こんにちは。保健師の宮本です。
「早朝高血圧」という言葉をご存じですか?
2025年、日本高血圧学会は「早朝高血圧徹底制圧宣言」を発表し、朝の血圧を意識して健康づくりに取り組む「血圧朝活」キャンペーンを開始しました。
「血圧って病院で測るものでしょ?」「朝はバタバタしていて血圧なんて気にしていられない…」と思った方、実は朝の血圧こそが健康リスクの“シグナル”になることが、わかってきているそうです。
なぜ「朝の血圧」が大事かというと、高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めます。
特に 朝の時間帯は血圧が上がりやすく、心血管イベント(脳卒中や心筋梗塞など)が起きやすい 時間とされています。そのため、朝の血圧が高い「早朝高血圧」は見逃せないサインなのです。
血圧朝活って何をするかというと、朝の決まった時間に家庭で血圧を測る健康習慣のことです。
以下の3ステップで始めましょう
1. 朝起きて1時間以内に、排尿後・朝食前・服薬前に測定
2. 安静に座って1〜2分してから測る
3. 毎日記録をつけて、自分の傾向を把握する
血圧計があればすぐに始められます。最近はスマホ連携タイプなど、便利なものも増えています。
「仕事に行く前の朝、家で測ることで自分の身体の調子をチェックする」
そんな習慣を取り入れてみませんか?
ストレスや睡眠不足、過労なども血圧を押し上げる要因になります。血圧を測ることで、生活の見直しにもつながります。
★家庭用血圧計を用意(腕で測るタイプが推奨)
★1週間続けて測ってみる
★135/85 mmHg以上が続くようなら医師に相談を
血圧は「測ることで知る」健康指標です。ぜひ、あなたも「血圧朝活」を始めてみませんか?