みかんの底力①
- 2015年10月27日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
気づけばもうすぐ11月。冬もすぐそこまで来ています。
冬と言えば「こたつにみかん」という方も多いのではないでしょうか。
グレープフルーツやオレンジなどの輸入柑橘類が増えてきたとはいえ、みかんは依然として庶民の味の代表と言えます。
事実、総務省の「家庭年間調査」によると、家庭で1年間に最も多く買われている果物はみかんだそうです。
ちなみにその量は21kgで、第2位のりんご(16kg)や第3位のバナナ(15kg)を大きく引き離しています。
そんな日本人に親しまれているみかんの中にはたくさんの驚くべきパワーが秘められているのです。
今回は、この「みかん」をテーマにしました!
みかん(果実)に含まれる成分
果物や野菜のほとんどは水分ですが、ビタミン類と繊維質が多く含まれています。
みかんには特にビタミンCが多く含まれており、成人の一日当たりのビタミン所要量(50mg)はみかんMサイズ2個で採ることができます。
ちなみに、みかん1個のカロリーは、ショートケーキの10分の1程度なのです。
小腹が空いたらスナック菓子やケーキではなく、じゃんじゃんみかんを食べてください(><)
(病気の関係でお医者さんから果物ストップが出ている方を除く)
ビタミン:ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE
ミネラル:カリウムなど
有機酸:クエン酸
ポリフェノール類:フラボノイド化合物(ヘスペリジン)、ヘスペリジン
炭水化物:セルロース
その他
オーラプテン(香り成分)、シネフリン(酸味成分)、テルペノイド(香り成分)、ナリンジン(苦み)、β−カロチン、β−クリプトキサンチン、ペクチン、ノミリン、リモネン(香り成分)
みかん(葉や根)に含まれる成分
普段捨ててしまうような葉っぱや根っこにも栄養素がたっぷり!
DLGG(葉緑体の中の脂質):タイ料理などに香辛料として用いられるプルット(コブミカン)の葉に含まれる
アクリドン:ミカン科のカンキツ属などの根皮に含まれる
栄養たっぷり!なみかんに期待できること
・病気の予防(風邪、生活習慣病、アレルギー、夜盲症、各種がん)
・美肌(美白・潤い)
・疲労回復
・便秘解消(大腸がんの予防にも)
がん予防には1日 1個~2個食べることが大切だそうです。
これは成人の1日当たりのビタミン所要量(50mg)と同じですし、そこまで難しい個数ではないですね。
正しい保存方法
- 風通しの良い涼しい場所に保存する
- 箱で買った場合はふたを開けておく
- 高温度・湿度は×!!3~5℃が適温
- 冷蔵庫には入れない
- 腐っているものはすばやく取り除く(カビが周囲に広がらないように)
紹介したいことが多すぎて、みかんの話題でまさかの2本立て・・・!
来週は効果的なみかんの食べ方・使い方についてお話します。お楽しみに。
参考・画像
のま果樹園 http://www.kajuen.co.jp/