服部産業医事務所の活動

意外と身近な「難聴」

 保健師の宮本です。

先日保健指導時に「ザワザワしている場所だと人の声が聞こえにくい」「テレビを見てると話しかけられても気が付かないことがある」とのご質問がありました。

今回はそのご質問のお答えも兼ねて、テーマを「難聴」にしたいと思います!

 

 

 「難聴」というと「全く聞こえない」というイメージがありませんか?

難聴は単に音が聞こえなくなるだけでなく、聞こえた音であっても鮮明に聞き分けることができなくなる、という症状ももたらします。

以下のような経験がある方は、もしかしたら難聴かもしれません。

 

・はっきりと話す人の声はよく分かるが、ボソボソ話す人の声がわからない。

・良く知っている話題のときは困らないが、知らない話題になると聞こえにくいと感じる。

・静かな場所では困らないが、騒がしい場所での聞き取りが悪い。

・テレビのアナウンサーの話はよくわかるが、バラエティーなどのタレントの話はわかりにくい。

・きちんと聞き取れなかったが、あいまいな返事で会話をすることがある。

・音は聞こえているが、内容がわかりにくいためテレビのボリュームを上げてしまう。

・自分は困っていないが、周囲の人から聞こえが悪いと言われる。

 

具体的な難聴の症状は以下の通りです。

難聴の主な症状

・小さな音が聞き取りにくくなる

 どれだけ小さな音が聞こえるかを聴力と言います。

音はキンキンした高い音、ボンボンとした低い音など、周波数によって種類が存在します。全ての周波数が一度に聞こえなくなることは少なく、個人個人によって、聞こえにくい音の種類は異なります。

例えば、加齢による難聴は高い周波数の音から聞こえにくくなるので、会話は聞こえていても、高い電子音(体温計のブザーなど)が聞こえにくくなったりします。

 

・複数ある音を聞き分けにくくなる

 難聴になると音を周波数ごとに鮮明に脳へ伝えることが困難になります。

そのため、聞きたい音だけ聞き分けることが難しくなり、騒音の中で会話を聞き取ることができなくなります。

 

・瞬時に音を理解することができなくなる

 難聴になると聞こえた音を素早く脳へ伝えることも困難になります。

ゆっくり話してもらうと理解できるけれど、早口ではわからないということが起こります。

 

「老人性難聴」の他にも、「薬剤性難聴」「突発性難聴」「先天性難聴」「後天性難聴」「後迷路性難聴」など難聴の原因は様々です。

思い当たる節のある方は、「歳だから」と軽く考えず、まずは確認のために耳鼻科を受診することをお勧めします!

なお、難聴を引き起こす疾患については次回詳しくお伝えします。お楽しみに!

 

参考

リオネット補聴器 http://www.rionet.jp/index.html

Mediche http://www.h-nc.com/

こころとからだがアンバランスな1週間でした

今週は正月明けてすぐ4日から仕事を始めましたが、年末年始の休養でからだは好調、ジムでも普段より調子よく泳げています。しかしながらこころは逆に休みボケでいまいち調子が上がらず、この1週間はこころとからだが少しアンバランスな1週間でありました。正月休みを経てメンタルヘルス不調に陥る方が比較的多いのも肯けます。この週末からは恵みの3連休ですので、来週からは仕事のパフォーマンスを最大限に上げられるよう、バランスを取り戻したいと思います。

正月太りを解消しよう

あけましておめでとうございます、保健師の山本です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016年が始まりましたが、皆さん休み前と比べてちょっと気になるところはありませんか?
そう、いわゆる「正月太り」です。
今日は正月太り解消法についてお話ししたいと思います。

1.正月太りの原因
ある調査によると、年末年始で体重が増える人は約70%、そのうち約50%は2kg増えるそうです。
その第一の原因は、食べたり飲んだりする機会が増えること。
特に旧友や親せきがそろって食べる会食は食べる時間が長くなり、自然に食べる量が普段よりも多くなります。
会食後にお腹いっぱいで苦し…なんて経験は大半の人がしたことがあると思います。
また、冬は味の濃いもの、こってりしたものをおいしく感じることも摂取カロリーオーバーの原因につながります。
さらに、寒さのために運動量が減って消費カロリーが減ることや、体が冷えることで血液やリンパの流れが悪くなることも、正月太りを加速します。

2.落ちやすい脂肪と落ちにくい脂肪
脂肪はつきたてのうちは落ちやすく、時間が経つほど落ちにくくなるということをご存知ですか?
というのも、ついてすぐの脂肪は皮膚のすぐ下につき、水分が多くて柔らかいので、筋肉が動くとすぐに分解されて血中脂肪となって血管から排出されます。
一方、ついてから時間の経った脂肪は水分が少ないので固く、霜降り肉のように筋肉と脂肪が絡み合っているため、筋肉が動いても脂肪はビクともしません。
そのため、根雪のようになかなか溶けず、落とすのに時間がかかるのです。
つまり、正月太りへの対処は早ければ早いほど効果的ということ。
始めるならまさに「今でしょ!」です。

