服部産業医事務所の活動

久しぶりに東京に出張してきました

11日に東京で過労死等予防セミナーに係る講師養成研修会が開催され、福岡産保センターより受講を命じられていましたので、東京日帰りで参加してきました。同研修会は陸上貨物運送事業の協会が今年7月以降に開催を予定している過労死予防に関するセミナーの講師の養成を目的としたもので、午後の3時間みっちり研修を受けてきました。日本全国を股にかけて活躍されている産業医の先生が多いなか、私は普段地元志向型の活動をしていますので、上京する機会は少なく、久しぶりの東京出張はとても体力を消耗させられるものでした。事前に会場の地図をもらっていたにも関わらず、たくさんあるJR東京駅の出口を迷ったあげく、やっと最寄の出口から出ることができたものの、すぐ近くに会場のビルが建っているにも関わらず、それもなかなか見つけられないという有り様で、元々時間に余裕があるはずだったのが、結局会場到着は開始時間ぎりぎりになってしまいました。きっと回りから見ると九州から出てきた田舎者が右往左往しているように見えたことでしょう。受講することよりも会場にたどり着くことに半分以上のエネルギーを使ってしまった1日でした。

目に異物が入ったときは

こんにちは、保健師の倉です。
一旦暖かくなったかと思いきや、風の強い日が続きますね。
先日は車から降りた瞬間に、舞い上がる砂が目に入って大変でした…。

今はコンタクトレンズを入れていないので、すぐ対処できますが、
学生時代、運動場での砂埃とコンタクトに何度も泣かされたことを思い出しました。

目にゴミが入ったとき、皆さんはどうされていますか?
まず避けて頂きたいのは、ゴシゴシと目を擦ること!
ゴミで角膜を傷つけてしまいます。
涙が流れるまま、瞬きしていると取れることがほとんどです。

それでもゴロゴロが続く場合は、近くの洗面所へ。
きれいな洗面器があれば、水を張って顔をつけて瞬き。
なければ、手の平を器代わりにして目をパチパチ瞬きしましょう。
それでもまだ違和感がある場合は、
鏡を見て上瞼の裏や下瞼の裏をチェックしてみてください。
上瞼はクルッとひっくり返し、下瞼はベーのスタイルで。
必ず事前に手を洗いましょうね。

カップ付きの洗眼液は手軽ですが、
少ない洗眼液で瞬きするよりは、流水で洗うことをお勧めします。

ゴミが取れても、痛みが少し続くこともありますが、
なかなか痛みがとれない場合は、眼科に受診してください。

原因が埃などのゴミなら、まだいいのですが、
石の細かい破片や溶接時の金属片などが目に刺さった場合は
簡単には取れないし、見えません。
上司に報告し、即受診してください。

また、液体が入ったときも同様です。
有機溶剤や特定化学物質を扱う作業場では
保護メガネで予防していると思いますが、
万が一、目に入ったときは、必ず流水で洗い流し、眼科受診してください。
洗浄設備がある作業場では、きれいな水が出るか、定期的にご確認くださいね。
よろしくお願いします!

では、よい週末をお過ごしください。

サンキューの日

3月9日といえば…とネットで検索してみると
某グループの歌のタイトルが出てきました。
他には語呂合わせで「雑穀の日」「酢酸の日」
「サンキューの日」などがありました。

「サンキュー」で思い当ったことがありました。
人から何かしてもらったとき、
「ありがとう」と言う場面でも
「あ、すみませーん」と言ってしまうことの方が
なんだか多い気がします。
どちらも感謝はしているのですが、
「すみません」よりも、「ありがとう」の方が
言われた時に嬉しい気がします。
素直に明るく「ありがとうございます」を
言える人でありたいものだなと思いました。

そんな矢先、重い荷物を運んでいた時のことです。
弊社の倉保健師がさっと現れ、
代わりに荷物を持とうとしてくれました。
「ああ、良いよ、良いよ。私が持つよ」
と言うと、倉保健師はにっこり笑い、
「良いんですよ~」
と言ってくれました。そして言葉を続けました。

「若いですから」

軽やかに荷物を運んでくれる倉保健師の背中を見つめながら
素直に明るく「ありがとう」を言えなかった自分を
反省しています。

職場における妊娠・出産・育児休業・介護休業等に関するハラスメント対策

こんにちは。保健師の宮本です。

平成29年1月1日から「男女雇用機会均等法」が改正になりましたが、ご存知でしょうか?

