冬野菜を食べよう~ほうれん草編~
- 2016年02月03日
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こんにちは、保健師の山本です。
今日は節分ですね。
近年市民権を得てきた『恵方巻』を食べる方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、2016年の恵方は、南南東(正しくは南微東で、南南東やや右)とのこと。
恵方巻を食べる予定の方は参考にされてください。
さて、前回に続きまして冬野菜についてお話ししたいと思います。
今回はほうれん草に注目です。
1.ほうれん草の栄養
年間を通して手に入りますが、栄養価が高まり、おいしさも増す旬の季節は冬。
霜にあたって甘みが増すと言われています。
そしてご存知の通りほうれん草はとても栄養価が高く、緑黄色野菜の代表です。
とくにカロチンやビタミンC、鉄分を多く含んでいます。
赤血球を作る材料になり、貧血予防に役立つ鉄分は、牛レバーと同じくらい豊富。
同じく豊富に含まれる「造血のビタミン」葉酸は、鉄分の吸収を促す効果もあります。
鉄分と葉酸を同時に摂取できるのが、ほうれん草の特徴のひとつです。
またほうれん草に含まれるβカロチンはキャベツの約16倍もあり、圧倒的な含有量を誇ります。
βカロチンは皮膚や粘膜の健康を保つほか抗酸化作用もあり、細胞の老化を防ぐ効果や動脈硬化を防ぐ作用もあるとされています。
この他免疫力を高めることでも期待されているビタミンCとの相乗的な効果で、肌荒れ防止、かぜ予防にも有効です。
しかも、旬のほうれん草は夏採りに比べて3倍ものビタミンCを含んでいます。
他にもビタミンB1・B2、カルシウムなどの不足しがちな栄養素を含んでいて、消化も良いほうれん草は風邪のひきかけやひいた時にもうってつけと言えます。
ちなみに根元の赤い部分には骨を丈夫にするマンガンが豊富に含まれていますので、捨てずに食べるようにしましょう。
2.ほうれん草の選び方
葉が濃い緑色で肉厚、張りのあるもの、株が小さく、茎の部分が短めのものを選びましょう。
根の部分の赤みが鮮やかで濃いものは、各種の栄養素が豊富に含まれていると言われてます。
調理の際は、アクが強いので下ゆでして水にさらしてから調理するのがポイントですが、ゆですぎはビタミンCが損なわれてしまいますので注意しましょう。
カロチンや鉄分の吸収を高めるのは、肉類との炒め物などがむいています。
この時期の風邪対策のためにも、積極的にほうれん草を食べましょう。