服部産業医事務所の活動

眠りについて考える~その②~

こんにちは、保健師の山本です。 何と来週にはもう9月になってしまいます。

私が服部産業医事務所で勤務をはじめて、もう2か月が経つ計算です。

この調子だとあっという間にクリスマスや年末年始に突入しそうですね(笑)

 

さて、前回から「睡眠」をテーマにお話ししています。

今回は寝酒といびきにスポットを当てて、お話しします。

特にいびきは、心当たりのある方は要注意ですよ。

 

●『寝酒』の効果は?

アルコールは不安を抑えたり精神の緊張をほぐす作用があるので、たまに飲酒するのであれば寝入りをよくするには効果的な部分もあります。しかし、常用したり大量に飲んでしまうのはかえって逆効果。アルコールは夜間前半の睡眠を増加させますが、その作用が長続きしないために夜中や早朝に目が覚めてしまうことになり、かえって睡眠が不安定になってしまいます。

またアルコールによる睡眠では、深い眠りはかえって減少してしまうとも言われています。さらに、アルコールは「耐性」を生じやすいので、毎日飲んでいるとだんだん量を増やさないと眠れなくなってしまい、アルコール依存症や肝臓などの臓器障害を起こす危険もあります。

 

●少し心配な『いびき』

いびきは、寝ているときに舌や喉の奥の筋肉がゆるみ、気道が狭くなるために口の中の軟部組織が振動して起こる音です。年をとればとるほどいびきは多くなり、60代では男性の60%、女性45%は一晩に1回はいびきをかくといわれています。 アルコールを飲みすぎたときや身体が疲れきっているとき、扁桃腺炎やアデノイド、鼻炎などの病気がある人もいびきをかきやすくなります。軽いいびきは騒音程度で、特に健康上の心配はいりません。しかし夜のはげしいいびきが原因となり、昼間に耐えられないほどの眠気におそわれる人は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が隠れている可能性があり、要注意です。

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は、睡眠中に一時的に10秒以上続く無呼吸が1晩に30回以上も起きるという睡眠障害。大きないびきのあと、突然いびきが止まって無呼吸となり、その後、空気が抜けるような「ヒュー」という音や、「ググッ、ガガッ」という大きないびきをかくような場合は、この病気が疑われます。無呼吸時の酸欠状態は、 高血圧や動脈硬化などを引き起こしやすく、脳梗塞や心不全など生命にかかわる危険もあり注意が必要です。 いびきの気になる人は、自分がどんないびきをかいているのか、一度、睡眠中の状態を家族に観察してもらいましょう。

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