妊娠・出産・育児休業・介護休業等に関するハラスメント対策を事業主が講ずることが義務化されました。

これまで育児・介護休業法や男女雇用機会均等法などの法律等で、事業主が行う妊娠・出産・育児休業・介護休業等を理由とする解雇や減給、雇止め等の不利益取り扱いは禁止されていました。
今回の改正では、上記に加えて、妊娠・出産・育児・介護休業等の制度を利用したことや、妊娠・出産等の状態に対して上司・同僚が申し出者の就業環境を害する言動をすることを「ハラスメント」と定義し、事業主に対してこのようなハラスメントに対しても防止措置を講じることが義務となりました。
これは企業の規模や職場の状況に関わらず、事業主は措置を講じなければなりません。
なお、派遣労働者に対しては、派遣元事業主のみならず、派遣先事業主も措置を講じなければなりません。

【指針に定められている事業主が講ずべき措置のポイント】

1 事業主の方針の明確化及びその周知・啓発
(1)・妊娠、出産等に関するハラスメントの内容
・妊娠、出産等に関する否定的な言動が妊娠、出産等に関するハラスメントの背景等となり得ること
・妊娠、出産等に関するハラスメントがあってはならない旨の方針
・妊娠、出産等に関する制度等の利用ができる旨を明確化し、管理・監督者を含む労働者に周知・啓発すること。
(2)妊娠、出産等に関するハラスメントの行為者については、厳正に対処する旨の方針・対処の内容を就業規則等の文書に規定し、管理・監督者を含む労働者に周知・啓発すること。

事業主が「ハラスメントはだめ」と周知したつもりでも、どのような言動がハラスメント行為に該当するのかわからない方もいらっしゃると思います。ハラスメントとは何かなどを社員に周知・啓発する必要があります。ハラスメント研修を行う、ハラスメント防止のリーフレットなどを作成し配布することが効果的だと思います。

 

2 相談(苦情を含む)に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備
(3)相談窓口をあらかじめ定めること。
(4)相談窓口担当者が、内容や状況に応じ適切に対応できるようにすること。
   また、職場における妊娠、出産等に関するハラスメントが現実に生じている場合だけでなく、その発生のおそれがある場合や、職場における妊娠、出産等に関するハラスメントに該当するか否か微妙な場合等であっても、広く相談に対応すること。
(5)その他のハラスメントの相談窓口と一体的に相談窓口を設置し、相談も一元的に受け付ける体制の整備が望ましいこと。

既にセクハラ対策で相談窓口を設置している事業所もあると思いますが、マタハラについても相談窓口が必要です。

 

3 職場における妊娠、出産等に関するハラスメントにかかる事後の迅速かつ適切な対応
(6)事実関係を迅速かつ正確に確認すること。
(7)事実確認ができた場合には、速やかに被害者に対する配慮の措置を適正に行うこと。
(8)事実確認ができた場合には、行為者に対する措置を適正に行うこと。
(9)事実の有無にかかわらず再発防止に向けた措置を講ずること。

ハラスメントの相談があったら相談窓口のご担当者はすぐ対応しましょう。
事実関係を調査し、もしその事実があれば、そのような行為者に対して事案に応じた対応が必要になります。また再発防止対策も練る必要があります。

相談窓口としてEAPなど外注の機関もありますが、まずは自社での対応で、問題の内容を展開し広げて解決していくことが大切ではないでしょうか。(もちろん、ケースによっては専門家の助言も必要なこともあると思いますが)

 

