睡眠の前後にも水分補給を
- 2014年08月19日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
まだまだ残暑厳しい中、如何お過ごしでしょうか。
私はといえばせっかくの長期休暇を法事とダラダラで使い果たしてしまいました。
冬期休暇はアクティブに活動したいと思います。。。
さて、今日は夏の脳梗塞最終章です。
夏の脳梗塞の予防で最後に大切なことは、「睡眠の前後」に水分補給を行うことです。
普段私たちは、眠っている間にコップ1杯程度(200cc)の汗をかきます。
真夏の、それも熱帯夜ともなると、それ以上の大汗をかくことも珍しくありません。
また、眠っているときは一般に血圧が低下し血液の流れが遅くなるため、血栓(血のかたまり)ができやすい状態になります。
さらに、起床の前後には活動に備えて血圧上昇・アドレナリン分泌という変化が起きます。
アドレナリンには止血の手助けするという役割もあるため、これによって血液が固まりやすくなります。
これらの条件が重なるため、夏の脳梗塞は睡眠中から起床後の時間帯にかけて発症のリスクが高くなるのです。
【予防のために①・・・寝る前に水を1杯飲む!】
中高年になると、睡眠中にトイレに立つことが多くなるため、夜間には水分をとらない人が少なくありません。
しかし、これは大変危険なことです。
むしろ枕元に水を置いてトイレに立った後などに飲むようにすると、睡眠中に汗で失った水分の補給になります。
お茶や紅茶、コーヒーなどにはカフェインが含まれているため、寝付きが悪くなるだけでなくトイレが近くなるので避けると良いでしょう。
冷たい水が苦手の人は、湯冷まし(白湯)がオススメ。
【予防のために②・・・朝起きたときに水を1杯飲む!】
始めに説明したように、朝の血液はドロドロかたまりやすい状態です。
起きてすぐにコップ1杯の水を飲むことは寝ていた腸を起こすため、朝食の消化にもGOOD!なんと快便にも繋がります。
朝一のお水が、脳梗塞・消化不良・便秘という3つの悩みの種を予防してくれるなんて一石二鳥、いや三鳥ですね!
真夏でも真冬でも発症リスクがぐーっと上がる脳梗塞。
そもそもの原因を断ち切るために、食事や運動で生活習慣病予防に取り組むのも良いかもしれません。