服部産業医事務所の活動


少し気が早いかも  熱中症


以前は概ね7月に入って熱中症に関する注意喚起が行われていましたが、最近は真夏日がぼちぼち出現し始める5月下旬から注意喚起が行われることが多くなりました。最近の気温上昇を反映してのことと思われますが、先日出席した製鉄関係の会社の安全衛生委員会では、まだ4月だというのにもう熱中症についての注意喚起が行われていました。少し気が早いのではないかと思いましたが、こうしてだんだん早くなっていくのかもしれませんね。

健診結果、見てますか?「γ-GTP」


     保健師の宮本です。

今週から「γ-GTP」「AST(GOT)」「ALT(GPT)」の3回に分けて、肝機能における血液検査値についてお話します。
今日は、その中でもお酒好きの方には耳の痛い「γ-GTP」を取り上げます。

【γ-GTPの基準値(成人)】
基準値(男性) 12~65 (IU/L)
基準値(女性) 9~27 (IU/L)
※女性の場合女性ホルモンの影響により男性より数値が低くなります。

Q.1 γ-GTPって何?
  γ-GTP(γグルタミルトランスペプチダーゼ)は、肝臓の解毒作用に関係している酵素です。
肝臓や胆管*の細胞が壊れると、本来肝臓内にあるはずのγ-GTPが血液の中に流れ出てくることから、「逸脱酵素」とも呼ばれます。
γ-GTPが血液中に多くなっても、それ自体が何か悪い影響を及ぼすことはありません。
「本来ほとんど存在しない場所(血液中)に存在する」量によって、肝臓の弱り具合の指標としています。

*肝臓で作られた胆汁が十二指腸に至るまでの通り道。
胆汁は、肝細胞で作られる消化液で、脂肪の消化吸収を助ける役割を持ちます。

Q.2 γ-GTP値異常は病気なの?
 γ-GTPが高くなる原因には、

① 肝臓の細胞が破壊される「肝炎」
② 肝臓に脂肪が蓄積して、その働きを妨げる「脂肪肝」
③ 胆石や胆道がんなどで胆道がつまった場合

の3パターンが考えられますが、健康診断のとき最も重要なのは、②の脂肪肝です。
特にアルコールを飲む中年男性の場合、飲みすぎによるアルコール性脂肪肝が問題になります。
また、200や300を超えるような場合はアルコールによる肝臓障害だけでなく、胆石などにより胆道が詰まっている可能性があります。
この場合は、できるだけ早急に医師の診断を受けるようにしてください。
アルコールが原因で500以上になる場合はよほどの大量の飲酒、あるいは急性アルコール中毒といったきわめて危険な状態にあります。
有無を言わさず「受診」です!

Q3. お酒はほとんど(全く)飲まないのに毎年異常値が出ます。何故?
 中には「普段お酒は飲まないのに何故?」という方もいらっしゃいます。
お酒をまったく飲まない人でも、γ-GTPの値が高くなることがあります。
それは、肝臓病、胆石や胆道系のがん、原発性胆汁性肝硬変とよばれる胆道系の病気のほか、抗てんかん薬・抗けいれん薬・向精神薬・ステロイドなどの服用など、肝臓の「解毒作用」を日常的に酷使する必要のあるお薬を服用している方に多く見られます。

Q4. γ-GTPの値が高くなると、自覚症状がでますか?
 γ-GTPを含め肝機能は、自覚症状が出るまでに大きなタイムラグがあります。
値が500以上になり肝臓に障害が出てくると「だるい」「疲れやすい」「少量のアルコールで酔う」など自覚するようになります。
それはかなり進行した後のことで、健康診断で問題となる段階では自覚症状はありません。
肝硬変や肝がんなど、自覚症状が出る頃には「手遅れ」となっているケースも少なくありません。

Q5. γ-GTPを正常値に戻すにはどうしたら良い?
 γ-GTPは比較的アルコールに短期的に反応するので、飲酒を1週間もやめれば下がりだします。
1週間も待ちきれないよ!という方は、定期的な「休肝日」か「節酒」をオススメします。
休肝日の場合1週間に2日間(連続)、節酒の場合は下記を参考に「ほどほどに」を心がけましょう。

ビール 中ビン1本
日本酒 1合
焼酎 100㎖
ワイン グラス2杯(200㎖)
ウイスキー ダブル1杯(60㎖)

 

先日服部よりお知らせ致しましたように、弊社スタッフは明日から5/6までお休みを頂きます。

 

それではまた来週!

