服部産業医事務所の活動

医師募集中です

弊社は医師の募集を開始しました。当然産業医資格は必要ですが、産業医の仕事に熱意のある医師であれば大歓迎です。常勤、非常勤の別は問いませんし、柔軟な働き方も可能ですので、女医の先生からもご応募、相談いただければ、勤務日や時間についてもできるだけご要望に応じたいと思います。詳細は当ホームページの求人採用情報を参照ください。

祝 世界文化遺産登録決定

いろいろ紆余曲折はあったようですが、ついに八幡製鉄所の旧施設も世界文化遺産に登録されることが決定しましたね。八幡製鉄所は私の古巣でもありますし、今でも製鉄所構内には仕事で頻繁に出入りしているだけにうれしく思います。これを機に八幡の街を訪れる観光客が増え、人の流れも少し変わってくるのかもしれません。北九州の経済活性化につながれば良いのですが。

その腹痛、胃が痛いわけではないかもしれません➀

おはようございます、保健師の山本です。
今週は雨が続きますね。
週末から来週にかけては台風の影響も気になるところです。

さて、今回は「腹痛」に関連して、『胆石』について取り上げたいと思います。
ちなみに私も人間ドックで発見され、内視鏡で手術した口です。
もし体験談を聞きたい方がいましたら、保健指導等で伺った際に聞いていただけたらと思います。

1.そもそも胆石とは?
 胆石とは、胆のう内にできた胆のう結石のこと。胆石は無症状のまま年をとるとともに少しずつ大きくなっていくことが多いです。近年、患者の体の負担の小さな手術が普及し、胆石が原因で起こる病気のリスクが高い人を早く発見し、積極的に治療を行うケースが増えてきました。
 
胆のうはみぞおちと右の脇腹の間にある小さな袋状の臓器で、胆汁という脂肪の消化を助ける消化液を貯蔵・濃縮し、食べたものを消化する仕組みで重要な働きをし、胆石は、この胆汁に含まれる成分(コレステロールなど)が結晶化してできます。

 胆石は、できる場所によって3つに分けられます。1つ目は「胆のう結石」といい、胆のうの中にできるタイプ。2つ目は「総胆管結石」。胆のうから続く胆管と肝臓から続く胆管が合流したところから十二指腸までの部分を「総胆管」といい、ここにできる胆石のことです。さらに、まれに肝臓内の胆管に胆石ができることがあり「肝内結石」といいます。

 胆石症になりやすい人の特徴を示すのが5つの「F」。(1)「40代以降の中高年」(Forty)、(2)「肥満や過体重」(Fat)、(3)「元気で食欲おう盛」(Fair)、(4)「女性」(Female)、(5)「子供を2人以上産んでいる」(Fertile)――これらが当てはまる人は胆石ができやすいと言われています。女性に多い理由はよく分かっていませんが、更年期を境に女性ホルモンが低下して、脂肪分解の力などが変化するからではないかと考えられています。

2.症状がなくても見つかるケースが増えている
 典型的な症状は「身をよじるほど痛い」といわれる胆石発作。もっとも多いのは腹痛・背部痛です。「みぞおちから右脇腹にかけての痛み」「背中や右肩の痛み」に加え、「腹部の膨満感」や「吐き気・おう吐」といったものもあります。この痛みは、多くが食事と関連して起こり、特に脂っこい食事をとった後に起こりやすいのが特徴で、食後30分から2時間ぐらいで軽くなり消えることが多いです。
 胆石症は激痛が起こる病気として知られていましたが、最近は健康診断や人間ドックの際に無症状で発見されることが増えています。体への負担が少ない超音波(エコー)検査やMRCP(磁気共鳴胆管膵管造影)など画像検査の技術が進歩し、早期のうちに胆石がみつかる人が増加しているのです。

 症状がないまま推移することも多いですが、「食後の胃もたれ」「各部の痛み」といった不調の背景に胆石が隠れていることがあるので注意が必要です。

ちょっと長くなりましたので、続きは次回にしたいと思います。

ぐっすり睡眠ですっきり!①

保健師の宮本です。

本当に7月?!と疑いたくなるほど涼しい日が続いていますね。

おかげさまで、今のところ非常に快適に過ごしています。

今年の夏は涼しいという話ですが、このまま秋に突入・・・という訳にはいかないでしょうね。

夏本番が恐ろしいです。

 

 さて、今日は3大欲求の1つ、元気の源「睡眠」についてお話します。

眠りの時間の長さは人それぞれですが、「眠らない」という人はいません。

ナポレオンは2~3時間でOK、逆にアインシュタインは10時間以上寝ないと本調子が出なかったという話は有名ですよね。

(その代わりナポレオンは昼寝を欠かさなかったという話もありますが)

私たちの生活の中に当たり前のように根付いている「睡眠」。

では、何故睡眠は必要なのでしょうか。

 

「疲れをとって、翌日への準備」

 毎日の生活で、私たちの体と脳は精一杯働いています。

1日の疲れをとって新たな1日をスタートさせるために、疲れた体と脳を休ませる「睡眠」は大切なメンテナンスの時間です。

 

そして、睡眠の役割は疲れをとるだけではありません。

睡眠には体をコントロールする司令塔である大脳を休ませ、眠っている間に膨大な情報を整理する働きがあります。

具体的には不要な記憶を削除し、短期記憶を長期記憶へ保存します。

記憶をうまく引き出すための整理作業が行われているのです。

 

そのほかにも睡眠中には色々なメンテナンスが行われています。

・免疫力を高め、体調を整える

・成長ホルモンを多く分泌させる

・心を落ち着かせて、ストレスを和らげる

・肌の調子を整える

 

 

睡眠時間が足りないと・・・

 心も体も疲れを回復させることができず、様々な影響が現れてきます。

・仕事中に頭がぼんやりとして、集中力が続かなくなる

・やる気が出ず、体もだるい

・体調を崩しやすくなる

・顔色が悪く、肌が荒れる

あなたも寝不足の時に思い当たることはありませんか?

