服部産業医事務所の活動

WBGTの補正

梅雨明けしましたが、まだいつもの年の梅雨明けに比べると涼しく感じます。この時期蚊に刺されることが多くなりましたが、本当に暑くなると蚊も暑さでへばってあまり見かけなくなり、刺されなくなってしまいますので、まだ蚊に刺されるうちは涼しいと考えられます。先日作業服の上にタイペックを着て職場巡視を行いましたが、作業場の温度はそれほど高くなかったにも関わらず、汗が噴き出てきました。やはり保護衣を着用した場合、WBGT値は加算、補正して見積もるべきであることを実感しました。現場で働く方々には頭の下がる思いがしました。

体も心も回復する「質の良い眠り」とは

こんにちは。保健師の宮本です。

6月も後半に入り、暑さや湿度の高い日が続くようになってきました。
この時期は気温差や天候の変化により、知らず知らずのうちに身体や自律神経が疲れやすくなります。
そんなときこそ意識したいのが「質の良い睡眠」です。

睡眠が足りないとどうなる?
睡眠不足や浅い眠りが続くと…
•疲労が回復しにくい
•集中力・判断力の低下
•免疫力の低下
•イライラや気分の落ち込み
•食欲コントロールが乱れ、太りやすくなる
など、仕事にも健康にもマイナスの要素がたくさんです。

良い睡眠をとるための3つのコツ
1.朝起きたら太陽の光を浴びる
 体内時計がリセットされ、夜の眠気がスムーズに来ます。
2.寝る1時間前は「リラックスタイム」
 スマホやパソコンは控えて、ぬるめのお風呂や軽いストレッチがおすすめ。
3.寝室の温度と湿度を整える
 目安は温度26℃前後、湿度50~60%。除湿機やエアコンも活用を。

「6時間睡眠」はギリギリのラインです!
多忙な日々の中で、「6時間眠れれば十分」と思っていませんか?
実は、6時間というのは「最低ライン」だと言われています。
人によって理想的な睡眠時間は異なりますが、多くの研究では7~8時間の睡眠が心身の回復には最適とされています。
「平日は短くて、休日に寝だめ」は逆に体内時計を乱す原因にもなりますので、毎日6時間以上の睡眠を安定してとることが大切です。

睡眠はメンタルにも影響します。
ストレスが続くと眠れなくなり、眠れないことでさらにストレスが増す…
そんな悪循環に陥らないためにも、「まずは眠る」ことがメンタルケアの第一歩です。

まずは1週間、睡眠を整えてみませんか?
•就寝時間を固定してみる
•夜遅くのカフェイン・アルコールを控える
•寝る前にスマホではなく読書や音楽にする
など、できることから。
「よく眠れた日は、1日がスムーズに進む」ことを実感できるはずです。

ご自身の健康を守るために、そして仕事のパフォーマンスを上げるためにも、今夜から「質の良い眠り」を意識してみてください。

血圧朝活

こんにちは。保健師の宮本です。

「早朝高血圧」という言葉をご存じですか?
2025年、日本高血圧学会は「早朝高血圧徹底制圧宣言」を発表し、朝の血圧を意識して健康づくりに取り組む「血圧朝活」キャンペーンを開始しました。

「血圧って病院で測るものでしょ?」「朝はバタバタしていて血圧なんて気にしていられない…」と思った方、実は朝の血圧こそが健康リスクの“シグナル”になることが、わかってきているそうです。

なぜ「朝の血圧」が大事かというと、高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めます。
特に 朝の時間帯は血圧が上がりやすく、心血管イベント(脳卒中や心筋梗塞など)が起きやすい 時間とされています。そのため、朝の血圧が高い「早朝高血圧」は見逃せないサインなのです。

血圧朝活って何をするかというと、朝の決まった時間に家庭で血圧を測る健康習慣のことです。
以下の3ステップで始めましょう
1. 朝起きて1時間以内に、排尿後・朝食前・服薬前に測定
2. 安静に座って1〜2分してから測る
3. 毎日記録をつけて、自分の傾向を把握する

血圧計があればすぐに始められます。最近はスマホ連携タイプなど、便利なものも増えています。

「仕事に行く前の朝、家で測ることで自分の身体の調子をチェックする」

そんな習慣を取り入れてみませんか?

