服部産業医事務所の活動

宮本保健師が本格的に保健指導デビューとなります

新卒の宮本保健師も入社してはや3か月がたちましたが、初期研修も一通り終わり、これからいよいよ本格的に現場で保健指導を行うことになります。真摯に研修に取り組んでくれましたので、どうにかこれからの保健指導の繁忙期に間に合わせることができました。宮本保健師の研修にご協力いただいた事業所の皆様に感謝申し上げますとともに、これからはその成果をしっかり現場に還元していきたいと思いますので、引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。

机の下の片づけ

オフィスの職場巡視の際に、机の下の片づけは主に4Sやパソコン作業の際に姿勢を適正に保つ必要性から、しばしば指導事項に挙げますが、東京などではもう1つ重要な理由があることが分かりました。すなわち机の下にたくさん物を置いていると、地震の際に机の下にもぐることができず危ないというものです。なるほど地震が多い地域では机の下の空間の確保は切実な問題なのですね。

野菜嫌いの高脂血症対策

保健師の宮本です。

今日は食物繊維についてお話したいと思います。

商品パッケージやテレビ等で見かける機会も多いので、便通が良くなる、血液中のコレステロール(脂肪分)を絡めとって血をサラサラにする効果があることは有名です。

特に高脂血症から果ては心筋梗塞・脳梗塞に繋がる高コレステロール状態の方は、より意識的に食物繊維を摂っていただきたいです。

しかし、具体的にどの食べ物に多く含まれているかご存知でしょうか。

保健指導の場面で食物繊維のお話をさせていただくと、皆さん「野菜嫌いだからなぁ」「一人暮らしの男が野菜食べると思う?」と言われます。

私は小学校の先生ではないので、「ワガママ言うな!野菜食べなさい!」とは言いません。

時間や物理的に自炊が難しい方や野菜嫌いの方もいらっしゃると思います。

そこで朗報です。食物繊維は野菜だけでなく、きのこ・海藻・豆などにも多く含まれているんです。

具体案としては・・・

・インスタントみそ汁に増えるワカメを入れる

・冷奴や納豆を1日1食取り入れる

・白米を玄米に変える

・定食の小鉢では、ひじきや切り干し大根、もずく、ところてんなどを選ぶ

・朝食にパンやコーンフレークを召し上がる方は、ライ麦パンやオートミール、ドライフルーツが含まれたもの(フ○―ツグラノーラ等)に変えてみる などなど。

野菜嫌いや料理ができない方でも簡単に食物繊維がとれます。

食物繊維=生野菜と思わず、お好きなものを苦痛のない程度で取り入れてみてください。

継続は力なりです!

作業服の巻き込まれ

機械へ巻き込まれての災害は多く発生していますが、時に作業服が巻き込まれて発生することがあります。特に胸や袖のボタンをはずしだらしない服装で作業をしていると、そのリスクが高まります。やはり作業服をきちんと身に着けることが、見た目の良さだけでなく、災害防止にもつながります。以前女性の作業者が長い髪を束ねずに作業をしていて、その髪が機械に巻き込まれ死亡するという災害が発生したことをニュースで聞いたことがあります。女性は髪を束ねて作業することが必要です。

職場巡視での指摘件数、内容の推移

産業医として長年同じ事業場を担当していますと、職場巡視での指摘件数やその内容の推移を見ることができます。ある事業場では指摘件数が以前と比べほとんど変わっておらず、安全衛生管理レベルが上がってないことが懸念されました。ところが巡視での指摘内容を改めて検証したところ、以前と現在ではその質がかなり変化してきていることが分かりました。すなわち過去にはかなり初歩的な管理ができておらず、それを指摘事項として挙げていたことが多かったのですが、事業場の管理レベル向上に伴い、指摘内容もより高度な管理を求めるものに変化してきていました。職場巡視での指摘内容を検証することにより、事業場の管理レベルの向上を実感することができ、産業医としてうれしく思います。

女心となんとやら

保健師の宮本です。

今日は女性の敵「月経前症候群(PMS)」「月経前不快気分障害(PMDD)」についてお話したいと思います。

どちらも端的に言うと「月経前のホルモン変化」がもたらす病気です。月経、俗に言う生理は主にエストロゲンとプロゲステロンというホルモンのバランスによって引き起こされます。と、難しい話はさておき。女性ならご自身、男性なら愛する奥様や彼女の普段の様子と月経前は違うと思ったことはありませんか?

