服部産業医事務所の活動

室内での水分補給

九州北部地方も梅雨明けしましたね。例年よりも早く「暑い~」と言っている気がします。
そのような中で熱中症対策をしっかりと言われています。
現場作業については特に対策をとられていると思いますが、意外と盲点なのが室内作業です。つい油断しがちですが、暑さが続くと、室内でも気付かないうちに疲労がたまってきます。何台もパソコンがつけてあり、その中に長時間いると、パソコンの熱によって機器周囲の温度が高くなりやすく、熱中症の危険性が高まるようです。
熱中症予防のために必要な水分量は2,5Lと言われています。そのうち1Lは食事から、残りの1,5L以上は飲み物によって補給する必要があります。
食事を抜くと食事からとる水分量も減ることになります。室内では意外と水分補給できていないことが多いようです。
熱中症予防のためにもこまめな水分補給をお勧めします。

ビールの美味しい季節になりました

最近は果汁が27%入っている缶酎ハイを飲んでいましたが、やはり蒸し暑い季節になり、ビールが飲みたくなってきました。今の若い世代には甘い系のアルコールが人気がありますが、我々おじさん世代にとって、やはり夏はビール。乾きものをつまみにビールを飲みながら野球中継を観ていると、古き良き昭和の時代の記憶がよみがえってきます。

暑熱順化

今週は急に暑くなりましたが、熱中症対策は万全でしょうか。
昨年は涼しく、熱中症の発症や死亡も例年より少なかったようですが、
今年は梅雨明けも早く、暑い夏になると予報が出ていました。

昨年の職場での熱中症による死亡災害を見ると、
入職後間もない時期の発症が少なくとも8件
4日以上の休暇後の発生が少なくとも1件と、
死亡災害の約半数を占めていました。

学ぼう!備えよう!職場の仲間を守ろう!
職場における熱中症予防情報
https://neccyusho.mhlw.go.jp/

エアコンやWBGT計、塩飴設置などの
会社の熱中症予防対策に任せるだけでなく
汗をかく練習で体を整え、夏本番に備えましょう。

飲酒運転にならないように

最近で飲酒運転で捕まるというニュースが増えてきました。
4月には道路交通法が改正され、乗車定員が11名以上の自動車を1台以上または乗車定員に限らず5台以上を使用する事業所の運転者に対して、酒気帯びの有無を確認すチェックが義務化されました。2022年10月1日からは「アルコール検知器を使用しての酒気帯びの有無」の確認が必要となります。

飲酒して運転した方の言い訳でよくあるのが「もう抜けていると思った」「仮眠をしたから大丈夫と思った」「少ししか飲んでいないから」などだそうです。
アルコールが肝臓で分解されるには一定の時間がかかります。
アルコールの1単位(20グラム前後の純アルコールを含む酒類の量)の分解時間は
男性でおよそ4時間
女性・お酒に弱い人はおよそ5時間
と言われています(体格、体調などでも異なります)。
いずれも飲み終わってからの時間です。
1単位の量としてはビール500ml、日本酒1合、焼酎(25度)100ml、缶酎ハイ(7%)350mlです。アルコール度数が高くなるほど、分解に時間がかかります。飲み終わる時間や量によっては朝まで残っている可能性があり、その状態での運転は問題です。また、眠ることによって分解が遅くなります。
アルコール0.5~1単位は適正飲酒量とも言われています。日ごろからこれ以上の飲酒習慣のある方は、お気を付けください。

信頼性の高い日本の過労死研究

昨日受けた研修においてILOの先生が言われていた話ですが、わが国の過労死研究は諸外国から注目を集めているとのことでした。かつてわが国の過労死は、’’karoshi’’という言葉で、日本特有のものとして諸外国に紹介されていた経緯があります。したがって過労死研究で取り扱われてきたデータの数も大きく、その信頼性が高く評価されることは十分に理解できます。これは決して自慢できる話ではないと思いますが、一方で現在わが国の長時間労働は確実に減ってきており、汚名返上といきたいところです。

北九州 健康マイレージ

令和4年の健康マイレージの取り組み期間が
6月から始まりました。
(対象:40歳以上の市民・市内勤務者)
健康診査を受け、1ヶ月の健康づくりを実施・報告することで、
協賛店での優待カード、金券500円分がもらえ
景品の抽選チャンスがゲットできます。
健康づくりアプリで簡単に参加できるようなので、
ぜひこれを機に健康づくりに取り組んでください。

9つの健康づくり活動 キタ9チェック!
①けんしん(健診・検診)を受診しましょう
②野菜をしっかり1日350gを目標にとりましょう
③食塩のとりすぎに注意しましょう
④お酒と上手に付き合いましょう
⑤歯とお口の健康を守りましょう
⑥+10から始めましょう(運動+10分)
⑦たばこはやめて自分と周りの人を煙から守りましょう
⑧ぐっすり眠り心身の疲れを取りましょう
⑨ひととのつながりを大切にしましょう

きたきゅう健康づくり
https://www.kitaq-health.com/

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信【68】

企業向け新型コロナウイルス対策情報の
68回目の配信が届きましたので、共有いたします。
***************************

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信
2022年6月15日
【68】マスクの着用ルールについて

経営者・総務人事担当者のみなさま、
海外からの旅行者の受け入れの拡大など、
新型コロナウイルス感染症対策の緩和が進められています。
「屋外ではマスクを外しても良い」ということも言われていますが、
実際にどのように対応すれば良いのでしょうか。

