服部産業医事務所の活動

花粉症

こんにちは、保健師の倉です。
花粉症のシーズンになりましたね。
晴れているのに
洗濯物を外に干せないのが辛いです。

セルフケアとしては
花粉の曝露を防ぐことが第一です。
マスクに加えて眼鏡や帽子などで
目元口元を保護しましょう。
帰ったら手洗い、うがい、洗顔。
カップ式の洗眼薬は推奨されていません。
防腐剤フリーの人工涙液型点眼剤で
目を洗い流すように点眼しましょう。

なかなか難しいかもしれませんが
花粉飛散予測を確認しながら
飛散の多い日の外出を避けられればいいですね。

屋内の換気は開けっ放しでなく
レースカーテンを使用し
時間を決めて短時間で。

新型コロナウイルス感染症対策を
兼ねながらの花粉症対策は大変ですが
花粉の飛散が終わるまで
頑張って乗り越えましょう!

 

守られています。

事務のタケダです。

いわゆる”隊員萌え”型のタケダなので、

ものすごく嬉しかったです。

若松海上保安部の皆様、ありがとうございました。

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信【41】

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信 2021年2月26日付
【41】 新型コロナウイルスワクチン情報

経営者・総務人事担当者のみなさま、新型コロナウイルスワクチンに関する情報を従業員に周知されているでしょうか?

1.課題の背景:
新型コロナウイルスのワクチンが国内承認され、新型コロナウイルスの診療に当たる医療従事者から接種が開始され、接種回数は国内で1万回を超えました。一般労働者へ接種機会が来るのはまだ先になると思われますが、従業員が正しい情報に基づきワクチン接種を検討できるよう情報提供を行いましょう。

2.企業でできる対策:
〇 新型コロナワクチンの効果について情報提供する。
〇 新型コロナワクチンの副反応についても情報提供する。
〇 新型コロナワクチンに関して信頼できる情報源を紹介する。
〇ワクチン推奨における留意事項を念頭におく。

1) 新型コロナワクチンの効果について情報提供する。(※ワクチンの仕組みは後述)
□ 新型コロナウイルスワクチンは2回の接種によって、約95%の有効性で、発症を防ぐ効果が認められている(インフルエンザワクチンの有効性は約40-60%)

2)新型コロナワクチンの副反応についても情報提供する。
□ どんなワクチンでも、副反応が起こる可能性がある。
□ 新型コロナワクチン接種後に報告される頻度の多い事象は、接種部位の痛み約80%、疲労・だるさ約60%、37.5度以上の発熱約33%など(接種後3日以内に出現し1-2日以内に治まる)
□ アナフィラキシー症状の発生頻度は100万回に2-5回(インフルエンザワクチンでは100万回に1.4回、1日当たりの交通事故負傷:100万人に11人)
□ アナフィラキシーを発症する人の9割は15~30分以内に発症。日本での接種では、ワクチン接種後15~30分経過を見て、万が一アナフィラキシーが起きても医療従事者が必要な対応を行う。
□ アメリカでは5千万人以上が接種しているが、ワクチンによる死亡を警戒するような事象は生じていない。

新型のワクチンであるmRNA(メッセンジャー アールエヌエー)ワクチンについて
日本で承認されたファイザー社の新型コロナワクチンは、mRNAという遺伝情報を用いた新しいタイプのワクチンです(次に承認されると思われるモデルナ社も同様)。従来の製法と比べてワクチンの設計、製造が早く、流行から1年という短期間で実用化されました。
ワクチンで免疫を付けるには、ウイルスの表面にあるタンパク質が必要です。インフルエンザワクチンはタンパク質そのものを注射しますが、新型コロナワクチンはタンパク質の設計図であるmRNAを注射し、人の細胞の中でタンパク質を作らせ免疫を付けるタイプのワクチンです。
 遺伝情報を用いた新しいタイプのワクチンではあるが、安全性は理論的にも、臨床試験でも確認されています。
□ mRNAから作られるのはウイルスの一部分のタンパク質であり、ウイルスが体内で作られることはない。作られたタンパク質も数日で分解される。
□ mRNAは体内で使用された直後から速やかに分解され、体に残らない。
□ mRNAは遺伝情報を含んでいるが、人間のDNAに取り込まれることはない。
□ ワクチンの実用に必要な臨床試験は省略されることなく、十分に実施されている。

3) ワクチンに関して信頼できる情報源を紹介する。
 ワクチンに関しては、そのメリット、デメリット、接種の対象者など様々な情報が飛び交うことになると予想されます。SNSやワイドショーなどでは、不確かな情報が発信、拡散されやすく注意喚起しましょう。
□ 公的機関や専門家が提供している情報を元に判断するよう周知する。
・新型コロナワクチンについて(首相官邸)
 ワクチンの有効性、安全性についての情報などが簡潔に掲載されている。
・新型コロナワクチンについて(厚生労働省)
 ワクチンについてより詳しい情報が掲載されている。
・こびナビ
 新型コロナウイルスの研究や患者の診療に取り組む医師が、ワクチンの効果や副反応などの最新情報を提供するインターネットのサイト。ワクチンを接種した医療従事者による体験記も掲載。

