服部産業医事務所の活動

いちごには利尿作用が

先週末、老父と一緒に町内のバスハイクに参加したのですが、最初に山口県にある農園に寄り、いちご狩りをしました。大きなビニルハウスの中で持ち帰り無しの食べ放題、張り切っていちごを摘んでは口に入れるを繰り返しましたが、そんなには多く食べられるものでありません。30分もすれば引き揚げお土産屋さんに。ただその後の行程では添乗員さんが事前におっしゃっていた通り、結構頻繁にトイレに行かないといけなくなる羽目に。尿量が増えたのです。ネットで調べてみたのですが、いちごは元々水分を多く含んでいるうえに、カリウムが豊富なので、たくさん食べると利尿作用が働き、場合によってはお腹も緩くなってしまうようです。これまで利尿作用がはたらくほどの量、いちごを食べたことはなかったもので、初めての経験でしたが、まあ下痢まではしなくて良かったと思いました。今回のいちご狩りで、図らずも身をもって新たに身に着けた知識でした。

パワーハラスメント

中小企業に対する職場のパワーハラスメント防止措置が義務化されて
2年程経過しました。

職場で行われる、➀~③の要素全てを満たす行為が
パワーハラスメントと定義されています。
① 優越的な関係を背景とした言動
② 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
③ 労働者の就業環境が害されるもの
客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる
適正な業務指示や指導はパワハラに該当しませんが
パワハラ防止教育がみっちり行われているのでしょうか…
「パワハラと訴えられるのが怖い」という管理監督者の声も耳にします。

①に当てはまる行為は
職務上の地位が上位の者による行為だけでなく、
業務上必要な知識や豊富な経験がある同僚や部下による行為や
同僚又は部下からの集団による行為なども含まれます。

管理者への教育だけでなく職場全体でパワハラ防止に取り組みましょう。

パワハラを防ぎ、部下の活力を引き出すプログラムを無料公開開始
―パワハラ防止・抑止によるポジティブな効果の実証に向けて―
九州大学 2023.11.21
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/notices/view/2570

睡眠

3月15日は「世界睡眠デー」でした。
睡眠についてに悩んでいる人は多く、睡眠がしっかりとれないことで生活の質が落ちたり、労働者の生産性の減少にもつながると言われています。

厚生労働省のスマート・ライフ・プロジェクトが、「寝ても疲れがとれないなら要チェック! あなたの睡眠の質は大丈夫ですか?」
のコンテンツを出しました。

睡眠の悩みを解消する方法や、ぐっすり眠ってすっきり目覚めるためのコツなどが掲載されいます。ご参照ください。

https://www.smartlife.mhlw.go.jp/event/sleep_quality/

独立開業して25年がたとうとしています

産業医として独立開業してはや25年、四半世紀がたとうとしています。その間、思い通りにいかないことも多かったですが、おかげさまでどうにかここまでやってきました。これからも困難なことが待ち受けているかもしれないですが、決して逃げることなく、むしろ楽しみながら仕事を続けていきたいと思います。

何か物足りない1日

先日は久しぶりにというよりほとんどないことなのですが、終日会社の事務所で仕事を行い、外に出ない1日になりました。当日もデスクワーク、ミーティング、復職面談、リモートワークなど、仕事はぎっしり詰まっていましたので、結構忙しい1日だったのですが、夕方は何か物足りない気持ちで仕事を終えることになりました。どうも終日外に出なかったことでいつものリズムが狂い、1日が終わった気がしない、燃え尽きない気分になったようです。長年産業医として事業所に出向いて仕事をするスタイルが身についているのを改めて感じました。産業医は現場に行くことが基本なのですが、それが好きでまた性に合っているのだと思います。

心房細動

3月9日は「脈の日」、3月9日~15日は「心房細動週間」だそうです。
DJ KOOさんのハイテンションなCMを
目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
心房細動では、電気信号の乱れによって
心房がこきざみに不規則に震えている状態になります。
症状としては動悸、息切れ、疲れやすいなどがあり
心臓の内部の血液のよどみによって血栓ができやすくなるため
脳梗塞や心不全の発生率が高くなります。

健康診断で心房細動で要受診となった方は
ぜひ早めに受診なさってください。

EZ DO 検脈!~脈を測って心房細動を早期発見
公益財団法人 日本心臓財団
https://www.jhf.or.jp/ez-do-kenmyaku/

心房細動週間
公益社団法人日本脳卒中協会
日本不整脈心電学会
http://www.shinbousaidou-week.org/

花粉の掃除

花粉症の症状でつらい方が多いと思います。今まで大丈夫だったのに、急に症状が出始めたという話もよく聞きます。

部屋の中に花粉を持ち込まないように工夫はされていると思いますが、完全には難しいようです。
家の中で1番花粉が多い場所は「床」だそうです。
掃除の際はまずワイパーでそっと拭いてから、掃除機や水拭きをすることで花粉が空中に舞うことを防げるようです。
いきなり水拭きをすると、花粉がふやけてはじけて、体内に入り込みやすくなるそうで、注意が必要です。

健康阻害要因が重なっている時期です

気温の寒暖差、花粉の飛散、インフルエンザの流行と今年この時期は健康を阻害する要因がいくつか重なっている状況にあります。年度末でなかなか仕事を休むことの出来ない状況ですので、体調を崩さないよう気を付けたいと思います。

健康に配慮した飲酒に関するガイドライン

先月厚生労働省から
健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が公表されました。
疾患別の発症リスクと1日当たりの純アルコール摂取量は
生活習慣病では男性40g以上、女性20g以上、
大腸がんでは20g以上、
高血圧では0g超え(少しでも飲酒する習慣があれば)で
発症リスクが高まると記載されています。
(純アルコール20gの目安はビール500ml)
ただし、飲酒による影響には個人差がありますので
飲酒量は少なければ少ない方がよさそうです。

お酒を飲む方は健康に配慮した飲み方を心がけましょう。
1)自らの飲酒状況等を把握する
2)あらかじめ量を決めて飲酒をする
3)飲酒前又は飲酒中に食事をとる
4)飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、
  アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする
5)一週間のうち、飲酒をしない日を設ける

1についてはAUDITでアルコール関連問題の重症度を
チェックしてみることをお勧めします。

AUDIT 久里浜医療センター

人が排出する炭酸ガスを実感しました

先日某事業所の衛生委員会に出席した際に、私が座った机の上に二酸化炭素濃度計が置かれていましたので、時々その数値を見ていたのですが、会議開始時に700PPM台だったのが、時間経過とともに上昇し、会議終了時、40分後には1400ppm台を示していました。窓を閉め切ったエアコンの入った40平米程度の広さの会議室にて5人のメンバーが会議をしていたのですが、基準の1000ppmをあっという間に超え、最終的には2倍の濃度にまで上昇していました。人が排出する炭酸ガスを目の当たりにして、換気の重要性を実感した次第です。

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