服部産業医事務所の活動

山口保健師 高所で奮闘する

先日は製鉄所の泊地にあるアンローダー(タンカーから原料を降ろす設備)の補修工事現場の職場巡視を行い、山口保健師にも同行してもらいました。現場は約30メートルの高さにあり、下から階段を昇っていきましたが、床は下が見通せるグレーチングでしたので、担当者からは下を見ないで昇るように注意されました。山口保健師にとって高所の巡視は初めてでしたので、高い所は苦手でないといいながらも、さすがに恐かったようです。私も初めは何食わぬ顔をして昇っていきましたが、やはり高くなるにつれて冷や汗の出る思いでした。やっとの思いで現場にたどり着きましたが、30メートルといいながらもわれわれにはそれ以上の高さに思えました。職場巡視も慣れないうちは短時間でもかなり疲れるものであり、山口保健師は午後に保健指導の予定が入っていましたので、昼休みはいったん事務所に戻り休憩を取ってもらいました。これからも山口保健師をいろいろな現場に案内したいと思います。やはりわれわれは現場を知っていることが大事ですので。

五月病

澄んだ青空に泳ぐ鯉のぼり、新緑のまぶしい季節です。例年なら五月はこんな時候の挨拶を交わしますが、今年は空も山も霞んだまま、うららかな春を実感することなく夏を迎えそうです。そうはいっても、4月から新しい環境や新規の仕事に就いた方にとって、5月の連休明け頃はなんとなくすっきりしない感じがすることがやはり多いようです。この時期のこんな状態を五月病と呼びますが、発見のポイントがあるようです。5月14日付産経新聞によると、以下の特徴的な様子が見られます。

①    全体的に不眠傾向 眠れない・朝起きられない

②    食欲の変化 食べたくない・食べ過ぎてしまう

③    億劫 体を動かすことが面倒・人との関わりが面倒                                          →話したくない・運動する気が起きない・会社や学校に行くのが面倒

④    疲れる すぐ疲れる・気力が続かない・体がだるい

⑤    楽しくない 楽しめない・興味が持てない

⑥    いつもの背広やスーツを着られない

どうやら五月病らしい???となった方、どうすればよいのか悩ましいですね。その答えはズバリ!『体を動かすこと』だそうです。何も考えずに、短時間でもよいので、ともかく体を動かすことにつきます。また、一人で思いつめずに、考えていること、感じたこと等を身近な人とざっくばらんに話すことができれば五月病とはバイバイできそうです。しっかり動いて、ばっちり働き、お腹をほど良く満足させ、よく休んで、ぐっすり眠る、これらをひとつずつ取り戻していきましょう。ただし、いつまでも気持ちが重い時は遠慮しないで周りに相談してください。相談を受けた人は専門家に繋ぎましょう。かかりつけ医、衛生管理者、社内産業保健スタッフ、健保組合相談窓口・・・症状が五月病か迷った時は以下の相談窓口もあります。

「勤労者メール相談」 mental_tel@yokohamah.rofuku.go.jp

山本センター長が直接対応し、原則24時間以内に回答をくれるそうです。

弊社ホームページにリンクしている厚労省の「こころの耳」も参考になります。                   もちろん弊社契約企業様は直接弊社にご相談できます。ご相談フォームを活用ください。(N・H)

深呼吸

こんにちは。保健師の山口です。

入社して1か月経ちました。服部夫妻のバックアップの下、リラックスして働くことができています。感謝!

しかしながら、まだまだ緊張した毎日です。企業に伺う時(特に初回訪問時)、保健指導時(対象者の方々緊張の面持ちで来られますが、私も同じぐらい緊張しています。)

そんなときは深呼吸。

呼吸とは大気中の空気を吸って酸素を血液に取り込み、体内中の二酸化炭素を吐く息とともに排出します。これは生まれてから死ぬまで行われる動作です。

息を吸った時には交感神経が優位に立ち、息を吐く時には副交感神経が優位に立つ。交感神経は緊張、副交感神経には緩和の効果があります。

深い呼吸をすると、副交感神経が優位に立ちアルファ(α)波、そしてシータ(θ)派が出て、脳からセロトニンという物質が排出されます。セロトニンは爽快感をもたらし、ストレスや痛みを抑える働きがあり、さらには不安をぬぐい去り、平常心を演出する物質。深くゆっくりとした呼吸は脳波を刺激してリラックス効果をもたらします。

