服部産業医事務所の活動

メンタルヘルス不全者を早く見つける体制づくり その3

たとえメンタルヘルス不全に陥った社員がいても、必ずしも回りの社員がその異常に気付くとは限りません。メンタルヘルス不全はなかなか他人からは分かりにくいものであり、本人が会社を休むことになって初めて回りが気づくことも比較的多いものです。こうしたことを防ぐために、メンタルヘルス不全を見つけるために開発された質問票やストレスチェック等を積極的に活用するのも1つの方法です。実際には全社員にこうした質問票に回答してもらい、メンタルヘルス不全に陥っている可能性の高い社員をピックアップし、後日産業医や保健師、産業カウンセラー等が面談を行うことになります。こうした質問票の導入については、現在厚労省が法制化も視野に入れ検討している段階です。

花粉症対策には

こんにちは。保健師の山口です。 ここ2.3日暖かく過ごしやすい日が多かったですが、今日は雨も降っており寒い冬に逆戻りですね。ただし、花粉症の方には過ごしやすいかもしれませんが。 ここ数日の気温の上昇で花粉の飛散量は増えており、保健指導の対象者も花粉症が辛いです、とおっしゃる方多かったです。花粉症用のマスク、眼鏡を使用すると、使用しない合と比べて花粉の付着が1/3程度軽減されるというデータもあります。 花粉症用の眼鏡はかなり見かけがしっかり作られて恥ずかしいかもしれませんが、試してみる価値はあると思います。

インフルエンザ感染動向

福岡県のインフルエンザの定点あたりの報告数で見ますと、1月27日の週に今年に入って最高の45.57まで上昇、2月3日の週は37.31と下降し、ピークを過ぎたと思っていたのですが、2月10日の週は40.30と再び上昇し、今年は少し変わった動きをしているようです。各企業からの話を総合しますと、2月に入りB型の感染が増えてきている印象があります。これは例年の傾向であり、これから暖かくなるにつれてB型がさらに増えてくる可能性があります。ずいぶん前でしたが、私も3月の下旬にB型に感染した記憶があります。いずれにせよインフルエンザについては感染報告数がまだ高いレベルにありますので、引き続き注意が必要です。

遺伝子研究の産業保健現場への応用

先週末に上記のテーマで日本産業衛生学会九州地方会主催の研修会が行われましたので、参加してきました。熊本大学の加藤教授は労働者の遺伝子解析結果の産業保健への応用の可能性について、またSUMCO社産業医の彌冨先生は労働者の遺伝子解析結果に基づく特定保健指導の成果について、それぞれお話をされました。遺伝子情報は究極の個人情報と言われているだけに、同情報をもとに産業保健が進められるようになるまでにはまだ少し時間がかかりそうですが、労働者の遺伝子情報は適正配置を検討する際の理論的根拠として活用されるような時代が来るかもしれません。遺伝子研究のさらなる進歩により、産業保健が大きく変わっていく可能性を秘めていることを示唆する研修会でした。

今年の確定申告は?

個人の確定申告時期になりましたが、今年は顧問の川本税理士さんにお願いして、いつもより早めに計算してもらいました。今日その説明を受けましたが、今年はなんと税金還付になりました。お金が戻ってくるのは嬉しいですが、よくよく考えてみると今年度は稼ぎが悪かったことになりますので、これもまた問題。まだ家のローンも残っていることですし、来年は追徴が来るくらい仕事をがんばらなければと思いつつも、今年は息子たちも就職していくことだし、そろそろゆっくりしたいという気持ちもあり、その狭間で揺れ動く年頃になりました。確定申告はこれからの自分の働き方を考えるうえでよい機会になっているようです。

北九州におけるPCB処理事業の延長

日本環境安全事業北九州事業所でのPCB処理事業については、当初10年間を期限とする前提で操業が行われてきましたが、現在さらに10年間の事業の延長が議論されています。もちろん北九州市の合意が得られることが前提であり、協議が行われているところです。全国の他事業所でのPCB処理の遅れに伴い、他地域からもPCB廃棄物を受け入れ、北九州で処理を行おうとするものであり、北九州事業所におけるPCB処理が極めて順調に進んでいることの裏返しと言えます。事業延長が決定すればこれからさらに10年間は産業医として同事業に関わることになりますので、その動向に注目しています。それにしても10年後、世の中や会社、自分はどうなっていることでしょうか。

葛西選手最高!

スキージャンプは長野オリンピックよりももっと昔、日本が金、銀、銅メダルを独占した札幌オリンピックを少年時代に見た者にとっては、特別な思い入れのある競技であり、今回の葛西選手のメダル獲得にはとても感動しました。またわれわれ中年にとっても、41歳でのメダル獲得は励みにもなります。レベルは違いますが、私も少しずつですが、毎日の鍛錬により体力が向上しております。それでは今日も仕事と運動がんばりたいと思います。

メンタルヘルス不全者を早く見つける体制づくり その2

メンタルヘルス不全に陥った本人に病識がないことも多く、たとえ自覚していても他者に相談したがらない場合も多いですから、本人が相談に来るのを待っていては、対応が後手に回ってしまいます。したがって普段本人と一緒に仕事をしている上司や同僚の方が早く本人の異常に気付き、産業医などの専門スタッフに相談をしていただく体制にしておくことは非常に重要になってきます。通常は管理監督者がその役割を担うことになりますが、厚労省の指針のなかで示されている4つのケアのうち、ラインによるケアがこれに該当します。管理監督者には部下の異常に早く気付き、産業医等に話をつないでいくことが求められています。もちろんこのケアが機能するためには、日頃から管理監督者に対してメンタルヘルスに関する教育を行っておくことがポイントになってきます。

冬の現場は

こんにちは。保健師の山口です。先週の金曜日ですが久しぶりに現場の職場巡視に同行しました。太平洋側は南岸低気圧による大雪、日本海側は積雪はないものの冷たい雨、厳しい寒さの中での巡視でした。熱した鉄が置いてあるのですが、近寄ると暖をとるには適温で、寒さのあまり思わず触れたくなり、担当者、服部産業医から「熱いですよ」と言われる始末。
夏には夏の、冬には冬の職場の違いが身にしみてわかりました。

 

 

加湿器

ある事務所の職場巡視、部屋に入るといたるところから湯気が上がっており、まるで別府の温泉街のよう。よく見るとたくさんの加湿器が置かれていました。他の部屋に比べ湿った感じがしましたので、温湿度計を見ますと、なるほど湿度は50%を超えていました。この季節に湿度50%をキープするのは至難の業ですが、その部屋はしっかりと加湿されていました。今まで職場巡視で訴えてきたことを実行してくれており、とてもうれしく思いました。さぞインフルエンザウィルスの活動も弱められたことでしょう。それにしてもこの季節に湿度50%をキープそているとは、これは初めてでした。

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