服部産業医事務所の活動


夏場の保護マスク着用率の低下


夏場に工場などの現場を巡視していますと、保護マスクの着用率が低下していることに気づきます。工場の室温が高いとマスクの着用により暑苦しく感じるので、着用を怠る作業者が増えると考えられます。特に有機溶剤など揮発性の高い物質は気温が上がるほど気中濃度が上昇しますので、要注意です。

熱中症を疑ったときに現場でできる応急処置


こんにちは、保健師の山本です。

私の地元のお祭りも終わってしまいました。
これが終わるといよいよ夏本番だなぁと思います。

さて、最近では暑さ指数も「厳重警戒」となる日が増えてきました。
熱中症対策はしっかり取っていますか?
熱中症予防強化月間ということもあり、今月は熱中症について4回に分けてご紹介してきました。
最終回の本日はタイトルにもありますとおり、熱中症を疑ったときに現場でできる応急処置について再確認したいと思います。

はじめに、熱中症を疑った時には死に直面した緊急事態であることをまず認識しなければなりません。
重症の場合は救急隊を呼ぶことはもとより、現場ですぐに身体を冷やし始めることが必要です。

~熱中症を疑ったときに現場でできる応急処置~
(その①)涼しい場所へ避難
風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内などに避難させましょう

(その②)脱衣と冷却
衣服を脱がせ、身体からの熱の放散を助ける
・ 露出させた皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などで扇ぐことで身体を冷やす
・ 氷嚢などがあれば、それを頸部、脇の下(腋窩部)、大腿の付け根(鼠径部)に当てる
・ 救急隊を要請したとしても、救急隊の到着前から冷却を開始する

(その③)水分・塩分の補給
・ OS‐1などの経口補水液やスポーツドリンクなどの冷たい飲み物(5~15℃)を与える
・ 応答が明瞭で、意識がはっきりしているなら、水分の経口摂取は可能
・ 以下のときは経口での水分摂取は止めましょう
A.「呼びかけや刺激に対する反応がおかしい」、「応えない」などの時
B.「吐き気を訴える」ないし「吐く」時

(その④)医療機関へ運ぶ
自力で水分摂取ができないときは、緊急で医療機関へ搬送することが最優先の対処法です。

以上、熱中症についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
いざというときに活用できるよう、周りの方々と共に熱中症について改めて知識を再確認していただけたらと思います。

それでは皆様、ご安全に!

脳梗塞の前兆って?


保健師の宮本です。

先週は脳梗塞予防に水分補給!という内容でお話させていただきましたので、今週は脳梗塞の前兆についてお話します。

 

先週もお話しましたが、脳梗塞は多くの場合、その根底に動脈硬化があります。

どんなに健康な人でも加齢とともに少しずつ血管が硬くなるものですが、それを促進するのが肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病です。

こうした病気をもっている人、あるいはその予備軍段階の人はもともと脳梗塞のリスクが高いだけに、夏には水分補給を十分に心がける必要があります。

中でも特に注意したいのは、血圧が高めの人です。

「血圧が高い=血流が早い」と常に血管に強い刺激を与え続けることになり、血管自体が傷ついたり硬く厚くなるので動脈硬化が促進されます。

脳のように細い動脈は特に影響を受けやすく、血管壁が厚くなると血液の流れが悪化し、詰まりやすくなります。

そこに脱水症状が加わることで、血栓ができるリスクが急激に高くなるのです。

しかも、脳の細い動脈に生じた小さな詰まりは、通常の健康診断やCT検査ではなかなか発見できません。

それだけに日頃から血圧には気を付け、同時に動脈硬化の検査も受けるようにすることが大切です。

また、次のような一過性の症状がみられたときは脳梗塞を起こす前触れである可能性が高いです。

1つでも当てはまったらすぐに受診又は救急車を呼びましょう。

 

  1. 片方の手足・顔半分の麻痺や痺れが起きる
  2. ろれつが回らない、他者の言うことが理解できない
  3. 力は入るのに立てない、歩けない、フラフラする
  4. 片方の目が見えない、物が2つに見える、視野の半分が見えなくなる

 

次週は脳梗塞予防のために知っておきたい水分補給方法についてご紹介します。

猿が現る


先週末私が長崎に出張中にあったことですが、なんと自宅の駐車場横の木の下に猿が座っているのを、妻と娘が発見し大騒ぎになりました。逃げることもなくどっしりと座っていたようで、やがて木に登った後は次々と飛び移り、去って行ったようでした。今までヘビやタヌキをうちの庭で見たことはありましたが、猿は今回初めてです。母が庭に植えていた木からサクランボや桃がいつの間にかなくなることが最近ありましたが、この猿の仕業である可能性が高くなりました。思い起こせば庭の水槽の金魚までもが。我が家がやがて猿の楽園にならなければ良いのですが・・・。

今年の暑さは大したことない?


