服部産業医事務所の活動

便潜血検査

健康診断時に大腸がん検診として便潜血検査を実施される会社が増えてきました。
便潜血検査とは便に血液が含まれているかどうかを判断する検査です。
便潜血検査が陽性であるにも関わらず精密検査を受けずに放置をしていませんか。
別に真っ赤な便がでているわけではない、痔があるからと自己判断するのは避けましょう。
みつかる疾患としては大腸がん、大腸ポリープ、大腸憩室、痔、腸炎などがあります。
精密検査を受けることに不安があるかと思いますが、放置して手遅れになることを考えると早めの対処が望ましいです。
精密検査は大腸内視鏡検査になると思いますが、検査は受診してすぐにはできないことが多いので、まずは消化器内科に受診し検査の日程を決めましょう。

冷蔵庫の中の点検をお願いします

産業医職場巡視で現場に置かれている冷蔵庫の中を拝見する機会は多いですが、中が汚れていたり、飲み残しや賞味期限切れ、さらにはカビの生えた食品が入れてあったりすることもあります。これから夏場に向かうなか、熱中症予防に冷蔵庫は必要不可欠であり、衛生的に保つ必要があります。今のうちに中の清掃や飲み残し、食べ残しが入っていないか点検を行っていただくようお願いします。その他、エアコンやウォーターサーバー等の点検もお忘れなく。真夏になって冷えないなど不具合が見つかっても遅いですので、今のうちにお願いします。

日本産業衛生学会

日本産業衛生学会にオンラインで参加しています。
5/25~5/28の期間、高知で開催されていますが、
オンライン参加なので
早起きなし、空席探しなし、立ち見なし、会場移動なしと
かなり快適です。

化学物質やデジタルヘルスなど
今後の見通しや新しい研究などに触れ、
とても有益な時間になっています。
少しずつになりますが
事業所での活動に反映したいと思います。

若い世代の熱中症が多い

製鉄所で過去10年間に発生した熱中症に関するデータを拝見したのですが、年齢層としては20~30歳代がそのほとんどを占めていました。体力があるはずの若い世代が多いというのは少し意外でしたが、現場の暑熱環境に体が慣れていないことや暑熱環境に耐えるだけの作業スキルが身についていないこと、日頃の不摂生などがその理由かもしれません。やはり製鉄所のような過酷な環境で長年働く方々は熱中症予防についてもベテランが躍如しているということになりますね。

世界禁煙デー

5月31日は世界禁煙デーです。
2022年は
「Tobacco: Threat to our environment」と
健康問題にとどまらず、環境問題として提起されています。
キャンペーンポスターも
「POISONING OUR PLANET」と
なかなかインパクトのあるデザインです。
https://www.who.int/campaigns/world-no-tobacco-day/2022

厚労省の「禁煙週間」実施要項では
禁煙週間を5月31日~6月6日
テーマを
「たばこの健康影響を知ろう!~若者への健康影響について~」と掲げています。
事業所でも、禁煙及び受動喫煙防止の普及啓発を行いましょう。

最新たばこ情報(健康体力づくり事業財団)
https://www.health-net.or.jp/tobacco/

たばこ禁煙プログラム
https://www.health-net.or.jp/tobacco/kinnen/program.html

禁煙外来で処方されていた飲み薬(一般名:チャンピックス錠)は
一次的に出荷停止となっています。
貼り薬(ニコチネルTTS)も品薄状態となっている可能性もあります。
禁煙外来を休診しているクリニックもありますので、
まずは受診可能か電話等でお問い合わせください。

企業向け新型コロナウイルス対策情報配信【67】

企業向け新型コロナウイルス対策情報の
67回目の配信が届きましたので、共有いたします。

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【67】 ウィズコロナ時代の海外渡航 2022年5月版

企業の経営者・担当者のみなさま、出張等の海外渡航を再開する際、
できるだけスムーズにできるよう、最新の情報を集めましょう。

1. 課題の背景:
本情報配信の第57回(2021年10月24日)では、
出張等の海外渡航における入国制限措置と
新型コロナワクチン接種証明書(いわゆる「ワクチンパスポート」)を取りあげました。
その後もオミクロン株の感染拡大やワクチンのさらなる普及といった出来事を受けて、
日本を含む各国の入国制限措置は時々刻々と変わっています。
今回、2022年5月13日時点の情報をまとめます。

2. 企業でできる対策:
○ 渡航予定の国・地域における入国制限措置を確認する。
○ 接種証明書の申請は、スマートフォンのアプリを用いるか、市町村に書面で行う。
○ 日本への帰国時の手続きを確認する。