4) ワクチン推奨における留意事項を念頭におく
 前述の通りどんなワクチンでも、副反応が起こる可能性があるため、接種の判断は各個人がメリットとデメリットを勘案して行うべきです。また、ワクチン接種後も100%感染しないわけではありません。以下の留意事項を念頭において情報提供をしていきましょう。
□ 引き続き、マスク、手洗い、ディスタンスといった感染対策は継続する。
(ワクチンを受けていない人にうつさないためにも)
□ ワクチンの接種はあくまで個人の意思で行うもので、会社として接種を強制しない。
□ ワクチンの接種状況は個人情報なので、社員に申告を強要しない。
□ ワクチン接種をしない社員に対し不利益取り扱いをしない。

3.関連情報リンク:
(1)新型コロナワクチンについて皆様に知ってほしいこと(首相官邸)https://www.kantei.go.jp/jp/content/20210219vaccine.pdf
(2)新型コロナワクチンについて(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
(3)新型コロナワクチンについて(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html
(4)こびナビ
https://covnavi.jp/
(5)アメリカの接種状況
https://covid.cdc.gov/covid-data-tracker/#vaccinations
(6)新型コロナワクチンを受けた後の注意点
https://www.mhlw.go.jp/content/000738739.pdf

文責:守田 祐作(産業医科大学 健康開発科学) 動画を下記で配信しております。

〇第39回動画「まん延期における濃厚接触者追跡調査の留意点」

https://www.youtube.com/watch?v=Om4bBIYX7rQ

リモートでも本当に大丈夫なのか(福岡産保センターメルマガのコラム掲載記事より)

コロナ禍以降、産業医活動をリモートで行う動きが加速しました。長時間労働やストレスチェックの面接指導については、一定の条件を満たせばリモートで行うことは認められていましたが、コロナ禍以降は、それ以外の活動にも拡大されてきています。産業医の仕事は現地、現実、現物が前提である点において、リモートがリアルに勝ることはあり得ませんが、リモートにはコロナ感染予防はもとより、時間や労力、コストを節約できるメリットもあります。一方でリモートの安直な導入による活動の質の低下は避けなければなりません。
 産業医の活動のなかで、安全衛生委員会はテレビ会議システムを用いて行う事業所も増え、十分に機能しています。職場巡視、特に有害作業のある現場の巡視は五感を用いる必要があり、リモートでは限界があります。面談はどうでしょうか。面談対象の顔色、表情を窺うこと、本音を言っているかどうかの見極め、同席者がいる場合のその場の空気を察することはリモートでは難しいことも多く、結果として判断を誤る可能性も考えられます。果たしてIT技術の進歩により、これらも解決される日が来るのでしょうか。

整理

こんにちは、保健師の倉です。
事業所で巡視に同行する機会があるのですが
私の3Sの指摘が細かいのでしょう。
ちょっと煙たがられている空気を感じます。

先日も何度指摘しても
汚たないスペースがあったので
「私が整理する!」と意気込んでいたのですが
よくよく聞くと、
捨てていいものかどうかの整理の基準が
明確でない様子。
だから無駄なものが貯まる
→スペースがない
→見えない所に詰め込む

基準を作るのが難しければ
廃棄の判断をする人を決めたり
廃棄物の仮置き場を作って皆で判断するなど
工夫して整理しましょう。

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信【40】

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信 2021年2月12日付
【40】 マスクの使用方法を見直しましょう

経営者・総務人事担当者のみなさま、ついついマスクの素材ばかりに目が行きがちですが、実はマスクの使用方法も大事です。今一度、マスクの使用方法を見直しましょう。

1. 課題の背景:
新型コロナウイルス感染症は、会話の際などに出る飛沫によって感染が広がるため、飛沫防止対策としてマスク装着はとても重要です。マスクの素材別のシミュレーション結果が報道されてから、マスクの素材を気にする人が増えてきましたが、絶対に不織布マスクでなければいけないということではありません。場面に応じてマスクを選ぶことは可能です。また、どんなマスクも適切に着用していなければ性能は発揮されません。改めてマスクの正しい使用方法について啓発を行う必要があります。

2.企業でできる対策
○ マスクの性能について理解する
○ 場面にあったマスクを選択する
○ 正しいマスクの使用方法を今一度確認する

1)マスクの性能について理解する
報道されたマスクの素材別のシミュレーションでは、不織布マスクを着用した場合、飛沫の吐き出し量はマスク非着用時の20%程度、飛沫の吸い込み量はマスク非着用時の30%程度に抑制できるとの結果でした。また、ウレタンマスクや布マスクは、不織布マスクよりも性能が低いとの結果でした。これらの性能を理解した上でマスクを選択する必要があります。フェイスシールドやマウスシールドは、吐き出し・吸い込みともほとんど抑制できないとの結果でしたので、基本的には感染防止対策としては用いない方がよさそうです。
<図省略:OHサポート株式会社HPに完全版を掲載しておりますのでご参照ください>

