから解放し、保温して寝ましょう。
ストレッチするとよい眠りに入ってゆけますが、その時間がない方は横になってからでもよいので手のひらを反対の手指で押してあげましょう。指の付け根や水かき部分も触ってあげるとなおよいです。
寝不足になっている原因を見つけ、少なくするよう対応し、自分の力ではどうしようもないことが残ったら、信用できる人や、専門家に繋がっていそうな人や専門家に話してみましょう。(N・H)

24年度の法人決算が終わりました


弊社は3月決算ですので、先日川本顧問税理士より説明を受け、今月末に納税の運びとなりました。景気が良くなっても業績が飛躍的に伸びるような業種ではありませんが、売上が伸びた分は納税額もそれなりの額になりました。納税することで社会貢献することも弊社の目指していることの1つですので、ありがたく税金を納めたいと思います。がんばってくれている会社のスタッフや契約いただいている企業様に感謝したいと思います。

大きな目標


こんにちは。

保健師の山口です。先日までの3日間、アサヒビール博多工場にお勤めの住徳保健師の下で研修させていただきました。

住徳保健師は産業保健師として第一線でご活躍されており、産業保健で知らない人はいない重鎮のお方です。

対象者の信頼はもちろんのこと、組織にも信頼され、保健師としての目標になるような方の下で研修できたこと、本当にありがたいことです。

まだまだ彼女の足元にも及びませんが、今回の研修を通して服部産業医事務所、そして企業の方々に還元できるよう日々精進してまいります。

 

風疹の予防接種


風疹の流行は関東が中心であり九州ではそれほどでありませんが、先日伺った会社では会社の費用負担でワクチン接種が行われていました。若い女性社員も比較的多いこともあり今回の流行については関心が高く、かなりの割合の社員が予防接種を受けられたようです。接種費用は医療機関によりばらつきがあるようですが、聞いてみると格安の料金でした。風疹の流行の件については2月の安全衛生委員会で私から話をしていましたので、それを受けて会社が動いてくれたようです。

PM2.5に対しての企業の対応


晴れた日はかすんだ日が多く、そうした日はPM2.5の値も上昇しているようです。こうしたなかで安全衛生委員会では労働者側からPM2.5への対応を求める意見も結構出されています。その1つとしてマスクの支給がありますが、インフルエンザなどと異なりその健康影響が目に見えにくいこともあり、PM2.5対策としてマスクまで支給している会社はほとんどないのが現状です。PM2.5の値が警戒域まで上昇した日に、社員に対して外出を自粛するよう呼びかけている会社はあります。果たして日本の警報レベルで重大な健康影響が出るかどうか疑問がありますし、北京のPM2.5のレベルは1つ桁が違うようです。安全衛生委員会などで喫煙室の中は北京のレベルになっているという話をしますと、わが国の現状のレベルではそれほど神経質になる必要はないことを理解していただけるようです。

読書の勧め


本を読むことは良いことです。
本を読むとためになります。気分転換に読書をしましょう。
このように人に話してきましたが、どう良いのか、なぜためになるのか尋ねられた時、読むと知識が身に付き、深く考えることができる等と答えたものの、どこか判で押したような答えに自分自身???な気持ちがあることに気づいていました。
それで、またまたピシャッと膝を叩いてそうだそうだと諸手を挙げたのが、以前ブログに取り上げた「夢をかなえるゾウ」の2巻目「ガネーシャと貧乏神」 飛鳥新社 水野敬也著 の中の一節です。以下に、引用します。

「本を読めってことですか?」
「平たく言うとそういうことやね」
ガネーシャの言葉に大いに落胆した僕は、ため息と一緒に言葉を吐き出した。
「本を読んだくらいで何が解決するっていうんですか」
するとガネーシャは不思議そうな顔をして言った。
「いや、むしろ本読んで解決せえへん問題なんてあれへんで」
そしてガネーシャは図書館を見上げて言った。
「仕事、お金、人間関係、幸せ・・・・・・人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きたきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。その『本』でも解決でけへん悩みちゅうのは何なん?自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?自分は悩みのガラパゴス諸島なん?