「産業保健と看護」の特集記事に投稿しました


2か月に1回メデイカ出版から発行される「産業保健と看護」という産業看護職向けの雑誌がありますが、その来月号に私が書いた記事が掲載される予定です。今回は「職場巡”思”のツボ」という特集が組まれていますが、私はそのなかで、「嘱託産業医の立場から見た産業看護職の職場巡視について」というテーマで、嘱託産業医の立場から産業看護職の職場巡視について日頃考えているところを基本に書いております。なお数に限りはありますが、別冊を出版社からいただく予定ですので、契約先企業でご入用の方がいらっしゃいましたら、進呈いたしますのでお知らせください。記事のなかで弊社の活動も一部写真入りで紹介していますので、よろしく。

今年のGWは暦どおり営業いたします


今年のGWは4月25日から5月10日まで飛び石連休となっており、がっつり休みますと16連休になりますが、弊社は暦どおり営業いたしますので、よろしくお願いいたします。なお保健師スタッフについては4月30日と5月1日はお休みさせていただき、5月7日よりの業務再開となりますので、あわせてよろしくお願いいたします。

「新ストレスチェック制度」について


おはようございます、保健師の山本です。
4月15日に厚生労働省より、昨年6月に公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律により、新たに設けられた「ストレスチェック制度」※の具体的な内容や運用方法を定めた省令(労働安全衛生規則の一部改正)の公布と、告示、指針(心理的な負担の程度を把握するための検査及び面接指導の実施並びに面接指導結果に基づき事業者が講ずべき措置に関する指針)の公表がされました。

※ ストレスチェック制度とは、労働者に対して行う心理的な負担の程度を把握するための検査(ストレスチェック)や、検査結果に基づく医師による面接指導の実施などを事業者に義務付ける制度(従業員数50人未満の事業場は制度の施行後、当分の間努力義務)。平成27年12月1日から施行。

どのように実施されていくか、具体的には実施者のための研修を受けてみないとわからないなぁというのが本音です。※私は保健師ですので、 産業医と同じく実施者になれます
今後行われる研修に参加しましたらまたこちらでもご報告したいと思いますが、今回公布および公表された内容については、厚生労働省の下記のページから見ることができますので、ご興味がある方はご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000082587.html

健診結果、見てますか?「LDL/HDLコレステロール」


保健師の宮本です。
もうすぐゴールデンウィークですが、皆さん予定はお決まりでしょうか?
 かくいう私は、毎度のことながら実家に戻って家族でゆっくり過ごそうかと考えています。

 さて、今週は先週の中性脂肪(TG)に引き続き血中脂質の項目からお話します。
今日のテーマは「悪玉/善玉コレステロール」という呼び名でおなじみの、LDL/HDLコレステロールです。

【LDLコレステロールの基準値(成人)】
基準値(男性) 70~139 (mg/dL)
基準値(女性) 70~139 (mg/dL)

【HDLコレステロールの基準値(成人)】
基準値(男性) 30~86 (mg/dL)
基準値(女性) 40~99(mg/dL)

Q.1 LDL/HDLコレステロールって何?どう違うの?
 HDLコレステロールとLDLコレステロールでは体内における役割が異なります。
LDLコレステロールは、体の各組織に細胞膜の原料となる脂質の一種「コレステロール」を配ります。
組織では細胞内にコレステロールを取り込み、細胞膜・ホルモンをつくるのに使用します。
 一方HDLコレステロールは、全身の組織で過剰になったコレステロールを回収する働きがあります。
 いわばLDLコレステロールが配り過ぎたコレステロールの回収係と言えます。

ちなみに、先週お話した「中性脂肪(TG)」はHDLコレステロールの増加を阻害するといわれています。

Q.2 LDL/HDLコレステロール値異常は病気なの?
 Q.1で解説したように、LDLコレステロールは体内の組織(血管含む)にコレステロールを運搬する働き、HDLコレステロールには過剰に配り過ぎたコレステロールを回収する働きがあります。
このバランスが重要で、LDLコレステロールがHDLコレステロールを大きく上回りコレステロールの回収が間に合わなくなったとき、これまで大人しかったコレステロールが「悪さ」をし始めます。
(これが、LDLコレステロールが「悪玉コレステロール」と呼ばれる所以です)