2)場面にあったマスクを選択する
次の場面では、感染リスクが高まりやすいので、不織布マスクを選択することが勧められます。
・電話や会議などで声を出すような業務
・3密環境を回避できない場面
・高齢者と接する介護業務
・不特定多数の人と接する可能性のある業務

一方で、次のような場面では、比較的感染リスクが高くないため、布マスクやウレタンマスクでも構わないでしょう。
・ほとんど声を発しない業務
・十分な換気・周囲との距離が確保できている場合
・屋外で周囲との距離が確保しながらスポーツを行う場合

3)正しいマスクの使用方法を今一度確認する
いくら性能がよくても正しい使用法を守らないと効果が発揮できません。マスクを装着していても、鼻が出ていたり、顎の下まで覆えていないと飛沫が拡散してしまいます。そのため、使用方法について以下の点を今一度確認し、社員にも周知徹底することが大切です。また、ウレタンマスクは繰り返し洗うことで見た目がきれいでも劣化してしまいます。多くの製品で洗濯回数に制限を設けていますので、説明書きの回数を守って交換するように呼びかけましょう。
□適切なサイズのマスクを用い、鼻や顎の下までマスクで覆う
□鼻に沿ってノーズピースを折りフィットさせ、隙間がなくすよう装着する
□マスクを装着中はフィルター部分には触れない。(触れたときは手を洗う)
□外す際には、ゴムひもを持って外し、ビニール袋や蓋のついたゴミ箱に捨てる。

4.関連情報リンク・参考情報:
1) 国立大学法人豊橋技術科学大学 Press Release2020年10月15日
https://www.tut.ac.jp/docs/201015kisyakaiken.pdf
2)新型コロナウイルス感染症の予防 啓発資料 (厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html
3)ウレタンマスクはNG? 着用批判に専門家くぎ―「洗い過ぎ」には注意を
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021020400191&g=soc
4)新型コロナ予防【マスク・フェイスシールド・手袋】どう使う?(坂本史衣)
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakamotofumie/20200607-00182194/
5)新型コロナ対策  フェイスシールド・マウスシールドってどうなの?(坂本史衣)
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakamotofumie/20201012-00202626/
6)MINISTRY OF HEALTH SINGAPORE. GUIDANCE FOR USE OF MASKS AND FACE SHIELDS
https://www.moh.gov.sg/news-highlights/details/guidance-for-use-of-masks-and-face-shields

文責:五十嵐 侑(東北大学大学院 医学系研究科 産業医学分野 大学院生)

動画を下記で配信しております。
〇第38回動画「飲食店を利用する際に注意したいこと」
https://www.youtube.com/watch?v=UQrpKpXzFec

福岡産業保健総合支援センターのコラムに寄稿しました

福岡産業保健総合支援センターが毎月発行しているメールマガジンとびうめのコラムに、この度寄稿いたしましたので、お知らせいたします。今回のテーマは「リモートでも本当に大丈夫なのか」で、コロナ禍におけるリモートを活用した産業医活動について、日頃思っていることを書きました。本日掲載される予定ですので、ご笑読いただければ幸いです。

睡眠

こんにちは。保健師の宮本です。

コロナ禍の外出自粛やテレワークなどで生活リズムが変わったことで睡眠の質が低下している人が増えているそうです。
睡眠の質をよりよくするためには、
・朝、太陽の光を目から取り込む
・朝食をきちんと摂る
・昼寝は15時以前に20分程度
・夕方以降はブルーライトを目に入れない
・適度な運動
などがあります。
睡眠の状況が変わってきたなと感じている方は、出来るところから取り組んで見てください。睡眠状態があまりにも悪く、体調や仕事に影響が出るような場合は睡眠外来など専門医の受診をお勧めします。

言わぬが仏

オリンピック組織委員会の森会長の発言が世間から激しいパッシングを受けています。女性蔑視の内容であり、公的立場にある者として許されるものでありませんが、たとえ心の中で思っていても、それを口に出すと大きな禍根を引き起こす可能性があれば、黙っておくのが上に立つ者の心得ではないでしょうか。まさに言わぬが仏、口は禍の元ですね。

全国生活習慣病予防月間

こんにちは、保健師の倉です。
2月は全国生活習慣病予防月間です。
今年は「多休:しっかり休養!からだとこころのリフレッシュ」が
スローガンとして掲げられています。
市民公開講演会がコロナ禍でWeb講演会となっており
今月いっぱいは無料で視聴できるようです。

http://www.seikatsusyukanbyo.com/monthly/

私もまだ拝見していないのですが、
隙間時間にご覧になってはいかがでしょうか。

コロナ禍の生活習慣(体重増加)についての討論会も
配信されているようですので
「たくさん休養してるわ!」と
休日ゴロゴロしている方も、ぜひ。

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