熱中症を疑ったときに現場でできる応急処置
- 2014年07月30日
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こんにちは、保健師の山本です。
私の地元のお祭りも終わってしまいました。
これが終わるといよいよ夏本番だなぁと思います。
さて、最近では暑さ指数も「厳重警戒」となる日が増えてきました。
熱中症対策はしっかり取っていますか?
熱中症予防強化月間ということもあり、今月は熱中症について4回に分けてご紹介してきました。
最終回の本日はタイトルにもありますとおり、熱中症を疑ったときに現場でできる応急処置について再確認したいと思います。
はじめに、熱中症を疑った時には死に直面した緊急事態であることをまず認識しなければなりません。
重症の場合は救急隊を呼ぶことはもとより、現場ですぐに身体を冷やし始めることが必要です。
~熱中症を疑ったときに現場でできる応急処置~
(その①)涼しい場所へ避難
風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内などに避難させましょう
(その②)脱衣と冷却
・ 衣服を脱がせ、身体からの熱の放散を助ける
・ 露出させた皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などで扇ぐことで身体を冷やす
・ 氷嚢などがあれば、それを頸部、脇の下(腋窩部)、大腿の付け根(鼠径部)に当てる
・ 救急隊を要請したとしても、救急隊の到着前から冷却を開始する
(その③)水分・塩分の補給
・ OS‐1などの経口補水液やスポーツドリンクなどの冷たい飲み物(5~15℃)を与える
・ 応答が明瞭で、意識がはっきりしているなら、水分の経口摂取は可能
・ 以下のときは経口での水分摂取は止めましょう
A.「呼びかけや刺激に対する反応がおかしい」、「応えない」などの時
B.「吐き気を訴える」ないし「吐く」時
(その④)医療機関へ運ぶ
自力で水分摂取ができないときは、緊急で医療機関へ搬送することが最優先の対処法です。
以上、熱中症についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
いざというときに活用できるよう、周りの方々と共に熱中症について改めて知識を再確認していただけたらと思います。
それでは皆様、ご安全に!