服部産業医事務所の活動

「アレ」の季節到来⁉

おはようございます、保健師の山本です。
暦の上ではもう今日から春ですが、まだまだ寒い日が続くようです。
早く本当の春になってほしいですね。
2月になると、そろそろ私の天敵、「アレ」の到来に戦々恐々とします。
…そう、アレとはズバリ「スギ花粉」です!
私はくしゃみ等は出ないのですが(鼻炎持ちなので多少の鼻水増量は問題なしです)、鼻と目がかゆくてかゆくてたまらなくなります。
ちなみにかゆくなると仕事にならないので、基本的に私はアレルギーのお薬を飲んで対処しています。
ということで、今月は花粉症等アレルギーについてお話していきたいと思います。

1.花粉だけじゃない⁉ 黄砂やPM2.5の影響も……春先はトリプルパンチ
今年の花粉飛散予想では、九州は例年より少し早く飛散が始まる様子。ただし、スギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。このため、2月上旬に飛散開始が予想される九州地方などでは、1月下旬頃には花粉対策を始めておくほうがいいようです。
続いて今年のスギ及びヒノキ花粉(北海道はシラカバ)の総飛散数は、九州から近畿地方のほとんどの地域は例年より少ないまたはやや少なく、東海から東北地方は例年並みでしょう。北海道は例年よりやや多くなる見込みとのこと。何と福岡では例年の1/3との予想なので、私的にはとても吉報です(笑)
しかし、この時期は中国大陸から偏西風に乗ってやってくる「黄砂」が年間で最も多くなる時期とも重なり、目や喉、鼻にとっては受難の季節です。さらに最近では、中国の経済成長にともなって「PM2.5」とよばれる大気汚染物質も日本にやってきており、スギ花粉・黄砂・PM2.5のトリプルパンチから目や喉、鼻を守ることが大切です。

2.症状の違いは○○の違い
花粉も黄砂もPM2.5も、ウイルスや細菌ではないので吸い込んだからといって感染症を引き起こすわけではありませんが、ヒトの体にとって異物であるため、様々な症状を引き起こします。
花粉や黄砂を体の外に出そうとして起きるのが、くしゃみ、鼻水、涙などのアレルギー反応。のどがイガイガするのも、痰で花粉などをからめとって外に排出しようとするアレルギー反応のひとつです。また、黄砂はギザギザの形をしているので、吸い込むと肺を傷つけて炎症を起こすこともあります。PM2.5は黄砂よりさらに小さいため、肺の奥まで入り込んで沈着し、呼吸器系や循環器系の病気を引き起こす可能性があるといわれています。

3.目・鼻のセルフケア~基本は「マスク・うがい・メガネ」
花粉も、黄砂やPM2.5への対策も基本的に同じです。さまざまな対策グッズが市販されていますが、効果がはっきり証明されているのは「マスク」、「うがい」、「メガネ」。マスクは着用することで、吸い込む花粉の量を3分の1~6分の1に軽減できます。ただし、黄砂やPM2.5対策には花粉症用より粒子径の細かいウイルス用マスクを利用するなど、粒子の大きさを考慮することが大切です。 うがいは、のどに入り込んだ花粉を除去するのに効果的ですが、花粉は多くの場合、鼻の粘膜に付着するので、「鼻うがい」を試してみては。ポイントは、ぬるま湯・塩水で行うこと。真水で行うと、鼻や耳の奥がツーンと痛くなるので注意しましょう。 また、メガネをかけると、目に入る花粉の量は2分の1~3分の1まで減らすことができます。

~鼻うがい 手順~
①コップ1杯のぬるま湯(37~38℃程度)に、ティースプーン1杯(1.8g程度)の食塩を溶かして塩水を作る。
②正面を向き、片方の鼻の穴を指でふさぎながら、もう片方の鼻で塩水を軽く吸い込む。濡れないよう、襟元にタオルなどをあてておくとよい。
③吸い込んだ塩水を鼻から出す。反対側の鼻の穴からも同様に行う。これを3~5回繰り返し、塩水を出し切ったら鼻をかむ。

産業医に関するご契約・ご相談は、メールまたはお電話にてお気軽に新規契約をご検討の方下さい。服部産業医SOSコールTEL:093-742-2204 受付時間 9:00~18:00 ≫新規契約をご検討の方フォームはこちら メールは、日・祝日を除き、24時間以内にご返信致します。
お問い合わせフォーム
TEL:093-742-2204 受付時間:9:00~18:00
電話をかける