舌が痺れる原因って?②
- 2015年12月01日
- 健康管理(宮本)
保健師の宮本です。
早いものでもう12月に入りましたね。
一気に冬空になり、寒さで身が固まるのかやけに肩が凝ります><
先週からお送りしている「舌の痺れ」ですが、まずは先週の復習から。
「舌の痺れ」は舌そのものの負傷(荒れ・傷など)以外にも単に刺激物を口にするだけでも感じることがあります。
このような「ほっときゃ治る」場合であれば良いのですが、中には病気の症状として現れているものもありますので注意が必要です。
舌痛症
まず疑われる病気として挙げられるのは、舌痛症(ぜっつうしょう)。
舌の外見に変化はありませんが、長期間に亘って舌の先や縁の部分にヒリヒリとした痛み、または痺れるような感覚・灼熱感があるものです。
具体的にはやけどをしたような痛みや、歯がこすれるような痛み。
食事中や何かに熱中している間は痛みを感じないことが多く、むしろ一息つくなど1人でじっとしている時に痛みが強いのが特徴です。
舌、歯、口腔を検査しても痛みの原因となるような腫れや炎症などが見つからない(器質的異常は認められない)のですが、中高年の女性に多く発症するようです。
そのため、歳を重ねると共にホルモンのバランスが崩れてくるのが原因ではないかと考えられています。
その他
糖尿病の合併症や虫歯などが原因で舌の痺れを感じることがあるようです。
舌の痺れ以外にも舌が荒れるというケースもあり、これは貧血が原因の場合があります。
貧血が原因で舌が荒れる場合には、亜鉛やビタミンが不足していることが考えられます。
注意!
舌の痺れはないのですが、舌の重大な病気として舌癌があります。
舌癌は口内炎に症状が似ているためか、放っておく人も多いようです。
初期には舌の荒れ・白い斑点が見られ、症状が悪化すると舌が腫れてきます。
その後デキモノが出来たり食べ物を食べるときに不自由したり、話しにくかったりします。
舌癌は早期発見が重要で、発見が早ければ治る確率が高いと言われています。
最後に
舌の痺れの原因が「舌そのもの」にあるのか、それとも「内臓や血液の異常が基になっているのか」の診断を受けることが第一です。
思い当たる節のある方は、一先ず口腔外科を受診してみてくださいね。