本は知識を豊かにします。本は人間の英知の結晶であると共に、自分だけが悩んでいるのではなく、どこかで誰かも同じように悩み考え苦しんでいたことの証しでもあるのです。自分一人が苦しんでいるのではないと考えられると少し気持ちが軽くなります。自分一人ではないと思えることが心を楽にしてくれるようです。悩みの数だけ本が、本の数だけ悩んでいる人が存在するのですね。

あゝやはり、本を読むことは良いことです。  (N・H)

がんの社員の職場復帰について


がんの治療で長期間休業していた社員が職場復帰を希望している場合、その可否および条件については会社として慎重に判断する必要がありますが、人事その他の担当者としては産業医に意見を求めるのが適当かつ一般的かと思われます。今まで産業医として多数のがんの社員の職場復帰に関わってきましたが、がんの部位や進展度、治療方法等は多種多様ですので、それぞれのケースに応じた判断が必要になります。そうしたなかでも、社員の体力、残された機能、後遺症、生命予後、今後の治療やその副作用など、押さえておくべきポイントがいくつかあります。がんの社員の職場復帰でお困りの担当者がおられましたら、ご連絡ください。適切なアドバイスをさせていただきます。

呼吸について


こんにちは。保健師の山口です。
先週の呼吸のテーマに引き続き、呼吸のポイントをお伝えします。
呼吸は基本的に鼻から吸った方がいいです。鼻には空気の清浄機と加湿器の役目があるからです。口で呼吸することによって口腔内が乾くと、唾液が持つ殺菌効果がなくなり、さまざまなばい菌が繁殖してしまいます。そうなると免疫力が低下して、呼吸器感染症、呼吸器疾患といった病気にかかりやすくなってしまいます。
いい呼吸とは、鼻でゆっくり息を吸い、鼻でゆっくり吐くこと。年をとれば胸が固くなってしまい、呼吸がしにくくなるので、例えばストレッチなどで胸の筋肉をひらいてあげるのはとてもいいことです。
また日本語では「息」は、自らの心と書き、「生き」と同音語であるように、呼吸の大切さがわかります。
呼吸を表す言葉もたくさんありますね。
ひと息つく、息抜き、ため息、息を呑む、息が詰まるなど息という言葉は心の状態を表すときによく使われます。そんな心と身体に影響する呼吸と是非上手に付き合っていきたいですね。

仕事抱え込みうつ病


仕事の負荷が高く長時間労働を余儀なくされてうつ病を発症するケースはもちろん多いですが、一方でしなくてもよい仕事、あるいは他の社員に振り分けるべき仕事を自らがたくさん抱え込んだ挙句、うつ的状態に落ち込んでいく方も結構おられます。こうした場合、会社としても仕事を他の社員に振り分け負荷を減らすよう本人に働きかけるのですが、それでも仕事を手放さないことも多く、対応に苦慮します。そうした方は往々にして責任感が強く、自分がいないと会社の仕事が立ち行かないと考えておられます。仕事は皆で協力して行っていくべきものだという意識を持ってくれたらよいのですが。

松山に学会出張しました


先週末より松山に出張し、2日間でしたが日本産業衛生学会に出席してきました。小倉から松山まではのんびり、ゆったりと船中泊の移動でした。学会の会場が道後温泉に近かったので、今回は温泉旅館に泊まり、少しリッチな気分で温泉も楽しむことができました。松山には学生時代にクラブの遠征や旅行で行ったことがありましたが、今回は実に約30年ぶりの訪問でしたので、道後温泉本館の回りもすっかり様変わりしていました。温泉に浸かったあとのビールもおいしかったです。もちろん勉強もしましたよ。メンタルヘルス教育も医学的エビデンスに基づいた内容でなければならないということをしっかり学べたことは収穫でした。それにしてもたまには地方で開催される学会に出席するのもいいものですね。おかげでリフレッシュできた2日間でした。