3.正月太り解消法
正月太りを解消するには、『食べ過ぎ、動かな過ぎ、冷え過ぎ』の「3過ぎ」をやめることが大切です。

➀食べすぎ対策
アルコール、甘いもの、油の3つに注意。たんぱく質のおかずや野菜を減らすと代謝が落ちるので、夕食だけ炭水化物をやめたり、半分にするなど、主食で調節しましょう。

⓶動かなすぎ対策
週に3日は意識して長く歩く日を作りましょう。また、寒いからといって厚着をしすぎると動きにくくなるので厚着にならないように衣服を調節し、暖房を少し低めの温度に設定して寒いと感じたら体を動かすようにしてみるのも有効です。

➂冷えすぎ対策
大きな血管がある首の周り、二の腕の後ろ、ひざ裏は冷えやすいので、冷やさないように注意しましょう。温かい食べ物を摂る、お風呂にゆっくりつかるなど、体の中から温める工夫も大切です。

きちんと取り組めば、先にお話した通りつきたての脂肪なので短期集中でスッキリ落とせるはず。
ただし途中で怠けると、体が元に戻ろうとする働きでリバウンドすることもあるので、10日間だけは連続して続けることが大切です。
また、体重だけを見ていると脂肪の変化がわかりにくいので、ピッタリしたパンツでヤセ具合を確認するとより効果的。
例えば、体重が増えてもパンツがゆるくなれば、筋肉がついた証拠なのでOK。
ヤル気を継続するためにも、体重とピタピタパンツのダブルチェックをしましょう。
現在私も絶賛正月太り解消に努めています。
一緒に頑張って脂肪をスッキリ落としましょう。

牡蠣で元気!

明けましておめでとうございます!

保健師の宮本です。

昨年最後のブログは「クリスマス太り」を予防することをテーマにしていましたが、クリスマスから新年にかけての「暴飲暴食Week」は無事に乗り越えられましたか?

 

この期間は体重が増え、肝臓が弱り、久しぶりのお仕事で疲れも溜まりやすい・・・と、色んな意味で健康を崩しやすい時期です。

 

そこでオススメなのが「牡蠣」。

海のミルク、海のフルーツ、海の玄米などと呼ばれる理由は、低脂肪高タンパク、アミノ酸(18種類)、ビタミン(A、B1、B2、C)、ミネラル(亜鉛、鉄分、カルシウム)など栄養素をバランス良く、しかも多量に含む牡蠣はこの時期の救世主といわれています。

 

生牡蠣100g中には、1日に必要なたんぱく質量の2/3、カルシウムは1/3、リンが全量、鉄分、ヨードはなんと4倍。

中でも、特筆すべき栄養素は、亜鉛、グリコーゲン、鉄、タウリンです。

 

免疫細胞のはたらきを活性化させる栄養素、亜鉛を、あらゆる食品の中でも、牡蠣が最高含有量を誇ります。

数ある二枚貝と比べても、なんと10倍以上の含有量と圧倒的です。

 

亜鉛は、粘膜の健康を保つビタミンAを体内にとどめ、喉の痛み・鼻水・鼻づまりなど風邪の症状を緩和してくれる効果もあるので、この時期の風邪対策にはもってこいです。

 

この他、疲労回復、脂肪肝予防、高血圧予防、ストレス解消、肝臓の機能アップなど様々な効果があるタウリンや、イライラを抑え神経安定を促すカルシウム、カルシウムのはたらきを調整するマグネシウムも豊富なので、ストレス解消にも効果的!

 

しかも、こんなに栄養の宝庫なのにカロリーは意外に少なく、1個あたり16kcalほどだそうです

 

 

とは言え、牡蠣といえば「ノロウイルス」が心配ですよね。

一般にウイルスは熱に弱く、牡蠣を代表とする二枚貝などの食品の場合は、中心部が85~90℃で90秒以上の加熱をすればノロウイルスに感染する可能性がぐっと下がります。

(ノロウイルスの完全な加熱処理方法については現時点においてこのウイルスを培養細胞で増やす手法が確立していないため、確実ではありません。)

 

ノロウイルスに感染した人の多くは、「もうこりごり・・・」と仰いますので、症状である嘔吐や下痢がいかに辛いかが想像できます。

 

しっかり加熱して「牡蠣の利点」だけを得られるようにしたいものですね。

 

それではまた来週!

 

【参考】

厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

MSN Japan(ヘルス)

http://www.msn.com/ja-jp?ocid=iehp

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。弊社は今日が仕事始めになります。私自身束の間ではありましたが、仕事のことを忘れる時間を持つことができ、どうにかリフレッシュして仕事に臨めそうです。今日は早速多数の面談をこなさなければなりませんが、少々休みボケの頭でがんばりたいと思います。今年は求められているところに求められている仕事をしっかりするよう心掛けたいと思いますので、今年もよろしくお願いします。

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