服部産業医事務所の活動

暑さのレベルの違い

子供のころから夏休みの時期が暑かったことに変わりないのですが、当時の夏休みの暑い時期の最高気温は30度前後で、今から考えると随分涼しかったように思います。家にエアコンはなかったですが、窓を開けていればどうにか過ごせていました。今は最高気温35度は当たり前で、昔と今では暑さのレベルが違います。仕事以外で外に出るのは避けたいところですが、先週は感染症に罹り、外に出たくても家で寝ていなければいけない状況でした。やはり仕事をせずに1日が過ぎていく毎日は、とても物足りない日々になりました。まあそう思えるのはまだ仕事を続けるだけのエネルギーはあるということなのでしょうね。来月の各事業所での衛生委員会では、熱中症の発生事例が多数報告されそうです。

熱中症疑い者の早退

北九州市内でも熱中症の救急搬送者数が増えています。
23日時点で死亡・重症者は0件のようですが
入院の必要な中等症者が累計100人を超えました。

事業所の安全衛生委員会でも発症報告を受けますが
危険だと思うのは「体調不良を訴えたので帰らせました」という報告です。
特に自家用車での通勤者は帰宅中1人です。
帰宅直前では軽症であっても
帰宅中や病院へ向かう途中に
症状が悪化することも考えられます。
熱中症を疑う場合は
症状が改善するまで事業所で付き添うか、
病院まで付き添うかの対応をお願いします。

ゲリラ豪雨後の道路の冠水にご注意を

ゲリラ豪雨の後に、一時的にでも道路が冠水してしまうことがありますが、雨水が濁っているなどの場合には水の深さや側溝、路面の穴や窪みが分からなくなることがあります。そのような時に人や車が通行すると、側溝や深みにはまったりして非常に危険なことになります。先日の突然の豪雨の際には事務所近くの交差点の横断歩道を靴の中まで水に浸かり歩く羽目になりましたが、本当に危ない思いをした次第です。そのような時には遠回りをして、通行しないことが肝心ですね。くれぐれもゲリラ豪雨の際には気を付けて、ご安全に。

熱中症と睡眠の関係

夜間に気温が25度を下回らず寝苦しい夜となる日が増えてきています。
睡眠不足になると体温調節がうまくできず、日中の熱中症リスクが高まる可能性があるといわれています。そのため、十分に睡眠をとれる環境を整えることが大切です。

暑い環境での睡眠では、深い眠りになりません。特に睡眠の前半に涼しい環境にしておくことが必要です。できれば室温が一定に保たれるように睡眠中はずっと使う方がよいそうです。室温は28℃以下、湿度は60%位の調整が理想です。風が直接当たらないように注意しましょう。

夜眠れなかった日の暑い中での業務については、特にお気を付けください。業務前の体調確認を行う場合も、睡眠状況の聴き取りを十分に行いましょう。

病名の変更

DSM(精神障害の診断・統計マニュアル)という
アメリカ精神医学会が出版している
精神疾患の診断基準・診断分類があるのですが
6月に最新版の「DSM-5-TR」日本版が
発売されました。
日本精神神経学会が翻訳しており
病名や用語を決める際の基本方針が
いくつか示されていますが
これまで「障害」と訳されていたものを
原則として「症」と訳すと示されています。
双極性障害が双極症、
適応障害が適応反応症、
境界性パーソナリティ障害が
ボーダーラインパーソナリティ症など。
他にも過食性障害がむちゃ食い症など…。
より分かりやすく、
患者の理解や納得を得やすい病名にする意図があるようです。
病名が変わっても
個人の病態が変わるわけではないので
看護職としては変更後も大きな影響は無い気がします。

従業員の診断書の精神疾患名を見る機会のある方は
頭の隅に置いていてください。
見慣れた病名と違うけどこのことか!!と
ご納得いただけるかと。

ヤフードーム野球観戦 最高

今シーズンは3シーズンぶりにホークスの応援でヤフードームに足を運びましたが、観戦した2試合ともホークスが勝利を収めました。コロナ禍前と変わったのはスタンドで売り子さんから買うビールが値上がりしたことと、7回のジェット風船飛ばしがなくなったことでした。コロナ禍の頃は無観客でやっていた時期もあったので、それから考えるとようやく元通り野球を楽しめるようになったという感慨があります。今シーズンはあと数試合足を運ぼうかな。

心房細動

この時期は春の健康診断結果が事務所に続々と届きます。
健康診断結果が悪化していると気分が下がりますが
何とも言えない気持ちになるのは
今年度の治療中疾患の「脳梗塞」と
前年度の「心房細動 要精査」の所見の組み合わせを見たときです。
予防できたかもしれないのに…!と悲しい気持ちになります。

心房細動は電気信号が乱れて心房の壁が細かく震えた状態です。
心臓のポンプ機能の低下による心不全のリスクや
心臓内でできた血栓が脳に飛ぶ脳塞栓症のリスクがあります。
症状は無症状であったり、胸部の違和感、動悸、倦怠感、息苦しさなど様々です。

不整脈や症状のコントロール、脳塞栓症の予防などの治療がありますので
心不全や脳塞栓症など生活の質の下がる病気を発症する前に
早く病院を受診されてください。

転びの予防 体力チェック

現在「全国安全週間」で各事業所で色々な取り組みをされているかと思います。
特に転倒災害は、休業4日以上の死傷災害の中で最も発生件数が多く、増加傾向が続いています。災害防止のために事業所内などで物理的な対策は必須ですが、従業員の方々が自身の体力を自覚し、行動することも大切です。
中災防では「転びの予防 体力チェック」として、個人の身体機能に対する意識と実際の体力の差を把握できる方法が紹介されています。
何もないところでつまづくことが増えていませんか?
是非チェックをお願いします。

私事ですが、少し前に家の中で、思い切り小指をぶつけて、足が腫れあがったことはここだけの話…

「転びの予防 体力チェック」
https://www.jisha.or.jp/order/korobi/

食当たりの季節です

最近関係先や回りで食当たりをしたという話を聞くことが結構多い印象です。6月から9月にかけては高温多湿の環境下で細菌性食中毒の発生数が最も多くなる季節です。単なる腹痛や下痢などの症状だけでなく、場合によっては血便を伴うケースもありますので、決して侮ることはできません。さらに病原性大腸菌o-157による食中毒では、命を奪われることさえあります。火を通していない生モノの摂取をしない、弁当や食べ物を車の中や日の当たるところに置かないなど最低限の注意事項は守っていただく必要があります。

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