服部産業医事務所の活動

高血圧に伴う就業禁止措置

冬場は血圧が高くなりやすく、上が200下が120を超えるような方については、産業医として即座に就業禁止の指示を出しています。ただ血圧が高くても自覚症状のない方がほとんどであり、医療機関を受診せず放置しているケースも多々あります。そうした場合、実際に就業禁止措置を実行すると、仕事ができなくなりますので、ようやく医療機関を受診し降圧剤の内服を始めてくれることになります。就業禁止になる前に医療機関に受診してもらいたいところですが、高血圧の恐ろしさを知ってもらうためにも、衛生委員会等の場をとらえて、高血圧について教育、啓蒙を行っています。

これを機に健康づくりを

全国労働衛生週間は今月第1週で終わりましたが、こうした機会をとらえて、運動や色々な健康づくりを始めるきっかけにしたいものです。会社によっては組合健保などが提供する健康づくりプログラムを持っており、社員が自主的に登録して取り組みやすいプログラムを選んだ後、一定期間健康づくりを行い、さらにはその目標を達成すればポイントやプレゼントがもらえたりするようなものもありますので、これから始められる方にとってはそうしたプログラムを活用しない手はないと思います。やはり健康づくりは「継続は力なり」、楽しく続けられることが肝要です。

インフルエンザ予防接種のお勧め

いよいよ今シーズンもインフルエンザ予防接種が始まりますが、今年は定点測定の結果からするとコロナとの同時流行の様相を呈しており、またインフルエンザについてはこの時期としては珍しく定点の数値が注意報レベルになっている地域もあるようですので、今シーズンは少しでも多くの方に予防接種を受けていただきたいものです。特に工場などで交替勤務を行っている職場は欠員が生じるとラインを止めなくてはならない状況になりますので、接種率を上げていく必要があります。

食当たりの季節です

最近関係先や回りで食当たりをしたという話を聞くことが結構多い印象です。6月から9月にかけては高温多湿の環境下で細菌性食中毒の発生数が最も多くなる季節です。単なる腹痛や下痢などの症状だけでなく、場合によっては血便を伴うケースもありますので、決して侮ることはできません。さらに病原性大腸菌o-157による食中毒では、命を奪われることさえあります。火を通していない生モノの摂取をしない、弁当や食べ物を車の中や日の当たるところに置かないなど最低限の注意事項は守っていただく必要があります。

本当に久しぶりの病欠でした

先週水曜の夜に高熱が出まして、翌日後輩の細田先生のクリニックで診察してもらったところ、コロナやインフルエンザの反応はありませんでしたが、何かの感染症だろうということで、内服を処方してもらいました。倦怠感強く、気力も出ず、どうにもならずその後週末まで仕事を休みました。起業して以来、病気で仕事を休んだ記憶がほとんどなく、本当に久しぶりの病欠となりました。スタッフの助けやスケジュールの延期、その他事業所の担当者のご配慮等もあり、どうにか乗り切りましたが、方々にご迷惑をおかけした次第です。経営者は仕事の空白を作ることは許されない身であり、健康で元気に仕事をできることの有難さを改めて感じた療養期間になりました。今週からは体調も回復し、仕事に戻りますので、よろしくお願いいたします。

健診受診時期の先送り

6月から10月など、健康診断の受診期間を設けて、その間に受診するように計画している事業所は結構ありますが、往々にして健康診断受診が先送りされ、多くの事業所であとになるほど受診者が多くなる傾向が見られます。特に期間終了間際になって受診される方は、健診結果が悪い方が結構多い気がします。やはり悪い結果が出ることを恐れ、健診を受けたくないという心理が働いているのかもしれませんが、いつ受けても大丈夫なように日頃から健康管理をしておきたいものです。

環境の変化に注意しましょう

年度が変わり、ちょうどこの時期は公私ともに色々な環境の変化が起こりやすい時期です。子供の入学、就職、自身の転勤、単身赴任、異動、職場のメンバーの交替、昇進・昇格などなど。これに伴い職場では人間関係や仕事の進め方が大きく変わることもあります。一方でこうした変化が悪い方向に作用すれば、それは我々にとって大きなストレスになり、さらにそれが高じれば身体的、精神的不調を招くことになります。まずは環境の変化が自分にとってストレスになっていること、ストレスに対する気づきが重要になってきます。そして気づくことにより、その対処法を考えたり、ストレス解消を図ったり、誰かに相談したりすることにもつながってきます。この時期はこうした観点で、忙しい毎日を振り返ってみてはいかがでしょうか。

長時間労働医師への面接指導の実施に係る研修を修了しました

長時間労働医師への面接指導は厚労省が定める研修を修了した医師でなければ実施できませんが、先日同研修を受講、修了しましたので、ここにお知らせいたします。面接する側としては、その対象が医師となれば、一般の労働者と比べて少しやりづらい面もあります。一方で医師の労働時間の上限は一般労働者のそれよりも長く設定されており、さらには長時間労働により医師が過労死やパフォーマンス低下に至ると、医療機関やその患者に対しての影響も大きいことから、医師の過重労働対策は非常に重要なものと考えています。もちろん面接指導を行う医師も自分自身の問題として自覚、取り組んでいく必要があります。

室内外の温度差に注意を

今の時期は室内にいる時は温かく、外に出ると急激に体が冷えるという状況になっていますが、急に体が冷えると血管が収縮し、急激な血圧の上昇を招きます。ちなみに脳血管疾患の発生もちょうどこの時期に最も多くなります。特に健康診断で血圧が高いと言われている方や、糖尿病、脂質異常、肥満など循環器系疾患のリスクを抱えている方は、十分に防寒して外出したり、現場に出たりすることを心がけていただきたいと思います。

WEB面談 N.G?

産業医が行う面談もコロナ禍以降はWEBにて行うことが増えてきましたが、一方で骨折など整形外科、運動器疾患等の復職面談等では実際に患部を見たり、四肢を動かしてもらったり、歩行状態を見たりすることが必要になりますので、WEB面談ではそのあたりの確認は難しく、実際に対象者とお会いしてみないと復職可否を判断できない状況です。運動器疾患に関わらず、対象者の疾患や病状、業務内容を十分に勘案したうえで、WEB面談の適否を判断する必要がありそうです。

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