 

 

快適で質の良い睡眠をとり、睡眠の効果を最大限に引き出せるようにしましょう。

具体的な「快眠法」については来週お伝えします。(長くなりそうなので・・・)

お楽しみに!

 

参考:中央労働災害防止協会©「はたらく人の快眠BOOK」

今年の夏も涼しい顔をして職場巡視をしたいと思います

これから暑くなり、現場の職場巡視は体力的にかなり厳しいものになってきます。先週ある事業所の職場巡視では、急激に気温が上昇し30度を超えたこともあって、真夏の職場巡視に近い感じになりました。同行の担当者の方はかなり発汗をされていましたが、私はいつも通り表情を変えずに巡視をしていたためでしょうか、担当者の方からは私が涼しい顔をして巡視をしているとのお褒め(?)の言葉を頂きました。確かに私自身いつもジムで汗を流しているせいか、もうすでに暑さには体が慣れているようです。日頃のトレーニングの成果を発揮すべく、今年の夏も涼しい顔をして皆さんの現場の巡視を行いたいと思います。

粉じん爆発

先日台湾のイベントで起きた火災は、粉じん爆発がその原因とされていますが、産業現場において粉じん爆発は結構遭遇する災害であり、爆発の規模が大きい場合には重大な結果をまねきます。粉じんの種類や成分はさまざまですが、粉じんがしかるべき濃度以上浮遊している空間に火花のような発火源があれば、粉じんに着火して爆発が起こり得ることは認識しておかなくてはなりません。今回の台湾での爆発火災は密閉された空間ではなく屋外で起きただけに少し驚きでした。

オシャレが原因で思わぬ健康被害に

こんにちは、保健師の山本です。
梅雨はまだまだ続きそうです。
最近でた3か月予報ですと、今夏も雨の多い冷夏になるとのこと。
今年も野菜や果物等、農作物に影響が出そうですね。

さて、本日はオーストラリアであった、ファッションに纏わる健康被害についてご紹介します。
これは朝のワイドショーでもお伝えしていたので、見聞きされた方もいるかもしれませんね。

 スキニージーンズを着用して長時間にわたってでしゃがむことが、足の血管の流れが悪くなるだけでなく、筋肉や神経繊維にダメージを与え、歩くことが困難になる場合があることが、新しい研究で明らかになりました。
 この研究は、スキニージーンズを数時間着用して足の感覚まひに陥ったアデレード在住の35歳女性の症例を、オーストラリアのロイヤル アデレード病院のカルメン ワイ氏らが医学誌「神経学・神経外科学・精神医学ジャーナル」に発表したもの。

その女性は、スキニージーンズを終日はいて、親戚の引っ越しを手伝う作業をしていたとのこと。その晩に足が痺れて腫れあがって歩行が困難になり、翌日に転倒して病院に搬送。転倒してから発見されるまでに数時間が経過していたということです。
 病院に搬送された女性は足が極度に腫れて膨張し、ジーンズを切断して脱がさなければならないほど。足の筋肉が弱まって足首と爪先を正常に動かすことができず、下肢と足の感覚を失っていました。
 長時間しゃがんでいる間に足が圧迫され、下肢の筋肉と神経繊維の損傷が起こり、窮屈なジーンズが症状を悪化させていた模様。筋肉の異常を示すクレアチンキナーゼ値が上昇し、ふくらはぎの筋肉が圧迫され浮腫ができており、筋壊死を起こしかけていました。
 女性は、下肢への血液の供給が減少し、足の「コンパートメント」(筋区画)の内圧が上昇し筋肉や神経の機能障害が生じる「コンパートメント症候群」と診断され、点滴を受けて、元通りに歩けるようになったのは4日後のことでした。

 「極端にタイトなジーンズをはくことは、健康に深刻なダメージをもたらすおそれがある」と医師はアドバイスしています。骨盤から腿に通る神経が圧迫され、徐々に足全体に痺れが起こる「感覚異常性大腿神経痛」を発症する可能性もあるとのこと。
 スキニージーンズは足を細く見せることができるため人気のファッションアイテムですが、その性質上、足をタイトに締め付けます。
 ファッションに関する健康被害というと、「ハイヒール」による外反母趾等が有名ですが、スキニージーンズ着用の際も気を付けるようにしましょう。

産業医に関するご契約・ご相談は、メールまたはお電話にてお気軽に新規契約をご検討の方下さい。服部産業医SOSコールTEL:093-742-2204 受付時間 9:00~18:00 ≫新規契約をご検討の方フォームはこちら メールは、日・祝日を除き、24時間以内にご返信致します。
お問い合わせフォーム
TEL:093-742-2204 受付時間:9:00~18:00
電話をかける