一般的に月経前の女性というものは、ホルモンバランスの変化によって食べても食べてもお腹がすくし、寝ても寝ても眠たいし、あらゆることが面倒に思えたり普段は笑って許せるようなことに腹が立ったり・・等症状や程度は様々ですが、何かしらの変化があるものです。

会社や学校を休まなければならない等生活に支障が出てくるとPMS、特に精神症状が大きいものはPMDDと診断されます。

月経の7~10日前に症状が出始め、月経がはじまると同時、遅くとも翌日には嘘のように元に戻るのが両者の特徴です。

月経前に家事や仕事の効率が著しく落ちたり、周りの人と衝突するような場合はPMS/PMDDを疑う必要があります。

PMS/PMDDは結婚や出産、ライフスタイルの変化などが引き金になって発症することもあるそうです。どちらもホルモンバランスさえ整えれば発症しないため、服薬により治る病気です。もしも夫婦喧嘩の原因がホルモンバランスだったなら、こんなに簡単な解決方法はありません。「生理前はこんなもの」と諦めず、一度受診してみてはいかがでしょうか。

作業用手袋装着の際にはムカデにご注意を

今年も梅雨に入り、ムカデの出る季節になりましたが、ゴム手袋など作業用の手袋の中に潜んでいたムカデに刺されるという労災を今まで結構見聞きしてきましたので、手袋装着の際には充分にご注意ください。予防策としては手袋装着の際に指差呼称をして何もいないことを確認する以外にありません。我が家は自然豊な地区にありますので、雨が降る日などにはしばしば家の中にムカデが出没します。今ちょうど東京から弟夫婦が遊びに来くれていますが、義妹が婚約中初めて我が家を訪れた際、和室でムカデの不意打ちに遭い、洗礼を受けたことを思い出します。うちの家内などはムカデに免疫がありますので、先日も家の中でムカデに足を這われた際も怖気づくことなくムカデと勇敢に戦い、見事仕留めてくれました。今のところムカデ仕留め率100%です。

 

眼の薬傷時における洗眼の重要性

眼に薬液が入っておこる眼の薬傷は、程度の差こそあれ、日常よく遭遇します。特にアルカリによる薬傷は、処置を誤ると重症化しやすく危険です。その初期の処置として最も重要なのは、受傷後すぐに流水で眼を洗うことであり、15分以上必要といわれています。確かに処置が適切に行われた事例においては、ほとんどが軽症ですんでいる印象があります。

ピンピンコロリ

保健師の宮本です。

今日は最近話題の「ロコモティブシンドローム」についてお話ししたいと思います。

そもそもロコモティブシンドローム(和名:運動器症候群)とは、骨や関節・筋肉といった運動器機能の障害によって歩行や日常生活に何らかの支障がある状態のことです。

運動器の障害というと何か別世界のことを言っているような気がしますが、車いすや寝たきりの高齢者もこれにあたり、決して珍しいことではありません。

ご存知のように日本の平均寿命は年々伸びていますが、その分晩年を寝たきりで過ごす期間が延びているのも事実です。ピンピンコロリ!を達成するには、元気に動き回れる今のうちから身体活動に必要な筋力を身に着けておくことが必要だといわれています。

職場のデスクで立ち話がてら片足立ち、寝転んでテレビを見ながら足の上げ下げ等気軽に行えるものが多数紹介されています。

コロモティブシンドローム予防以外でも、筋肉は基礎代謝を高め運動によるダイエットの効果を高めてくれます。是非生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

「ロコモ25」https://locomo-joa.jp/

熱中症の季節になりました

6月に入り梅雨入りしましたが、真夏ではありませんので、暑かったり涼しかったりして、結構気温の変化があるようです。まだこの時期はわれわれの体が暑さに順化していませんので、急激に気温が上がった時は熱中症になりやすく、特に新人の方などは注意が必要です。休日などを利用して汗をかく運動を行うことで、熱中症になりにくい体になりますので、この時期少し外で運動を頑張ってみてください。

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