明けましておめでとうございます。
保健師の宮本です。
ご覧の皆さんは年末年始ゆっくりできましたか?
私はと言うと昨年初めに祖父が亡くなったこともあり、特に大きな予定も入れず実家でのんびりしてきました。
(山本保健師のブログを参考に過ごそうとは思ってみても、帰省の度に目いっぱい食べさせられている感は拭えません・・)
今週はこの季節の風物詩、「インフルエンザ」についてのお話です。
年末年始のバーゲンセールや参拝などで持ち帰る人も多いですよね。
ここで予防対策を万全にして、厳しい冬を楽しく乗り切りましょう!
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスの感染によって起こる病気です。
通常のかぜと比べて症状が重く、全身症状も顕著に現れます。
また、潜伏期間が短く感染力が強いことも特徴で、毎年流行期の12 月下旬~3 月上旬にかけては多くの方がインフルエンザに苦しめられています。
★インフルエンザの感染ルート
感染ルートは咳やくしゃみによって空気中に吐き出されたウイルスを口や鼻から吸い込む「飛沫感染」と、くしゃみ・鼻水などで汚染された物を直接手で触り、その手で鼻や口を触ることによって感染する「接触感染」が中心です。
そのため、言ってしまえば「ウイルスを吸い込まない」「ウイルスを触らない」さえ守ればインフルエンザには罹らない!ということになります。
そうは言ってもウイルスなんて肉眼では見えません><
そこで「目には見えないウイルスから身を守るために気を付けること」をご紹介します。
(改めて言うまでもないような至極当たり前のことだらけなのですが)
1.栄養と休養を十分取る
体力をつけ、抵抗力を高めることで、感染しにくくなります。
2.人ごみを避ける
人ごみや繁華街への外出を控え、病原体であるウイルスを寄せ付けないようにしましょう。
3.適度な温度、湿度を保つ
ウイルスは低温・低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂っています。
加湿器などで室内の適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。
4.外出後の手洗いとうがいの励行
手洗いは接触による感染を、うがいはのどの乾燥を防ぎます。
5.マスクを着用する
外出時はなるべくマスクをつけるようにしましょう。
マスクを着用することによって他人からの感染を防ぎ、また他人に感染させることも防ぐ効果があります。
★こんな症状を認めたら、医療機関を受診しましょう!!
・ 突然の高熱(38℃以上)
・ 関節痛、筋肉痛
・ 嘔吐や下痢
・ のどの痛み、鼻水
インフルエンザは突然の発症で始まり、全身症状が出現するのが特徴です。
通常の風邪に似た症状も多いため、どちらか判断に迷った際は、医療機関を早めに受診しましょう。
※ 咳・くしゃみなどの症状のある時は、周りの方へうつさないために、不織布製マスク(使い捨てマスク)を着用して受診しましょう!
★こんな方は特に注意が必要です!!
インフルエンザは時に重大な合併症を引き起こし、死亡する例も少なくありません。
◎ 以下に挙げる方は、インフルエンザに感染すると症状が重く出たり合併症を起こしやすいため注意が必要です!
【65歳以上の高齢者】 【乳幼児】 【妊婦】
また、持病をお持ちの方(慢性閉塞性肺疾患(COPD)・喘息・慢性心疾患・糖尿病など)は重症化する危険性が高いと言われています。
日頃から手洗いの励行、うがい、人ごみを避けるなどして感染しないように気をつけて下さい。
周囲の方も移さないように配慮しましょう。
今の時期に言うのも何ですが・・・予防にはワクチン接種が有効です。
インフルエンザワクチンは接種してから実際に効果を発揮するまでに約2 週間かかります。
流行期間が12~3月なので、11 月中旬頃までには接種を終えておくとより効果的です。
また、流行してからの接種は十分に抗体がつく前に感染する危険性がありますが、症状が軽くなる可能性が高いです。
(注意:過去にワクチン接種を受けた際、発熱や全身性発疹などのアレルギーを疑う症状を起こしたことがある方、ワクチンの成分または鶏卵・鶏肉・その他鶏由来のものに対してアレルギーを起こす恐れのある方などは、接種できるかどうかを慎重に判断する必要がありますので、医師の指示に従って下さい。)
1月の始めは年末年始の疲れが出たり、休み中にゆっくりしすぎて通常生活になかなか適合できなかったりと感染症にかかりやすい身体になっている方が少なくありません。
しっかり備えて厳しい冬を乗り切りましょう!