4 職場における妊娠、出産等に関するハラスメントの原因や背景となる要因を解消するための措置
(10)業務体制の整備など、事業主や妊娠した労働者その他の労働者の実情に応じ、必要な措置を講ずること。
(11)妊娠等した労働者に対し、妊娠等した労働者の側においても、制度等の利用ができるという知識を持つことや、周囲と円滑なコミュニケーションを図りながら自身の体調等に応じて適切に業務を遂行していくという意識を持つこと等を周知・啓発することが望ましいこと。

妊娠中、これから妊娠する可能性のある女性社員に、妊娠・出産・育児に関してどのような制度が利用できるかを周知しておく必要があります。そして今後、これからお父さんになる男性社員にも是非周知していただきたいと思います

 

5 併せて講ずべき措置
(12)相談者・行為者等のプライバシーを保護するために必要な措置を講じ、周知すること。
(13)相談したこと、事実関係の確認に協力したこと等を理由として不利益な取扱いを行ってはならない旨を定め、労働者に周知・啓発すること。

 
 
これからは不利益取扱いの禁止だけでは不十分と言うことになりました。ハラスメントについてきちんと規程に定めておくこと、そして実際に労働者に周知・啓発し、ハラスメント防止対策を講じていたかということが重要になってきます。

弊社では産業医契約の事業所に関しまして、ご相談を承りますので、お困りのことがございましたらお問い合わせください。

結構いい経験をさせてもらっています

産業医として仕事を始め、はや30年近くが過ぎました。これまでさまざまな業種、規模の事業所の産業医として活動してきたなかで、だれにも負けないだけの現場経験をさせてもらいましたし、これからもさらに積み重ねていくことになるかと思います。もちろん現場経験というものは長年仕事をしていれば自然に積み重ねていけるものですが、長年産業医をしていても、おそらく殆どの産業医は経験できないであろうことを、現在経験させてもらっています。それは何か?現在進行中の話ですので、まだお話できませんが、この先きっと自分の勲章としてお話することができる日が来ると思います。乞うご期待!

地震対策は万全ですか?

こんにちは、保健師の倉です。
昨日の夜は地震がありましたね。
ちょうど横になっていたためか、揺れがおさまるまで長く感じました。

皆さまの職場では、地震対策は万全ですか?
棚やロッカー、マシンの転倒防止には固定具や連結具
棚からの落下防止にはベルトやネットなど、
今では多くの地震対策グッズが販売されていますね。

転倒防止の対策を取ることも大切ですが、
日頃の地震予防に対する意識向上や、情報共有も欠かせません。

例えば、ある事業所では、
歩行者用通路側の積み荷をさらに低く制限するだけでなく、
誰もが守れるよう、積み荷の制限の厳しい箇所を、異なる色でマーキングしていました。

また、避難経路の掲示に加え、担架や応急処置物品の位置を掲示することも
災害が起こったときの初動を素早くするための、有効な対策のひとつです。

今年に入り、労働基準監督署より、
年間安全衛生管理計画の提出の依頼が届いているとのご報告を伺いました。
日々のパトロールだけではなく、
情報共有の場として、社員教育を年間計画に盛り込んではいかがでしょうか。

3月2日

事務の武田です。
気付けばもう3月です。
まだまだ寒い日もありますが、
それでも日差しが暖かい日には、
冬の間、固まっていた体から
一枚、また一枚と服がはがれていくように、
なんとなく気持ちも足取りも軽くなる気がします。

さて、3月2日は何の日だろうと調べてみると
「ミニの日」というのを見つけました。
ミニチュアや小さいものを愛そうという日だそうです。

ミニチュアと言えば、ドールハウスやジオラマ、
スイーツデコ、シャドーボックスなどが思い浮かびます。
あの小さい世界を見ただけでわくわくします。
実は、何度か作ってみたいと思ったのですが、
細かいパーツを目にしただけで
焦点が合わない年齢になったことを思い知り、
始める前から軽く挫折してしまいました。
この挫折から立ち直り、何か作れた暁にはご報告します。

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