逆に早い呼吸をすると交感神経が優位に立ち、息がつまりベータ(β)波が出てイライラしたりします。

確かに振り返ってみると、怒っている時は呼吸も荒く、早い。寝る前のひとときはとても深く、ゆっくりした呼吸だなと思います。

緊張した時こそ、意識的に深呼吸を行う。緊張して舞い上がっている時はそんなこと頭にないかもしれませんが、イライラしてるな、疲れてるな、という時は是非試してください。

余談ですが、

ため息をつくと幸せが逃げるから、ため息はつかないほうがいいと人からよく言われます。しかし、身体がリラックスしたいよ~と無意識に出してるサインなのかもしれませんね。ため息も悪いことばかりじゃないのかもしれません。(S.Y)

 

 

 

 

25年度前期の労働衛生管理研修会のお知らせ

今年も福岡産業保健推進センター主催の労働衛生管理研修会で講師を務めますので、そのお知らせです。来る6月6日(木)15時半から17時の時間帯ですが、福岡産業保健推進センターにて「労災事故につながりやすい疾病とその管理について」というテーマでお話をさせていただく予定です。てんかん等、労災事故につながりやすい疾病をリスク別に挙げたうえで、企業としてどう管理していくべきか、さらに対応困難なケースについて解説するとともに事業者の安全配慮義務にも言及いたします。もちろん参加費は無料ですので、奮って参加ください。お申し込みは福岡産業保健推進センターまで。

川浪保健師をよろしくお願いします

このたび川浪保健師に弊社の主要メンバーとして活動してもらうことになりました。彼女は当HPのプロフィールにもありますように、産業保健の経験豊富な保健師で、今までも弊社の非常勤として仕事をお願いしてきましたが、今後は出務回数を増やしてもらうことになりました。家庭とうまく両立して仕事をしてもらいたいと思いますが、私としては強力な助っ人として期待するところ大です。彼女がみなさんの事業場に伺った際には、気軽に声をかけていただければありがたいです。頼れる存在です。

復活

現在高い支持率を誇っている安部首相は復活の象徴といえるのではないでしょうか。1度首相を退陣した政治家が再び首相として登板し、しかも高い支持率を得ているということは今までほとんどなかったことであり、勇気づけられる方も多いのではないでしょうか。企業社会に当てはめてみますと、1度出世レースから外れた人、あるいは仕事で失敗をして冷や飯を食わされている人が、復活したというようなことです。私自身は出世など関係のない立場で仕事をしていますが、安部首相は難病を抱えている方だけに、医師としてもその復活にはイデオロギー抜きに拍手を送りたい気持ちになります。

動脈硬化

こんにちは。保健師の山口です。

転職後、初の大型連休。暦どおりの休みの過ごし方を上手に習得していない為、今回は遠出することもなく、普段どおりの休日と同じように過ごしておりました。
平日はなかなか通えないヨガ教室にここぞとばかり入り浸っておりました。
縮こまった筋肉をしっかり伸ばしてきました!
さて、筋肉に関連した話題についてです。

座位体前屈で体が硬くなっている中高年では、動脈硬化の傾向が強くなるという研究が発表された。動脈硬化があると、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすくなる。
国立健康栄養研究所などの研究グループによって行われ、学会で発表されました。

「動脈硬化」と「柔軟性」。一見何の関係もないようなこの二つにに果たして関連性はあるのでしょうか。

体が硬いと動脈も硬くなっているというのです。動脈の柔軟性は、動脈に存在するコラーゲンによって保たれているのですが、コラーゲンは糖にさらされるともにもろく硬くなっていきます。この硬くなったコラーゲンを取り除けば、そこに新しいコラーゲンが作られて修復されます。実は、このコラー ゲンを取り除く作業が、血管の周りにある筋肉を伸ばすことで行われるのです。筋肉が伸びると、それとともに血管も引き延ばさ れます。しかし、血管の周りの硬くなったコラーゲンはこの伸びに着いていけません。その結果、古いコラーゲンがはがれ落ちて、取り除かれるというわけなのです。 体の硬い人は、古くなったコラーゲンを取り除く機会がないの で、動脈も硬くなっている可能性が大きいのです。