ストレスや睡眠不足、過労なども血圧を押し上げる要因になります。血圧を測ることで、生活の見直しにもつながります。

★家庭用血圧計を用意(腕で測るタイプが推奨)

★1週間続けて測ってみる

★135/85 mmHg以上が続くようなら医師に相談を

血圧は「測ることで知る」健康指標です。ぜひ、あなたも「血圧朝活」を始めてみませんか?

 

まずは熱中症を疑うこと

熱中症は頭痛、めまい、だるさ、吐き気、倦怠感、手足のしびれなどの症状で発症することが多いですが、こうした症状は熱中症でなくても我々が日常普通に自覚する症状であり、ややもすると熱中症であることに気付かないまま放置され、重症化することもあります。したがって暑熱環境で仕事をしていて、こうした症状が認められる場合には、まずは熱中症を疑い、適切な処置を迅速に講ずることが必要と思われます。まずは熱中症を疑うこと。

熱中症対策〜尿の色チェック

こんにちは、保健師の宮本です。

尿の色は、体内の水分状態を簡単にチェックできる指標のひとつとして、熱中症対策に役立ちます。
■ 尿チェックのポイント
起床時の尿は濃くなりやすいため、日中の尿で判断しましょう。
一度の排尿だけで判断せず、継続的に観察しましょう。
■ 尿の色以外の脱水サインにも注意
•口が渇く、皮膚の張りがなくなる(皮膚をつまんでも戻りが遅い)、体がだるい、めまい、汗が止まる(重症化のサイン)
■ こまめな水分補給のコツ
喉が渇く前に飲む、1回にたくさん飲むより少量ずつ頻繁に、必要に応じて経口補水液の摂取

熱中症の予備軍 『隠れ脱⽔症』の⾒つけ⽅(厚労省)https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001088385.pdf

熱中症対策が法的に義務化されました

この6月より熱中症対策が法的に義務づけられましたが、これまでも熱中症発生リスクの高い事業所では普通に行われてきた内容であり、特に慌てることはないと思います。熱中症対策の意識が高くなかった零細企業においては、これを機にしっかり対策に取り組んでいただきたいものです。

これからの季節に要注意!「食中毒」から身を守るために

こんにちは。保健師の宮本です。

梅雨から夏にかけては、気温や湿度が高くなり、細菌が増えやすくなる時期です。この時期に特に注意したいのが「食中毒」です。

食中毒の原因は主に以下の3つです。

  1. 細菌(例:サルモネラ、腸管出血性大腸菌など)
  2. ウイルス(例:ノロウイルス)
  3. 自然毒・化学物質・アレルゲン(例:フグ毒、アレルギー物質の誤摂取)

特に細菌性の食中毒は、気温が上がる時期に急増します。

予防の3原則「つけない・ふやさない・やっつける」が大切です

1. つけない(清潔)

・手洗いは調理前、食事前、トイレ後にしっかりと

・調理器具(包丁、まな板)は生肉・野菜・魚で使い分け

・買った食品はすぐ冷蔵庫へ

2. ふやさない(迅速な冷却)

・作った料理は早めに食べる

・お弁当は十分に冷ましてから詰める

・冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は−15℃以下をキープ

3. やっつける(加熱)

・加熱は中心温度75℃以上、1分以上が目安

・特に鶏肉や卵はしっかり火を通す

・電子レンジの加熱ムラにも注意!

★外食・テイクアウトでも注意★

・信頼できるお店を選ぶ

・持ち帰り後はすぐ食べる or 冷蔵保存

・長時間の持ち運びは避ける

 もし体調に異変を感じたら‥「下痢・嘔吐・発熱」が続く場合は、無理をせず医療機関を受診してください。

暑さが本格的になってくるようです。体調に気をつけてお過ごしください。

 

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