昼寝のススメ
- 2014年10月07日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
すっかり過ごしやすい気候になりました。
夏の疲れが皺寄せのようにやってきたり、朝晩の冷え込みで風邪をひきやすい時期。
しっかり休んで体調管理してくださいね!
さて今日はそんな「休息」の話題です。
私はよく保健指導の中で、健康のためには2時間、減量の意志をお持ちなら3時間開けてくださいとお話しています。
しかし、「そんなことしてたら睡眠時間確保できないよ~」と仰る方も少なくありません。
残業や家事などでなかなか自分の時間がとれず、5時間睡眠><酷い人は3~4時間睡眠で頑張っているという話もお聞きします。
睡眠時間にも個人差があるので何時間寝るのが適正です、とは言えないのですが・・
(ナポレオンは3時間、明石家さんまは2時間、レオナルドダヴィンチはなんと90分で十分だったそうです。逆にアインシュタインは10時間寝ないと調子が出なかったそうなので、ショートスリーパー(短睡眠者)=偉人とは言い切れない?)
日中眠くなったり集中力が欠けるという自覚のある方は、睡眠不足(又は寝過ぎ)である可能性が高いです。
自分の睡眠状況について思い返してみてください。
普段はそうでもない方でも、睡眠に関して何らかの問題(時間・質・環境など)がある日には、昼食後の13時~16時に猛烈に眠くなりませんか?
この「昼間の眠気」は世界中の悩みだそうで、アメリカとイスラエルでは交通事故、スウェーデンではガスメーター測定員の読み違いが多発する時間だとか。
同様に、日本でも視界の悪くなる夜間の次に交通事故・産業事故の多い時間がこれに一致します。
解消法はないの?と思った方!
多少強引ですが、眠いなら思い切って寝てしまえ!という方法があるんです(笑)
それは昼食後たった15分の「お昼寝」。
大学時代の恩師である中田光紀先生の研究では、この「15分仮眠」によって
・頭がスッキリして、事故件数が減った!
・ストレスや疲労が軽減した!
・寝ぼけの影響が少なく、午後の仕事にすぐ取り掛かれる!
・夜の寝つきや睡眠の質が却って良くなった!
・なにより、お金がかからない!!
という嬉しい声が多数寄せられたそうです。
毎日は難しくても、水曜や木曜といった1週間の疲れがピークに達するとき(金曜日になると、「明日は休み♡」という気持ちによって疲労感が激減するとか)だけでも試してみる価値がありますよ。
この「15分」というのがポイントで、それ以上寝てしまうと眠りが深くなりすぎて起きるのが苦痛になるそうです。
そうならないためにも、リクライニングチェアーなどで上半身を少し上げるなどして完全に横にならない方が良いとのこと。
寝つきが悪く、15分じゃ眠れないよ~という方も大丈夫。
ただ目を閉じてぼーっとするだけでもかなりの休息になります。
(これならトイレの個室でもできます!)
こんなにもメリットだらけの15分仮眠。
午後業務の効率化や事故防止のためにも、思い切って「お昼寝」してみませんか?