服部産業医事務所の活動

アレルギーの話

おはようございます、保健師の山本です。
桜の開花予報が発表され、福岡は3月25日頃開花だそうです。
春が近づいてきているのがわかりますね。
さて、春が来るのは楽しいことですが、花粉症持ちには辛い季節でもあります。
私も花粉症やらPM2.5でアレルギーが出るので、アレルギー持ちの方の気持ちがよくわかります。
そこで今回は、アレルギーについてお話ししたいと思います。

1.アレルギーは子どもの病気ではない
アレルギー性の病気の代表格として、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくなどがあります。
これらは子どもの頃に多くみられるため、アレルギーは子どもの病気という印象をお持ちの方も少なくありません。
アレルギー症状には、皮膚のかゆみ、目や鼻などの粘膜の炎症、咳、嘔吐、下痢、頭痛などがあります。
これらの症状が、成長とともに治まったり、軽くなったりすることが多いのも、子どもの病気という印象を強くさせている要因といえるのですが…。
しかし、成長して大人になってからも、アレルギー症状が続くことはあります。
実はぜんそくは、子どもの頃は小児ぜんそく、大人になると成人ぜんそくというように、移行に伴い病名で区別される場合もあります。
また、子どもの頃はアレルギー症状がなかったにもかかわらず、大人になってから突然現れるケースもあります。
※ちなみに、私が花粉症になったのは大学生の頃です
突然発症することで知られる花粉症が、「季節性アレルギー性鼻炎」という別名をもつアレルギー性の病気であることを考えれば、大人も無関係ではないことがわかっていただけるかと思います。

2.気になる時はアレルギー検査を
アレルギー症状を引き起こしている原因をアレルゲンと呼びます。
何がアレルゲンなのかを調べるアレルギー検査は、医療機関で採血をするだけと実は簡単なもの。
ただしアレルギー検査の難点は、アレルゲンには実にさまざまなものがあるということです。
何がアレルゲンになっているのかは、それぞれの項目ごとでしか確認ができません。
例えば花粉症の場合、スギのアレルギー検査を行うことで、スギ花粉が自分にとってアレルゲンなのかどうかはわかります。
しかし、ヒノキやブタクサなど、ほかの花粉がどうなのかは、ヒノキ花粉の検査と、ブタクサ花粉の検査をそれぞれ行わない限り、知ることができません。
複数の項目を知りたい場合は、個別にそれぞれの項目の検査を行うのではなく、複数の項目を確認できるアレルギー検査を受けることをおすすめします。
検査によっては、多岐にわたる30項目以上の項目を、一度の採血で確認できる検査もあります。
主な項目として、以下のものがあります。
【食物アレルゲン】 農産物(キウイ・バナナ・ソバ・小麦・大豆・米・ゴマ・ピーナッツ) 魚介類(マグロ・サケ・エビ・カニ) 牛乳・卵・肉(豚・牛・鶏)
【花粉アレルゲン】 スギ・ヒノキ・ブタクサ・シラカバ・ヨモギ・ハンノキ・ハルガヤ・カモガヤ・オオアワガエリ
【環境アレルゲン】 ダニ・ハウスダスト・犬や猫のフケ・真菌類(アスペルギルス・アルテルナリア・カンジダ)・ラテックス 等
複数のアレルゲンを確認できるアレルギー検査を希望する場合は、まずは実施しているかどうかを医療機関に確認しましょう。
その際、希望する項目を漏れなく確認するために、確認可能なアレルゲンを教えてもらうと無駄がありません。
なお、金属アレルギーの検査は採血ではなく、パッチテストによって行われます。
金属アレルギー検査を希望する場合もやはり、医療機関に実施しているかどうかと、確認できる項目(金属の種類)をあわせて問い合わせましょう。

実は身近な病気のアレルギー。
気になる症状がある時は近くのクリニック等で検査をしてみませんか?

産業医に関するご契約・ご相談は、メールまたはお電話にてお気軽に新規契約をご検討の方下さい。服部産業医SOSコールTEL:093-742-2204 受付時間 9:00~18:00 ≫新規契約をご検討の方フォームはこちら メールは、日・祝日を除き、24時間以内にご返信致します。
お問い合わせフォーム
TEL:093-742-2204 受付時間:9:00~18:00
電話をかける