 この「悪さ」の代表格が、動脈硬化です。
LDLコレステロールが高い場合、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤、抹消動脈硬化症などの疾患リスクが高まる事が明らかとなっています。

●高LDLコレステロール・低HDLコレステロールの異常により疑われる病気●
 以下に示した病気はあくまでも一例です。
異常値であったからといって、すぐに病気というわけではありません。
また、他の要因と連動して初めて病気として診断されるケースもありますのでご注意ください。

 ・狭心症
 ・心筋梗塞
 ・脳梗塞
 ・大動脈瘤
 ・抹消動脈硬化症

Q.3 LDL/HDLコレステロールを正常値に戻すにはどうしたら良いの?
 まずは上記の病気を引き起こす原因となりうる、LDLコレステロールが増え過ぎないようにする必要があります。
その上で、コレステロール回収係HDLコレステロールも増やしておくと安心です。

具体的には、
① コレステロールの多い食品(卵や魚介類など)や甘いもの、お酒などを控える
 ・卵は1日1個まで
 ・マヨネーズや油などは「コレステロールカット」「植物油」表記のあるものを選ぶ
 ・チョコレートやケーキ、インスタントラーメンは週1回までに減らす など
② 食物繊維の多い食品、タンパク質の多い食品を積極的に食べ、コレステロールを溜めこまない
 ・食物繊維の多い食品:野菜や海草、豆類、きのこ類、こんにゃく など
 ・タンパク質の多い食品:魚類(ぶり、いわし、さば、さんまなど)大豆・豆腐・豆乳、肉の赤身 など

LDLコレステロールを減らすといわれている食品があるので、いくつかご紹介します。
 ・レシチン・大豆イソフラボン:豆腐の場合、1日半丁が理想
 ・植物性油:オリーブオイルなど
 ※逆に、マーガリンやショートニング、ファストフードや総菜などの揚げ油はコレステロールを上昇させます。
 ・ヨーグルト
 ・りんご
 ・オメガ3脂肪酸(DHA・EPA):イワシなどの青魚に多く含まれます

 

 LDLコレステロールが生活習慣や体重の増減によって影響を受けるのは有名ですが、HDLコレステロールの量も同様に、喫煙や肥満、運動不足などを原因として下がることがあります。

体内環境の改善は減量や美肌など、後々見た目にも反映されます。
まずは「血液ドロドロ状態」から抜け出してみませんか?

 

 それではまた来週!

若戸トンネルでの事故多発


先週末土曜日の夜に放送されたTBS系のニュースキャスターという番組で、若戸トンネルにて事故が多発していることが取り上げられていました。同トンネルは開通して間もない海底トンネルですが、海底に向かう下り坂でスピードが出たあと、出口に向かって急なカーブになっていることが事故が多発している原因と分析されていました。私も仕事でタクシーに乗車して若戸トンネルを通過することがありますが、確かに下り坂になっているという感覚はあまりなく、スピードが出やすいトンネルだと思います。ちなみに番組でインタビューを受けたタクシーの運転手さんは時々顔を合わせる運転手さんでした。

再会


先日某社の事業所の巡視に伺った際、初めてYさんに同行いただいたのですが、初対面と思いきや、Yさんは私の顔を見るなり「以前は大変お世話になりました。やっぱり服部先生だったのですね。」といわれました。初め私は何のことか分からずきょとんとしていたのですが、よくよく話を聞いてみると、Yさんは私が産業医をしている別の会社で以前たびたび健康上の相談を受けていた方で、その後紆余曲折あり、昨年の10月今の会社に転職し、総務の仕事をしておられるとのことでした。奇遇でしたが、私のことを覚えていてくださったことをうれしく思った次第です。現在は元気に仕事をしておられ少し安心しましたが、また何かあったら今度は今おられる会社の産業医として相談に乗りたいと思います。Yさんと別れた後は、これも偶然ですが、私は定期巡視で以前Yさんがいた会社に向かったのでした。

