服部産業医事務所の活動

血液濃縮

今年の7月以降に行われた各事業所の健診結果を拝見していますと、今年はヘモグロビンやヘマトクリットの値がとても高い方が目につきます。ちなみに高い方はヘモグロビンが20g/dlを超えたり、ヘマトクリットが60%を超えたりしています。それらの方のほとんどは今年だけ高い値を示していますので、何か特有の要因で上昇したといえそうです。これらのほとんどの方は現場で作業をされている方でしたので、おそらく現場で汗をかきそのまま健診を受けたものですから、脱水による血液濃縮が検査結果に表れたものと考えられました。それだけ今年の暑さはすごかったということです。まだ暑さは現在進行形ではありますが。

安全運転管理者講習

先日、なかまハーモニーホールで安全運転管理者講習を行いました。一番お疲れの時間帯だったのにもかかわらず質問を頂くほど熱心に受講していただき大変感謝しております。
服部先生のように惹きつけるような講演はできませんが、練習あるのみです。

配分時間を考慮して飛ばそうと思っていた項目が意外にも受講者の方々の反応が良かったとのことだったので、もう少し深く掘り下げてみようと思います。

30度はこんなに涼しいのか

先日は松田都市開発さんの職場巡視で福岡市内の現場に伺いました。同社は建物解体を業としている会社ですが、今回もいつもどおり安全衛生担当の一宮さんに同行いただきました。いろいろな現場を担当している同氏の発言、「今年は30度という気温がこんなにも涼しいのかと感じました」。。。なるほど今夏は最高気温が36度や37度にまで上昇することがしばしばだっただけに、30度にまで気温が下がった時、涼しくなったと感じたのは確かです。ようやく現場に行くのも体が楽になってきました。

腎臓移植

腎臓移植をされた方の復職面談を実施しました。移植後3か月を経過しましたが、特に拒絶反応も認めず順調に経過しており、めでたく復職の運びとなりました。今回は夫婦間の生体腎移植でありこのような例数は増えてきているようですが、これには免疫抑制剤の進歩も大きく関与しているようです。本人は以前に比べると顔色も見違えるように良くなりましたし、倦怠感もなくなり、まるで生まれ変わったように感じるとのことでした。改めて腎臓がいかに大切な臓器か思い知らされましたが、今回は何より夫婦愛というものを感じずにはおられませんでした。これからはドナーとなった配偶者のためにも、もらった腎臓を大切にしてほしいと思います。

労働衛生週間実施要綱説明会にて特別講演を行いました

今日は若松労働基準協会主催の労働衛生週間実施要綱説明会において特別講演を行ってきました。さすがに弊社の地元での説明会でしたので、私が担当している事業場の方々も多数参加していただきました。テーマは「産業医から見たヒューマンエラー」でしたが、今まで産業医として見聞きしてきた災害事例やその対策についての話も盛り込み、どうにか無事に講演を終えることができました。同伴した山口保健師からは、ヒューマンエラーの絡んだ災害事例の呈示に対して良い評価をもらいました。初めて話をするテーマでしたので、6月から時間をかけて準備してきましたが、一仕事を終えほっとしているところです。自己採点としてはまあ80点といったところでしょうか。今回は福岡産業保健推進センターの織田先生から講演の依頼をいただきましたが、準備にあたっていろいろ勉強をさせていただき、また産業医としての今までの仕事の振り返りもさせていただき、本当に良い経験になりました。また講演の準備に際し、各社よりたくさんの資料や写真を提供いただきましたこと、この場を借りて感謝申し上げます。今夜は少し充実感を味わいつつ、一杯飲んで寝たいと思います。

人間ドック「異常なし」は過去最低

こんにちは。保健師の山口です。9月に入りお天気が悪く、気温も下がり現場の方は幾分か過ごしやすいのではないかと思います。

日本人間ドック学会は平成24年に人間ドックを受診した316万人のうち全項目で異常がなかった人の割合が7.2%で、過去最低だったと発表してます。制度の高い検査法が開発されたことや、基準値が厳しくなったこと、経済状況の悪化でストレスが増し、生活習慣が乱れた事が理由と考えられると結んでいます。異常値の上位3項目は肝機能異常32.4%、高コレステロール31.5%、肥満29.3%となっています。保健指導対象者を選定する時はだいたいこの項目で対象となることが多いです。

 

店舗のバックヤードの4Sはなぜ必要か

以前のブログで小売店舗のバックヤードの4Sを行うよう呼びかけをしましたが、それではなぜ4Sは必要なのでしょうか。バックヤードの整理ができていますと、安全スムーズに通路を通行できケガのリスクが小さくなりますし、非常口が確保されていると有事の際にも安心です。しかし4Sの効果はこうした安全管理の面だけではありません。物の整理ができているということは、どこにどんな商品が置かれているかが分かりやすくなりますので、商品をさがす時間が節約できますし、また売り場にスムーズに品出しができます。こうして考えてみますと、小売店舗において4Sができているということは、ケガのリスクを下げるだけでなく、業務効率を向上させることにもつながり、一石二鳥の効果があるといえます。

保護具をつけての職場巡視

防じんマスクや耳栓、手袋などの保護具を着けて職場巡視をすることは、自分の身を守るだけでなく、保護具を着けて現場で作業することが作業者にとってかなり負荷のかかることを理解する意味でも重要です。いつも我々は巡視の際、現場の作業者に対し保護具を着けるよう指導していますが、実際に保護具を着けて現場に行ってみますと、特に今のように暑い時期は保護具を着けて現場で作業することがいかに大変なことかが理解できます。保護具を着けることが必要なことは理解していても、暑くてちょっとはずしてみたくなる気持ちも分かります。現場の立場で物を考える意味でも、保護具を着けたうえで巡視をするよう心がけたいものです。

 

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