食欲の秋
- 2017年09月26日
- 健康管理
保健師の宮本です。
さてさて、「食欲の秋」がやってきました。
どうしてこのような言葉がでてきたのでしょうか。
秋に食欲が増える理由としては、
★日照時間の減少とセロトニン分泌低下★
セロトニンという、心のバランスを保つ作用のある脳内の神経伝達物質が関係しています。
セロトニンは、日光にあたった時間によって分泌量が調整されます。秋にかけて日照時間が減ってくることで、夏に比べてセロトニンの分泌が減少します。減少したセロトニンを補うために、食べることで心のバランスを保とうとしていると考えられるそうです。
★基礎代謝の上昇★
一般的に、気温が低くなると、体温を保つために自然と基礎代謝があがります。
基礎代謝が上がれば、それだけエネルギーを多く使ってしまうため、その分を補給しようとお腹がすくようです。
しかし、食欲にまかせて満腹まで食べてしまうと、胃に負担がかかり、さらには体重増加で動脈硬化の引き金になってしまいます。
セロトニンの分泌を促す方法としては、食事の時に意識的に噛む回数を増やすことで満腹感を感じやすくなります。
また、意識して最初に野菜や海草から食べるようにしてみましょう。
歯ごたえがある分、噛む回数が増えます。さらに、最初に野菜を食べておくことで、後から脂質や糖質を摂っても血糖値の急上昇を防いでインスリンの分泌が抑えられ、脂肪として蓄積しにくくなります。 その結果、生活習慣病の予防にも効果的です。腹八分目と合わせて、ぜひ意識してみてくださいね。