今更ながらに健康診断について語る⓶


おはようございます、保健師の山本です。
今回は、健康診断についての続きとなる『健康診断が終わった後』についてお話ししたいと思います。

1.健康診断が返ってきたら
 健康診断で重要なのは、受けたあとです。
 結果が返ってきたら、下記のことを実践しましょう。
 ○ 検査の意味を知って結果を正しく受け止めよう
  まずは各項目の検査値が基準値の範囲内か確認しましょう。
  ※検査項目ごとに基準値(健康な状態の目安値)があります。
  一般的には結果票に記載されているのでチェックしてみましょう。
 ○病気の早期発見、予防
 自覚症状のない人が定期的に検査を受けることで自分の健康状態を知り、生活習慣病の予防や隠れた病気の早期発見に役立てましょう。
○ 異常があれば放置しないで再検査等を受けよう
  自覚症状がないうちに異常を見つけて対処してこそ、受ける意味があります。
  がん検診の場合だと、早めの受診で命拾いすることも。
 ○「要受診」「要再検査」「要精密検査」の判定が出ている場合は、必ず受診しましょう!
 健診結果を流し見した後すぐに捨てていませんか。
  毎年の結果を保存しておけば、過去のデータと現在のデータを比較することができます。
   検査結果は保存して経年変化をチェックしましょう。
  経年変化を見ることで、自分の体の変化や注意すべき病気に目を向けましょう。
 
2.保健指導は必要なの?
 健診結果が悪いと、総務課等から呼び出されて私や宮本保健師と対面しなければなりません。そう、あの呼び出しが『保健指導』です。
 保健指導についても、ここで解説しておきたいと思います。
 ○労働者の健康管理の三本柱の1つである『保健指導』
  労働安全衛生法で定められている労働者の健康管理の3本柱は、『定期健康診断の実施』、『就業判定』、そして『保健指導・受診勧奨の実施』です。
  現時点で就業上の制限が必要ない状態であっても、そのまま放置すると将来的に就業禁止などの措置が必要となる場合があります。
  『保健指導』は、健康状態の悪化を防ぎ、より健康な状態を保つためには、産業医(医師)・保健師・衛生管理者より、行われるものです。
 ○『保健指導』とは
  では、実際には保健指導とはどういったものでしょう。
  保健指導とは、生活習慣病予備群を生活習慣病に移行させないため、労働者の生活を基盤とし生活習慣における問題に自ら気づき、健康的な生活習慣を導き出し健康を維持できるよう支援することです。
  また、生活習慣の乱れは、メンタル不調の原因にもなります。
  近年では、過労死や精神障害などの労災認定件数も急増しており、『心身の健康管理』としての保健指導の重要性も指摘されています。
 ○もっと具体的に『保健指導』
  では、私たち保健師はどんなお話をしているのか、内容についても触れてみましょう
  ◆個人の生活習慣や考えを考慮した指導
  ・健康診断結果から労働者の身体状況を理解し、生活習慣の改善の必要性を労働者に認識してもらい、改善のための行動につなげやすくします。
  ・生活習慣改善のための目標を労働者の考えを尊重して設定し、達成できるにはどうしたらいいか一緒に考えます。
  ◆健診結果の判定からだけではなく、それぞれの数値を総合した指導
  ・健康診断結果の判定だけにとらわれず、それぞれの数値を総合的に見て、労働者の健康状態を保つにはどうすれば良いかを考えます。
  ◆病気の発症を予防する視点から健康状態を保つ支援
  ・労働者の考えを尊重しながら生活習慣の改善を支援することで、病気の発症を予防する・遅らせることができ、労働者の健康状態を良好に保つことができます。

限られた時間内ではありますが、上記のような考えのもと私たち保健師は保健指導をしています。
耳が痛い時もあるでしょうが、そこは我慢してどうしたらよりよい生活が送れるか一緒に考えていきましょう。

健診結果、見てますか?「中性脂肪」


 保健師の宮本です。

長く続いた雨風で、あっという間に桜の時期も終わってしまいました。

こうしている間に気づいたら夏・冬、そして春になっているんだろうな・・・と思うと少し寂しい気もします。

 

 さて、今週は健診項目の話題から「中性脂肪」についてお話します。

日本人の脂質エネルギー比率(摂取エネルギーに占める脂肪の割合)は戦後急激に上昇し、これに伴って肥満も増加してきました。

「メタボ」という言葉が世の中に浸透してしばらく経ちますが、ご覧の皆さんは大丈夫でしょうか?

