服部産業医事務所の活動

労働災害発生後は冷静な対応を

労働災害発生後に、現場に対しあまりにも厳しくその責任を追及すると、その後その現場で何かインシデントが起こった際、都度報告すべきところ、それをためらわせるような雰囲気に職場がなってしまい、それが高じると労災隠しをする職場風土ができてしまいます。事後の処理、対応は災害を起こした現場を糾弾することが目的ではなく、その後類似した災害が再発するのを防止することを目的としており、精神論や感情論で進めるのではなく、理論的かつ冷静に進めていく必要があります。

本当は恐ろしい天井裏での作業

建設業関係で発生する労働災害のなかでも、天井裏での作業中に、何かの拍子に天井を踏み抜いて墜落するという事例を今までかなりの数耳にしてきました。天井裏での作業は足元に天井があり下を見通せない分、高所で作業を行っている感覚が薄れてしまいがちですが、実際には高いところで作業をしていますので、墜落すると重篤な災害になり、非常に危険な作業といえます。自分が墜落する夢も今までかなり見てきたこともあり、頭の中に恐怖感が刻み込まれている災害の1つです。

駐車場内での事故が最多です

営業系など社用で車を運転する業種では、安全衛生委員会の場で業務中の事故報告を行っている事業所が結構あります。事故の原因はいろいろですが、起こっている場所として最も多いのが駐車場内となっています。確かに今まで自分が車をぶつけた時のことを思い出しますと、その多くが駐車場内でした。大きな事故は少ないですが、駐車場内では細心の注意を払う必要があります。

リアル映像

社用車にドライブレコーダーを搭載する会社が増えていますが、それに伴い安全衛生委員会出席の場で当事者の事故映像が流されるのを見る機会が増えてきました。なかには衝突の瞬間に身をよじらせたくなるようなものもあり、事故を疑似体験することができます。安全運転の動機付けにもなりそうです。

安全帯

こんにちは、保健師の倉です。
墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン」が公表されました。
既に胴ベルト型からフルハーネス型に変更されている事業所もあるようです。

「安全帯」の名称を「墜落制止用器具」に変わり
フルハーネス型を使用することが原則となります。
墜落制止用器具の構造規格の告示は来年1月、
現行の構造規格に基づく安全帯を使用できるのは2022年1月1日までと
猶予がありますので、今のうちにガイドラインに目を通しましょう。

厚生労働省のHPにはリーフレットもありましたので
私もまずはそちらから頭に入れたいと思います。

車の運転を卒業したい

高齢者の運転による交通事故が社会問題となっています。自分の能力の衰えに対して自覚がなく、ハンドルを握ってしまうことが、この問題の本質のようです。年を取るほど自分の能力を過大評価してしまうというのは、いつの時代にも変わらない人間の性だと思いますが、これからも自動車免許を持つ高齢者が増え続ける以上、何等かの規制が必要な気がします。もちろん私も決して遠くない将来、高齢者の仲間入りをすることになるのですが、若い頃に比べると車を運転することにさほど楽しみを感じなくなってきているどころか、むしろ面倒臭いと思うようになってきています。できればハンドルを握りたくなく、人様に迷惑をかけないうちに車の運転を卒業したいのですが、自動運転技術も開発されてきていますので、そうなりますと問題は少し複雑になりそうですね。

薄暮の運転にご注意を

保健師の宮本です。
先日の帰宅時に駅を降りたところで、車と高校生が接触する事故が起きていました。
信号のない小さな交差点ですが、高校生が歩いているところに発進したばかりの車があたってしまったようです。
車にスピードがなかったことで、大けがはなかったようですが、打撲などはありそうでした。
高校生は3年生で前日にセンター試験が終わったばかりとのこと。これが前日や当日でなかったことがせめてもの救いでした。
これからの受検勉強に影響しないとよいのですが。
確認不足などのちょっとのことが、相手の人生を大きく変えてしまうかもしれないと思うとぞっとしました。

夕方の薄暗くなった時の事故が多いそうです。ライトをしっかりつけて歩行者に車の存在を伝えることも必要のようですね。

安全のABCDの法則

先日出席したある事業所の安全衛生委員会での話ですが、安全について「ABCDの法則」というのが紹介されていました。

 A:あたりまえのことを
 B:ばかにしないで(ぼんやりしないで)
 C:ちゃんとやる
 D:それができる人

なるほど、安全の基本を表現した名文句だと思います。

指差呼称の効果

ヒューマンエラー防止対策として、指差呼称は私が担当している会社でも広く行われていますが、その効果については大脳生理学的にも説明されているのはご承知のことと思います。ちなみに鉄道総合技術研究所が行った操作ボタン押し誤り実験でも、何もしない時の押し誤りが2.38%であったのに対し、呼称だけが1.00%、指差だけが0.75%、指差呼称が0.38%と、指差呼称によってヒューマンエラーが6分の1になることが示されたそうです。指差呼称の効果を改めて思い知らされる結果ですが、労働災害防止に限らずミスが許されないあらゆる場面で指差呼称を活用した方が良さそうです。

梅雨入り間近

こんにちは、保健師の倉です。
今週は暑い日が続きましたね。

ゴールデンウイークが明け、
各事業所様におきましては
熱中症対策や予防教育の実施が始まっているようです。
私も安全衛生委員会等で、お話しさせて頂く予定です。

そんな熱中症のピークを迎える前にやってくるのが、
梅雨!!
九州北部に関しては、
5月21日ごろと早い年もあったようですが、
今年は6月に入ってからやってくるようですね。
昨年は雨に打たれ、
グレーのスーツが
膝下ネイビーのバイカラーになったこともありました。

梅雨の時期に注意して頂きたいのが、
転倒転落です!

雨が降っていなくても、湿気で路面が滑りやすくなりますので、
焦って移動しなくていいよう、
時間に余裕を持って行動しましょう。
交通事故にも気を付けてくださいね。

では、皆さま、よい週末をお過ごしください。
私は梅雨前の晴れを有効活用し、洗濯を頑張ります!

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