梅雨明けして確かに暑くはなりましたが、今年は昨年に比べるとまだ涼しいという声が聞かれます。少なくとも北九州ではまだ今のところ35度を超える日はありませんので、猛暑日が続いた昨年に比べると今年はいく分過ごしやすいのかもしれませんが、今日あたりは最高気温もかなり上がったようです。昨日出席したある会社の安全衛生委員会では熱中症発生の報告が上がってきていました。やはり油断は決してできない状況といえます。産業医の仕事も体力勝負になってきました。

熱中症を疑うタイミングはいつ?


こんにちは、保健師の山本です。 梅雨も明けいよいよ夏本番といった様相です。 熱中症患者も増えてくるかと思いますが、皆様の職場や学校等では熱中症対策がきちんととられていますか?   今月は熱中症について取り上げています。 今回は、どんな状態になったら熱中症を疑ったほうがいいのか、そのタイミングについてと熱中症の症状についておさらいしていきます。   まず、熱中症になるとどのような症状になるか覚えていらっしゃいますか? 下記に、代表的な症状をいくつか挙げていますので、何個ぐらいわかったか確認してみてください。   ※「意識がない」や「応答が鈍い」、「日時や場所がわからない」などの脳の機能障害が疑われる場合は、全てⅢ度の取り扱いとします(拡大してご覧下さい)。 熱中症症状 次に、熱中症を疑うタイミングです。 熱中症条件 非常に暑い環境下で、先にあげた症状があればすぐに熱中症を疑うことができますが、このような典型例ばかりが熱中症ではありません。 まず熱中症の発生は、梅雨の合間に突然気温が上昇した日や梅雨明けの蒸し暑い日など、身体が暑さに慣れていない時に起こりやすいことを念頭に置いておく必要があります。   以上、熱中症を疑うタイミングと熱中症の症状について述べましたが、いかがだったでしょうか?屋外や工場・倉庫内等、これからの時期は快適職場とは言えない所で作業される方も多いと思います。この夏熱中症で倒れたりすることがないよう、ご注意ください。   それでは皆さん、ご安全に!

水分補給が重要なのは熱中症だけじゃない!?


保健師の宮本です。

山本保健師が熱中症について詳しく書いてらっしゃるので、同じく今の季節特に気を付けなければならないテーマを数回に分けてお話したいと思います。

今回は「脳梗塞」についてです。

平成22年寝たきりの原因1位!平成24年死因4位!という非常にメジャーな病気なので、知らない方はいらっしゃらないのではないでしょうか。

ひとたび脳梗塞になってしまうと、体の麻痺や会話が難しくなるなど、一命を取り留めても今までの生活とはガラリと変わってしまう恐ろしい病気です。

そんな脳梗塞ですが、いきなりポーンと血の塊ができて血管を詰まらせるわけではありません。

糖尿病や高脂血症、高血圧、心疾患など血液ドロドロ状態だったり日常的に血管を傷つけ肥厚させるような小さな小さな積み重ねが脳梗塞を招きます。

寒さで血管がきゅーっと縮むので冬は血管が詰まりやすいという話は有名ですが、正反対の真夏の暑い時期にも注意が必要なこの病気。

暑いと血管が開いて血圧が下がり血液の流れが遅くなって~という要因もありますが、一番明快なのは血液が濃くなるということです。

(暑い場所に何時間もいると、体内にあった水分が汗として奪われる⇒その水分で薄まっていたはずの血液がどんどん濃縮されて・・・)

濃くなった血液は勢いがなくなり通り道である血管内に詰まりやすくなるのですが、上記のようなお病気をお持ちで元々血液がドロドロ気味の方は尚更です。

今までのお話で、夏場は特にしっかりと水分補給をしなくてはならないことがお分かり頂けたかと思います。(サウナ好きや高温職場の方は年中ですよ!)