2-1. 渡航予定の国・地域における入国制限措置
世界のほぼすべての国・地域で入国制限措置が続いています。
ただし、2021年以降は、2回以上の新型コロナワクチン接種を条件に
制限措置の一部を免除する動きも広がっています。
日本から他国へ渡航する場合、
最も確実な情報源は相手国の大使館または領事館に問い合わせることですが、
手軽にインターネットを通じて読める情報源として、
外務省の海外安全ホームページに
各国の情報を集約したページと日本の接種証明書が使用可能な国・地域一覧があり、
随時更新されています。
なお、接種証明書が使用可能な国・地域の数は、
第57回配信時の52から109に増えました。
(関連情報リンク1)と2) 参照)

2-2. 接種証明書の申請
2021年12月20日から、二次元コード付き接種証明書(電子版)を発行可能な
日本政府公式のスマートフォン用アプリが公開されています。
ワクチンを接種した情報が
接種会場から政府のワクチン接種記録システム (VRS) に登録されると
証明書が発行できるようになりますので、
すでにマイナンバーカードとパスポートを持っている方であれば、
最短で接種当日のうちに日本国内用と海外用の証明書を入手できます。
スマートフォンやマイナンバーカードを使わない場合、
引き続き接種券を発行した市町村で書面による発行を申請することになります。

 接種証明書のスマートフォン用アプリ
 <http://www.oh-supports.com/corona.htmlの記事全文参照>

2-3. 日本へ帰国・再入国する時の手続き
現在、日本への入国時には、国籍を問わず、
出国前に行われた検査証明書の提示が求められ、
さらに抗原定量検査あるいはPCR検査が行われています。
検査証明書は、検体採取方法(鼻咽頭ぬぐい液、唾液等)、検査方法(PCR法等)、
検査時間(検体採取が出国前72時間以内)が細かく定められており、
渡航先での周到な準備が必要になります。(関連情報リンク4)参照)
入国後の自宅等での待機期間については2022年3月に一部見直しが行われました。
ワクチン3回接種済の人は出発地により0日(待機なし)または3日間、
未接種の人は3日間または7日間です。
また、入国後 24 時間以内に自宅等まで移動する場合に限り、
公共交通機関を使用可とされました。
例えば、福岡県在住者が国際線で成田空港か羽田空港に到着した場合、
東京の宿泊施設等で待機することなく
福岡行きの国内線への乗り継ぎができます。(関連情報リンク5)参照)

3. 関連情報リンク:
1) 外務省 新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する
各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置(5月10日現在)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
2) 外務省 海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧
(5月13日現在)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/certificationlist.html
3) 厚生労働省 海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_certificate.html
4) 厚生労働省 検査証明書の提出について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
5) 厚生労働省 水際対策に係る新たな措置について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

文責:田原 裕之(産業医科大学 産業精神保健学)

動画を下記で配信しております。
〇第66回動画「年度の変わり目の感染拡大防止~リバウンドを防ぐために~」
https://www.youtube.com/watch?v=BE54_-QsxRg

バックナンバーは
OHサポート株式会社 新型コロナ対策情報をご参照ください。
http://www.oh-supports.com/corona.html

安全VR教育なるものができたようです

どうやら安全VR(ヴァーチャルリアリティ)教育なるものが出現したようです。従来の実験型の危険体感教育と比べても、労働災害をVRを通し、より臨場感を持って体験できるという点で、とても有力な教育ツールになると思われます。自らが労働災害に遭う夢は今まで結構見てきましたが、夢ではなくVRの中で労働災害を体験することになります。決して現実の世界では体験したくないことですが。

 

インフルエンザワクチン

日本での季節性インフルエンザの流行は
2年連続で低水準となりましたが
2022/23シーズンのワクチン製造候補株は決定し
製造効率アップに向けて動いているようです。
抗原性解析や生産性評価から
2022/23シーズンの候補株は
前回から2株変更になっています。

2022/23シーズン向け
インフルエンザワクチンの製造株について
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000926112.pdf

日本でのインフルエンザの流行は
認められませんでしたが
感染対策が緩んだ海外では流行例もあり
医療従事者としては
今シーズンもワクチン接種を推奨したいところです。

熱中症

今年も厚生労働省では、職場における熱中症予防対策を徹底するため、5月から9月まで、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施します。
ニュースによるとすでに熱中症で救急搬送された事例も発生しているようです。
職場での冷房設備、冷蔵庫の点検もお願いいたします。

令和4年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000900484.pdf

GW明け頑張ります

GW明けていよいよ仕事再開ですが、今年は連休期間中に突発を含め結構仕事をしましたので、それほど連休ぼけを感じることなく、仕事に入れそうです。今月は学会発表や決算もあることですし、気合を入れていかないといけません。早速頑張っていきたいと思います。

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