服部産業医事務所の活動

ハンディーファンの使い方注意

こんにちは。保健師の宮本です。

ハンディファンの利用が浸透していますが、炎天下の屋外で使うとあたっている風が熱風になり逆効果になることがあります。
熱風にあたることで、体が暖まり熱中症の引き金になってしまうこともあるようです。
対策として、屋外で使う場合はハンディファンの風を熱風にさせないために、濡れタオルやミストで体を少し濡れた状態にし、水の気化熱による冷却効果を促進させるといいそうです。

ベビーカーに取り付けているのもよく見かけますが、風が熱くなってないかチェックが必要です。

労働災害の語り部として

過去に重大な労働災害が起こった場合、当時その現場におられ、災害に遭遇した方は、その悲惨な状況を目の当たりにしていますので、労働災害の怖ろしさを回りに語り継ぐことで、その後の類似災害防止に語り部として大きな役目を果たしてくれていました。それでも月日がたち、その方々が退職してしまえば、語り部もいなくなり、過去の災害も忘れられ風化してしまうことになります。そうならないよう過去に起こった災害を類型化、データベース化し、いつでもだれでもがPCにて検索、閲覧できるよう体制を構築している企業が増えてきました。

梅雨時期の体調不良

梅雨時期は気温も湿度も高い状態となります。 毎年この時期に体がだるいなどの不調を感じる方はいらっしゃいませんか。主な症状として、体のだるさ、頭痛、めまい、肩こり、関節痛などが多いようです。 また、精神面でも気分の落ち込み、イライラしやすくなったりなどの不調が多くなるようです。

この梅雨時期は寒暖差や気圧変動に対応するために「交感神経」が優位に働き、この優位な状態が続いて緊張状態が持続するために、疲労やだるさの症状が出ます。
また低気圧や天候が悪い状況が続くと、ヒスタミンが体の中で作られ、セロトニン(気分を高揚させる)やメラトニン(睡眠を促す)の分泌が減ると考えられています。そのため気持が落ち込みやすくなるといわれています。

これらの改善には、月並みですがバランスのとれた食事と入浴、睡眠です。
軽い運動もセロトニンの分泌を促しますので、部屋の中でストレッチをしたりと体を動かしましょう。

またこれらの症状が日常生活に支障をきたし、それが2週間以上続く、晴れた日にも症状が変わらないなどがあれば受診をお勧めします。

座りっぱなしの時間

暑い日が続いています。運動しようにもこの暑さではちょっと・・・・という方もいらっしゃると思います。
さらにデスクワークの方は長時間座っていることが多くなり、家ではテレビやネットをずっと見ているなどの生活をしがちな人は、1日の大半を座って過ごしていることになります。
長時間座っているような生活は健康に害を及ぼすことも知られています。

ウォーキングやランニングだけが健康増進につながる運動ではなく、掃除、洗濯、料理、買い物などの家事も立派な運動になるという研究も発表されているようです。
要はこまめにからだを動かして、座りっぱなしの時間を短くすることが大事のようです。
仕事中も集中すると座ったままのことはありませんか?
最近はスマートウォッチが、座りっぱなしを感知して「そろそろ立ち上がりましょう」と
教えてくれる機能もあります。
座ったままの生活は、血糖値や血圧が上昇しやすくなります。
家事やちょっと立ち上がるくらいでは、しっかりした運動にはつながりませんが、少しでも体を動かすことを意識してみましょう。

バルコニーでの1杯もできない暑さになってきました

夏でもまだそれほど気温が高くない時期は、夕方自宅のバルコニーで夕陽を見ながらのビール1杯が楽しみでしたが、こう暑くなってくると、昼間の日差しにより熱せられた床タイルからの輻射熱により、ゆっくり涼むどころか、汗が噴き出てとてもビールを飲むどころではない状況になってきます。以前真夏に素足でバルコニーに降り立った時、あまりにの熱さに何回も飛び跳ねないといけないことになり、足の裏を火傷した記憶があります。いよいよ今年も危険な暑さになってまいりました。

雨天時等の滑り転倒に注意

転倒災害は労働災害のおよそ4分の1を占めており、最も多発している労働災害です。
業種を問わず発生がみられるため、転倒災害防止策はあらゆる業種において対応する必要があります。

特に梅雨時期には雨で濡れた通路等で滑って転倒するケースが多くみられます。
雨天時に滑りやすい敷地内の場所を確認していますか。

雨水が室内に入ることを防止したり、出入口には転倒防止用マットを敷くことで対策ができます。
また、職場内で転倒の危険を感じた場所の情報を収集、危険マップを作成し周知することも有用です。

まだまだ梅雨は続くようですので、ご注意ください。

 

夏場の筋肉痛やつり、こむらがえりは熱中症を疑いましょう

熱中症のなかでも筋肉の痛みやつり、こむらがえり、けいれんを伴うものは、熱けいれんと言われるものであり、塩分を取らず、水分のみを補給することによって起こりやすいタイプになります。夏場に現場で作業をしていて筋肉痛やつりなどが起こった場合は、使い過ぎによる単なる筋肉痛と思わず、熱中症を疑うことが必要になります。熱けいれんは単なる筋肉痛とは異なり、水分、塩分補給、点滴などの処置を行わないと症状は治まりません。私が遭遇した今年の熱中症第一号はまさにこのタイプで、槽内でタイペックスを着て作業した後、休憩中に筋肉のけいれんが起こったものでした。

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