家に帰ったとき、寝る前、朝起きてすぐの1日3回コップ1杯のお水を摂るという小さな心がけで、熱中症にも脳梗塞にもなるリスクが下がるなんて一石二鳥ですよね!

次回はもう少し詳しい予防方法と前兆についてお話したいと思います。

労働安全衛生法の改正によりストレスチェックが義務化されます


労働安全衛生法の改正により、従業員50人以上の全ての事業場でストレスチェックが義務化される見通しとなりました。これはメンタルヘルス対策の充実・強化を図るために行われるものであり、検査結果を通知された労働者が面接指導を申し出たときは、事業者は医師による面接指導を実施しなければいけません。なお運用の詳細については、今後指針やガイドライン等が出されることになりそうです。ストレスチェックの進め方については弊社としてもご相談に乗りますので、その節はお知らせください。

熱中症予防対策をおさらい


こんにちは、保健師の山本です。

今月は「熱中症」をメインテーマお話しています。
暑さも本格的になりつつありますが、熱中症予防対策は万全ですか?
今回は予防方法全般について取り上げたいと思います。

熱中症予防は「作業管理」と「健康管理」の2点からアプローチしていくことは皆さんご存知だと思います。
しかしどちらか一方だけでは、十分な熱中症対策とは言えません。
「作業管理」と「健康管理」の両視点からの熱中症対策をとれているか再確認していきましょう。

【 作業管理 】
① 作業時間を短縮し、体に負担が大きい作業を避ける
② 水分と塩分の摂取を、喉が乾いていなくても定期的に行う
・ 自覚以上に脱水は進みます。加齢や疾患がある場合は特に注意が必要です。
・ 水分や塩分を摂取したかを確認する表などを作って管理を徹底しましょう。摂取の目安は、0.1~0.2%の食塩水かナトリウム40~80mg/100mlのスポーツドリンクや経口補水液を、20分~30分ごとにコップ1~2杯です。
・ 腎臓疾患など塩分摂取制限のある疾患を有する人は、主治医や産業医に相談しましょう。
③ 暑さに慣れさせる(暑熱順化)
④ 責任の所在を明確にし、監督者を配置する
⑤ 暑さや作業強度に合わせて計画的に休憩を指示する
・ 暑さは、WBGT値(暑さ指数)を目安にしましょう。詳しくは、熱中症予防情報(http://www.wbgt.env.go.jp/)を確認して下さい。

【 健康管理 】
① 作業開始前に作業者の健康状態の確認をする
・ 熱中症の発症に影響を与える恐れのある疾患は、糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全、精神・神経関係の疾患、広範囲の皮膚疾患などがあります。また、風邪などで発熱していたり、下痢や嘔吐などによる脱水症状、肥満傾向の人も熱中症の発症リスクが高くなります。
お酒をたくさん飲んだ翌日、朝食を抜いている、寝不足も熱中症になりやすくなります。
② 休憩場所に体温計や体重計を備えたり、作業中も定期的に健康状態を確認する
③ 体調不良を訴えたり、相談できる雰囲気を作る
④ いざというときに連絡できる医療機関を調べておく
以上、計9項目をあげてみましたがいかがでしたか?
今夏も西日本や沖縄・奄美は、気温が平年並みか平年以上になると予測されています。
上記は主に現場での熱中症対策となりますが、屋内でも水分摂取が不足したり、空調管理が不十分ですと熱中症になります。
十分に熱中症予防対策をとって、今夏も元気に乗り切りましょう!

それでは皆さん、ご安全に。

冷蔵庫の再チェックをお願いします


これから夏本番を迎えるにあたって、冷蔵庫の再チェックをお願いします。現場に置かれている冷蔵庫を覗いてみますと、故障で中があまり冷えていなかったり、内面にカビが生えていたりと、使用するのに不適な状態のものが結構見受けられます。熱中症予防には冷たい飲料が必要不可欠ですので、そうした冷蔵庫については買い替え、補修、中の拭き掃除等を行い、夏場の作業に備えましょう。