女心となんとやら
- 2014年06月17日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
今日は女性の敵「月経前症候群(PMS)」「月経前不快気分障害(PMDD)」についてお話したいと思います。
どちらも端的に言うと「月経前のホルモン変化」がもたらす病気です。月経、俗に言う生理は主にエストロゲンとプロゲステロンというホルモンのバランスによって引き起こされます。と、難しい話はさておき。女性ならご自身、男性なら愛する奥様や彼女の普段の様子と月経前は違うと思ったことはありませんか?
一般的に月経前の女性というものは、ホルモンバランスの変化によって食べても食べてもお腹がすくし、寝ても寝ても眠たいし、あらゆることが面倒に思えたり普段は笑って許せるようなことに腹が立ったり・・等症状や程度は様々ですが、何かしらの変化があるものです。
会社や学校を休まなければならない等生活に支障が出てくるとPMS、特に精神症状が大きいものはPMDDと診断されます。
月経の7~10日前に症状が出始め、月経がはじまると同時、遅くとも翌日には嘘のように元に戻るのが両者の特徴です。
月経前に家事や仕事の効率が著しく落ちたり、周りの人と衝突するような場合はPMS/PMDDを疑う必要があります。
PMS/PMDDは結婚や出産、ライフスタイルの変化などが引き金になって発症することもあるそうです。どちらもホルモンバランスさえ整えれば発症しないため、服薬により治る病気です。もしも夫婦喧嘩の原因がホルモンバランスだったなら、こんなに簡単な解決方法はありません。「生理前はこんなもの」と諦めず、一度受診してみてはいかがでしょうか。