服部産業医事務所の活動

年末年始の「体重増」「だるい」は危険なサイン 

あけましておめでとうございます、保健師の山本です。
皆様は年末年始をどのように過ごされましたか?
私は正月太りに備えて事前に減量して年末年始に突入しましたが、お正月あけて3日夜に体重計にのってみると…減量した分が元通りになっていました(苦笑)
ということで、今年は3日よりダイエットを開始しております。実は冬場の方が基礎代謝があがるためダイエットにはいい季節ですので、同じくダイエットに励んでいる皆さんも一緒に薄着の季節が来る前にいらないお肉はとってしまいましょう。

さて、年末年始に飲食の機会が増えて、いつも以上に食べ過ぎてしまったという人が多いと思います。「体重が約3kgも増えた」、「身体が重く感じられ、なんとなくだるい」と感じている人は、アルコールを飲む習慣がなくても、肝臓がダメージを受けている恐れがある、という肝臓にまつわるお話を2週に渡ってしたいと思います。

1.「なんとなくだるい」という人は要注意 肝臓障害のサイン
肝臓は、食べ物から吸収された栄養を代謝したり、蓄える働きをしている臓器です。食事で摂取したブドウ糖や脂質を代謝し、エネルギー源として使われないものは脂肪として蓄えられます。
 肝臓に脂肪がたまりすぎると「脂肪肝」になりやすく、脂肪肝は肥満の人に多いのが特徴ですが、痩せている人でもなる危険性があります。

 自分が脂肪肝を発症しているかを知るために、健康診断を積極的に受けることが勧められます。血液検査で肝臓の状態に異常があると、CTやMRIなどの画像検査が行われます。画像検査では、脂肪肝の場合は脂肪がたまっているため白っぽく写り、その程度などが分かります。

 自覚症状から脂肪肝を知る方法もあります。体重が増えて「なんとなくだるい」というのは、脂肪肝のサインである可能性があるのです。放置していると、肝臓の細胞に炎症が起き、肝臓の細胞が死んでいく「肝炎」に進展するおそれがあります。もし心当たりがあれば、早めに検査を受けることが勧められます。

 最初は炎症を起こしても再生機能により肝臓の機能は保たれますが、ある期間を超えると肝臓は硬くなります。それが肝硬変。肝硬変まで進行すると回復は難しくなります。

 実はアルコールを飲まない人でも、それらを原因とする脂肪肝や肝炎を発症するケースが増えているのです。大量飲酒が原因ではない肝炎は「NASH(非アルコール性脂肪肝炎)」と呼ばれます。

NASHには初期の段階では自覚症状はほとんどないですが、「なんとなく体がだるい」「疲れやすい」「吐き気がする」「腹が張る」などの症状が現れる場合があります。こうした予兆を見逃さないことが大切です。

次回はこれらを改善するにはということで、対策についてお話ししたいと思います。

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