服部産業医事務所の活動

インフルエンザを予防しましょう

こんにちは、保健師の倉です。
先延ばししていた、インフルエンザのお話しの続きです。

インフルエンザウイルスは、呼吸とともに体内に入ると、
約1~3日かけて、のどや気管支、肺などで増殖し、症状として現れます。
発症後、1~3日は、発熱や倦怠感などの全身症状が強く現れ、
少し遅れて、咳や鼻水などの呼吸器症状、腹痛などの消化器症状が現れるといわれています。
通常は10日前後で症状が落ち着き、治ります。

A型は、急な発熱で高熱になりやすく、筋肉痛や倦怠感などの分かりやすい全身症状が現れる一方、
B型は、A型に比べると高熱になりにくく、腹痛や下痢など症状がやや軽く、風邪に似ているそうなので、
風邪症状が長引くな、と思っていたら、実はインフルエンザだった!ということもあるようです。

インフルエンザ対策で、最も重要なことは、【広めないこと】です。
感染していると気づかないうちに、まわりの人へ広めてしまわないよう、
普段から手洗い・うがい、咳エチケットを守りましょう。

<手あらい・うがい>
ウイルスは、凹凸の少ない表面では24~48時間、紙や衣類などでは8~12時間生存するそうです。
ウイルスのいる所を触り、その手で目や鼻、口を触ると、感染してしまうこともあります。
目や鼻を擦ったり、口元に手をやったりする癖のある方は、注意してくださいね。
そして、あなたのその手で、ウイルスをまき散らさないように、気を付けてください。

病院勤務していた頃は、
きちんと手洗いができているかを、専用のキットでチェックされていました。
共有の固形石鹸は存在しません。
石鹸表面やトレイが菌のたまり場になるため、ポンプ式のハンドソープです。
そして、水にぬれた手を拭くのは紙ペーパー。
「1行為1手洗い」を徹底するため、
ベッドサイドのアルコール式手指消毒剤には、
週に1回、マジックで減り具合のチェックが入りました。
あの感染対策に厳しい環境・・・懐かしいです・・・。

職場でも皆さまで共有する場合は、ポンプ式のハンドソープをお勧めします。
ちゃんと洗おうとすると、秒単位では終わりませんよ!!
洗いきれていない手の水分を、ウイルスとともにパッパッとまき散らしませぬよう。

アルコール式の手指消毒剤を置いている職場も見かけますが、
開封後、何ヶ月置かれているままですか?
1回2プッシュしっかり使用し、なるべく早く使いきってくださいね。

手洗いの方法については、色々な製薬会社さんが、
インターネット上に公開しているので、ご参考にされてください。

<咳エチケット>
咳が出ている人は、自ら進んでマスクを。
咳が出ている人へは、そっとマスクを。
会議室の入り口など、人の集まる場には、常時設置するといいと思います。
口呼吸をしてしまう方は、乾燥を防ぐためにマスクをしてもいいですね。
私は、冬になると布マスクをして寝ています。

<健康管理>
ウイルスへの抵抗力を上げるには、普段の健康管理が大事です!
バランスの良い食事、十分な睡眠を、秋以上に心がけてください。
帰ったら、ホッと一息つく前にお風呂!
ご飯のあと、すぐにカーペットでうたた寝することのないよう、注意しましょう!
(私も気を付けます・・・。)

もし、インフルエンザにかかってしまったら、
解熱後2日間はお家で休みましょう。
何度も言いますが、大事なことは、広めないことです!
「仕事を休んで迷惑をかけてしまう・・・」
「もう元気なのに有給使いたくないし・・・」という気持ちもわかりますが、
ここはしっかり休んでください。
インフルエンザ後の出勤停止については、
会社できちんとルールを作ることをお勧めします。

では、雨の金曜日、ご安全に。

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