 

【中性脂肪(トリグリセリド:T.G)の基準値(成人)】

 

 基準値(男性): 29~188 (mg/dL )

 基準値(女性): 29~188 (mg/dL )

 

 

Q.1 中性脂肪(トリグリセリド:T.G)って何?

 中性脂肪(トリグリセリド)は筋肉や心臓のエネルギー源として必要不可欠な「脂質」という栄養素の1つです。

食品中の脂質を摂取する事で脂溶性ビタミンや必須アミノ酸なども同時に補え、また、揚げ物のサクサク感や滑らかさを与え食べ物においしさを与えてくれます。

 そして、私たちの体の中にある脂肪も中性脂肪(TG)が大部分を占めています。

 

 

Q.2 中性脂肪(TG)値異常は病気なの?

 中性脂肪(TG)は脂質を含む食品(肉や魚、食用油等)を食べることによって取り入れられますが、肝臓でも日々合成されています。

長年精進料理しか食べないような生活をしていても、数値が0にならないのはこのためです。

放っておいても体が勝手に作り出すエネルギーですので、中性脂肪(TG)自体が悪いということはありません。

 とても分かりやすい例がありますので、ご紹介します。

人間を車に例えるなら、脂肪(脂質)はガソリンです。

走る予定もないのにガソリンだけ供給しつづければ、溢れ出たガソリンのせいで車体がサビついたりベタついたり良いことはありません。(下手すれば廃車?!)

これと同じように、日々の活動で使いきれなかったエネルギー源・中性脂肪(TG)は皮下脂肪・ぜい肉として蓄積してしまいます。

 

 また、血中脂質(中性脂肪等)が高いと動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの俗に生活習慣病の疾患リスクが跳ね上がるという研究結果がいくつも発表されていることにも注目です!

 ●基準より多い場合(高トリセライド血症)●

 血液中の中性脂肪(TG)の値が150mg/dl以上になると「高トリグリセライド血症」とされ、メタボリックシンドロームの診断基準に該当します。

高トリグリセライド血症の方はそうでない方と比べて動脈硬化や心臓病や脳卒中などの生活習慣病リスクが高まります。

数値が高い原因としては暴飲暴食、運動不足などの生活習慣が原因となるケースが多いです。

 

Q3. 高トリセライド血症って男性の病気ですよね?

 保健指導で多くの方にお会いしていると、上記のようなイメージをお持ちの方が結構いらっしゃいます。

中には「私は女なのに血がドロドロです、と書かれていて恥ずかしい><」と仰る方も。

ですが、高トリセライド血症は何も男性に限った話ではありません。

 

【男性】

 男女関係なく30代辺りから筋肉量の減少によって代謝(エネルギー消費)が悪くなりますが、男性は女性に比べて筋肉量がガクッと下がります。

そのため代謝量の減り方も大きいのですが、自覚症状がないので食生活は若い頃のまま・・という方が危ないです。

 

【女性】

 女性ホルモンの影響で中性脂肪など血中脂質の上昇が抑えられています。

そのため、閉経後の50代辺りから急激に数値が上がり「太りやすくなった」「健診で血がドロドロと言われた」に繋がります。

 

Q4. 中性脂肪(TG)値を下げるためには何をすれば良いの?

 Q2でお話したように、中性脂肪(TG)は肥満や食べすぎ、運動不足、過度の飲酒などが原因で値が高くなる血液検査の検査項目の1つです。

 

車とガソリンの例のように、「食べたいなら動く」「動かないならほどほどに」を心がけるだけで違います。

運動や食生活、節酒などの生活習慣を変える努力をする事で改善できる場合が多いですので、ご家庭での自己管理を徹底するようにしましょう。

 

 ・日常的に飲酒している方は禁酒、もしくはお酒の量を減らす

 ・肥満や運動不足の人は、運動する習慣をつける(ウォーキングやジョギング等有酸素運動がお勧め)

 ・炭水化物や脂肪の多い食事を控える(夕食では炭水化物を食べない等)

※ダイエット方法については山本保健師が詳しく説明していますので、そちらも参考になります!

 

 最後になりますが、どうやら中性脂肪(TG)は献血では教えてもらえないようです。

毎年赤文字で注意書きされている、保健師や看護師に受診を勧められた、という方は確認のために再検査をお勧めします!

 

 それではまた来週!