リボン運動、いくつ知っていますか?②
- 2014年10月29日
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こんにちは、保健師の山本です。
今度の連休から11月ですね。
この連休は私、所用により関西の方へ出かけます。
フェリーでの旅になりますし、出かけごとですので天候が荒れなければいいなぁと思う今日この頃です。
さて、前回よりアウェアネス・リボンについて取り上げています。
今回はその続きとなります。
色々な「リボン運動」があるということを、私も再認識しました。
③ブルーリボン
ブルーリボンにもパープルリボン同様、いくつかの意味が込められています。
日本ですと北朝鮮拉致問題のブルーリボンが有名ですね。
ここでは受動喫煙の”ブルーリボン”について取り上げます。
●受動喫煙防止運動の”ブルーリボン”
1999年にカナダで始まった受動喫煙防止運動。
日本では、他のブルーリボン運動との差別化を図るため I Love Clean Air ブルーリボン運動(ILCAブルーリボン)と称します。
1999年にカナダのブリティッシュコロンビア州リッチモンドにあるHugh Boyd Secondary Schoolが、ブルーのリボンをシンボルとする受動喫煙防止活動を開始。
それが周辺に波及し、カナダ保健省が「Breath Air, Not moke」というキャッチフレーズを掲げ、運動を進めるまでとなりました。
2003年ヘルシンキで行われた「タバコか健康か世界会議」ではブースを出し、参加者にブルーリボンを象ったバッジを配布して、運動の国際的なアピールも行っています。
④グリーンリボン
グリーンリボンは、移植医療普及または環境保護運動のシンボルマーク。
移植医療普及の方をここでは紹介します。
●移植医療普及の”グリーンリボン”
世界中で使用されている移植医療手術のシンボルマークで、キャッチコピーは「話そう。大切な人と。(We talk)」
緑は「成長と生命のつながり」を意味していると言われ、臓器提供者と移植が必要としている待機患者の「いのちの繋がり」という意味をこめてつけられています。
⑤オレンジリボン
オレンジリボンは、児童虐待防止運動のシンボルです。
日本では、虐待で死亡する子供は1週間に1人といわれ、この不幸を根絶しようという運動は年を増すごとに拡大しています。
厚生労働省は毎年11月を児童虐待防止推進月間に定め、各都市・各地域をリボンのオレンジの色で埋め尽くそうという計画を推進してます。
⑥ティール&ホワイトリボン
ティール&ホワイトリボンは、子宮頸がん啓発活動のシンボルとしてアメリカを中心に世界中で活用されているとされます。
ティールとは、英語で“コガモ”を意味しており、コガモの頭から首にかけての羽の色も表す。Cascading Style Sheetsで色を表す場合の値は「#008080」とされています。
日本でのティールアンドホワイトリボン運動が一般的に認知されるようになったのは、2010年代に入ってからで、子宮頸がん予防ワクチンが日本で承認されたことがきっかけだと言われています。
⑦ゴールドリボン
ゴールドリボンは、小児がん経験者のQOL向上支援のシンボルとして、アメリカではさまざまな団体がこのマークを使って小児がんの啓発や治療研究などの経済的支援を求める運動をしています。
日本ではまだ歴史が浅い運動ですが、ゴールドリボンの活動は団体ごとにオリジナルデザインのシンボルマークを使ったり、それぞれの目的をもってゴールドリボン運動に取り組んでいます。
このリボン運動、他にも様々なものがあります。
いろいろな人の願いが込められたリボン、関心のあるテーマがあったら、身に付けてみてくださいね。