服部産業医事務所の活動

甘くておいしい物のヒミツ①

おはようございます、保健師の山本です。
過ごしやすい季節になり、休日の外出も天気が良ければしやすくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしですか? 

さて、今回から2回に分けて、「甘い物」についてお話ししたいと思います。
「疲れたなぁ」と思ったときにチョコレートを1片、口に放り込んだときの幸せ、これはもう至福のときと言っていいでしょう。
小さい幸せですが、ほんわかした気持ちになります。※ただし、私のような甘党に限るかもしれませんが
しかし、「もう1片、もう1片」と食べ進んでいくうちに、チョコレートが1枚なくなっていること、ありませんか?
よくあること……、などと笑ってはいけませんが、本当によくある話です。
実は、甘いものを食べるという行動には、体に良い側面と悪い側面の両方があります。
それでは早速お話していきます。

●甘い物の「いいところ」  
最初に、体に良い面からお話します。  
まず甘いものの主成分、すなわち糖分は、脳の栄養素として活用されます。
脳は身体の重量の2%程度と言われていますが、そのエネルギー消費量は18%。脳は燃費が悪いのです。
そのため、取り込んだらすぐにエネルギーとして変換できる「糖分」を主な栄養素として使う必要があります。
たんぱく質や脂質がエネルギーとして使われているという事実があるため「主な」としましたが、脳のエネルギーの99%は糖分だと言っても過言ではありません。
ですから、デスクワークの疲れなどは甘いものを食べると一瞬にして吹き飛ぶのです。
もう1つ、「疲れている時に限らず甘いものを食べると幸せな気分になる」ということが挙げられます。
「エンドルフィン」という幸せを感じるホルモンが多く出るのです。
「幸せホルモンが出るから心がほっこりする」「疲れも吹っ飛ぶ」とてもありがたい効果です。

●甘い物の余談
「運動する前は甘いものを食べたほうがいいのか?」 皆さんはどう思いますか?
これはタイミングが非常に大事です。
運動するときは、筋肉に含まれているグリコーゲンが必要ですが、グリコーゲンの素は糖質です。
ですので、試合の直前に糖質を補給するのではなく、補給した糖質が筋肉に沈着する時間の余裕を持って補給するのが良いとされています。
そういう意味では、糖質であれば何でもいいので、おにぎりやパン、麺類、イモ類といった甘くない食品で糖質を補給するほうが必要量を食べやすいのではないかと思います。
また、試合後も試合で使ったグリコーゲンを補給するために、糖質を多めに摂るようにすると疲労回復が早いです。
次回はどのように甘い物を摂ると罪悪感がわかないか、ということについてお話ししたいと思います。

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