これまで、ヨガやストレッチは、硬くなった筋肉をほぐしたり、縮んだ筋肉を伸ばしたりという運動面の効用のために行われていましたが、動脈の状態を良くするという面からも効用があるということがわかりました。

お風呂で身体を温めた後のストレッチも効果的なので、寝る前のリラクゼーションも含め5分程度でも行うといいかもしれないですね。  (S.Y)

故人からの贈り物

ゴールデンウィーク中に中学校時代の恩師が亡くなり、葬儀に出席してきました。同窓生がラインのメールで恩師の死を知らせてくれました。葬儀の前日に行われたお通夜にはかなりの数の同窓生が出席したようでしたが、本葬儀に出席した同窓生は私の他に2人でした。うち1人は私の親友で、急遽東京から新幹線で駆けつけ、どうにか葬儀に間に合いました。お蔭さまでというと語弊はありますが、葬儀が終わったあとその親友とは久しぶりに恩師や昔の話をして旧交を温めることができました。本来葬儀は故人と縁のあった者が故人を偲びその死を悼む場ですが、一方で故人が自分と懐かしい人とを引き合わせてくれる場でもあり、これは故人からの最後の贈り物ともいえるのではないでしょうか。自分の葬儀の時には縁のあった方に集っていただき、私のことをつうじて皆が楽しくおもしろく和やかにお話をしていただければと思います。「あいつは少し変だがおもしろい奴だった」と。

飲み会の多い5月

5月に入りましたが、今月は忘年会シーズンでもないのに今の時点で既に飲み会の予定が5回も入っています。最近は休肝日を多くしているとはいえ、飲み過ぎに注意しなければなりません。今月は仕事関係の会合が多いですが、若い頃に先輩の先生から、仕事関係で誘われたらありがたいと思って断るなといわれたことを今でも思い出します。あいにくその先生は早い年齢で亡くなられたのですが、今自分がその先生の年齢に近くなり、その教えはいかがなものだったのかと考えてしまいます。酒も飲みたいですが、多少は長生きもしなければいけませんし。

生活活動強度指数

年度末からの送別会etc… 4月から体重が2キロ前後増加したまま、なかなか以前の体重に戻りません。
暴飲暴食もしていないのになぜだろうと考えた結果、あることがわかりました。

生活活動強度指数が落ちているのです。

生活活動強度指数とは、その人が1日にどのく らいの負荷運動を行っているかを示すものです。

厚生労働省が発表の『 第6次改定日本人の栄養所要量について 』によると、生活活動強度指数は大きく次 の4つに分類されています

生活活動強度Ⅰ 指数1.3(低い)

散歩、買物など比較的ゆっくりした1時間程 度の歩行のほか大部分は座位での読書、勉強 、談話、また座位や横になってのテレビ、音楽鑑賞などをしている場合

強度Ⅱ 指数1.5(やや低い)

歩行時間がやや長く、2時間程度の場合。通 勤、仕事などで2時間程度の歩行や乗車、接 客、家事等立った状態での作業が比較的多い ほか、大部分は座ったままでの事務、談話などをしている状態

強度Ⅲ 指数1.7(適度)

ほとんどはやや低い人と同じような状態です が、1時間程度のウォーキング(速歩)やサイクリングなどをしている場合。または、立 った姿勢でいることが多く、そのうち1時間 程度は農作業など、比較的負荷の強い作業を している状態

強度Ⅳ 指数1.9(高い)

1時間程度、ハードなトレーニングをしてい たり、木材の運搬や激しく体に負担のかかる仕事をしていたりする状態

看護師で働いているときは強度Ⅲだった指数が、明らかに強度がⅠ~Ⅱへとダウンしてます。

服部先生を見習ってまずは、駅はエレベーターを使わず階段を使う。
小さな目標ですが、継続できるよう頑張ります!

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