低気圧と頭痛
- 2017年07月04日
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こんにちは。保健師の宮本です。
台風が接近しましたね。北九州も雨は降りましたが、風が吹き荒れてということはあまりなかったようです。
ところで、低気圧や台風が来るとどうも調子が悪く、頭痛がしたりぼーっとしたりすることありませんか。
何で気圧が下がると体調が崩れるのでしょうか?
大きな原因は血管の膨張ではないかと考えられています。
低気圧で周囲の空気から身体にかかる圧力が下がると、全身の血管がゆるんで膨張します。
脳の血管が膨張すると、脳の中の大きな神経である三叉神経に触れて刺激します。そのため、血管の脈に合わせてズキズキと激しい痛みがでます。
また、低気圧のときはリンパや臓器も膨張します。その結果、身体のむくみや、手足のだるさなどの不調を感じやすいようです。
さらに気圧が低いときは、空気中の酸素の量が少なくなっています。
高い山などを登ると、酸素が薄くて頭痛や耳鳴りがすることがあります。
低気圧のときは、高山と似たような状態になり、脳は空気が薄く、充分な酸素を取り込めないので、めまいや耳鳴りを引き起こしたり、頭痛になるようです。
などなど、他にも気圧と頭痛の関係はあるようです。
頭の痛みが進行してしまってからでは市販の鎮痛剤はあまり効果を発揮しないようです。
頭痛が始まる前の「予兆」を感じた時点で服用すると、効果が出やすいです。早め早めの対応で頭痛薬を服用したほうがが良さそうです。
予兆とは首筋がはったり、身体が重くだるい感じ、目の前がチカチカする、あくびが出る、耳の閉塞感などが主なもののようです。
低気圧だからといって誰もが頭痛を引き起こすわけではありません。個人差があります。なりやすい人は天気が崩れるたびに症状と付き合わないといけません。気圧ですから、コントロールできないのがつらいところです。
症状があって、生活や仕事に大きく影響してしまう。という場合は、市販薬に頼るより、一度医師の診察を受けましょう。薬の適切な処方をしてもらえると思います。
脳神経外科・神経内科・頭痛外来などが専門の病院です。
台風は去りましたが、梅雨はまだ終わらないようですね。予防策や対処法で、この時期を上手にかわしていけますように。