1. 課題の背景:
新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が
ピークを越えて減少してきていますが、
第5波のピーク時に近い新規感染者が報告されています。
オミクロン株の特性やワクチン接種が進んだことなどで、
重症者数は第5波までに比べると低いものの、
死亡者数は多くなっており、楽観はできません(参考資料1)。
その中で、経済活動を元に戻していくという難しいかじ取りが求められています。
対策を何でも省略していってよいというものでもなく、
継続が必要な対策と省略できる対策とを、
その意味をよく考えながら取捨選択していくことが
各企業には求められています。
その一環として、
5月25日に政府から示されたマスク着用の考え方(参考資料2)をもとに、
マスク着用が必要な場面、外しても良い場面を確認しましょう。

2.企業でできる対策
〇 マスクを着用する意義について理解する
〇 マスクを着用すべき場合、
外しても良い場合のルールを設定する
〇 マスクを外しても良い場面でも
着用を希望する従業員に配慮する

1) マスクを着用する意義について理解する
新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として
マスク着用が推奨されているのは、
感染者の飛沫によって感染が拡がることを防止するためです。
飛沫は咳やくしゃみ、会話によって生じます。
つまり、咳やくしゃみ、会話がなければ
マスクを着用する必要はありません。
基本的な感染対策としてのマスク着用の考え方は、
これまでと変わりはありません。

2) マスクを着用すべき場合、
外しても良い場合のルールを設定する
これまでにクラスターが発生しやすい条件として、
3つの密(密閉、密集、密接)が挙げられており、
特に感染力の強い株の場合は1つでも密があると
感染のリスクが高まることが知られています。
換気がしにくい場所、人との距離が保てない場所においては
これまで通りマスクの着用が求められます。
反対に、風通しの良い屋外や、換気の良い室内で
人との距離が充分にあり、会話をすることなく
作業をするような場面では
マスクを外していても感染のリスクは低いと考えられます。
屋内ではこれまで通りの対策が求められることが
多いと考えられます。
工場内で大きな機械に1人のオペレーターがついて
作業するような場所ではマスクが必要ないかもしれません。
オフィス内でも机の間隔が広く取れて
パソコン作業に集中するような環境であれば
マスクを外しても良いでしょうが、
座席の間隔が狭い場合や同僚との会話や電話の応対、
オンライン会議などで発話する際には
必ずマスクを着用します。
これまでも、電話の際には目の前に人がいないことから
マスクを外して話してしまうことが見受けられました。
引き続き注意が必要です。
部屋の換気が必要なことはこれまでと同じです。
マスクをすることにより
安心感を得ている従業員もいると考えられますので、
職場の状況に応じてマスク着用を緩和することを検討し、
ルールを設定しましょう。

3) マスクを外しても良い場面でも着用を希望する
従業員に配慮する
マスクを外すことに対して
不安を覚える従業員がいるかもしれません。
マスク着用のルールを緩和する場合も、
「この場合はマスクを着用しなくても良い(着用することは妨げない)」という
表現にするなどの工夫をしましょう。

3.関連情報リンク・参考情報:
1) データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-
(厚生労働省)
https://covid19.mhlw.go.jp/
2) マスク着用の考え方及び就学前児の取り扱いについて
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000942851.pdf

文責:櫻木 園子(一般財団法人京都工場保健会)

動画を下記で配信しております。
〇第67回動画「ウィズコロナ時代の海外渡航 2022年5月版」
https://www.youtube.com/watch?v=JWqMptYubg4

***************************
バックナンバーは
OHサポート株式会社 新型コロナ対策情報をご参照ください。
http://www.oh-supports.com/corona.html

新たな熱中症対策 プレクーリング

新たな熱中症対策としてプレクーリングという考え方が提唱されています。作業に出る前にあらかじめ深部体温を下げておき、作業に入って後の体温上昇を防ぎ、熱中症の発生を防止するというものです。アイススラリーという流動性の高い氷を作業前に飲用するだけでよく、すでに飲料メーカーから商品として出されています。これからの季節、試してみる価値は十分にありそうです。

 

マスク着用について

マスク着用について厚労省から考え方が示されました。

屋内・屋外でのマスク着用について
https://www.mhlw.go.jp/content/000942783.pdf

場面に応じて、マスク着脱を使い分けるようにしましょうとの内容です。
暑くなってきましたので、熱中症対策としても着脱のタイミングが大切になってきます。
マスクをしていると水分摂取が面倒で、ついつい摂取量が減っていると言われる方もいらっしゃいます。
状況に合わせてた対応をお願いします。

佐々木朗希君も人の子ですね

完全試合男、佐々木朗希君も昨日ようやく今シーズン初黒星を喫しました。ジャイアンツの攻撃が見事だったこともありますが、彼も人の子、いつもに比べると調子が良くなかったようで、ジャイアンツのバッターに結構打ち込まれていました。調子が悪いなりにも試合の中で修正、工夫して勝てるのが良いピッチャーだと某解説者は言っていましたが、これは普通の仕事をしている我々にとってもあてはまる話だと思いました。たとえ調子が悪くても、最終的にはきっちり仕事をやり遂げ、結果を出す。それこそプロフェッショナル。

産業医に関するご契約・ご相談は、メールまたはお電話にてお気軽に新規契約をご検討の方下さい。服部産業医SOSコールTEL:093-742-2204 受付時間 9:00~18:00 ≫新規契約をご検討の方フォームはこちら メールは、日・祝日を除き、24時間以内にご返信致します。
お問い合わせフォーム
TEL:093-742-2204 受付時間:9:00~18:00
電話をかける