服部産業医事務所の活動

人が排出する炭酸ガスを実感しました

先日某事業所の衛生委員会に出席した際に、私が座った机の上に二酸化炭素濃度計が置かれていましたので、時々その数値を見ていたのですが、会議開始時に700PPM台だったのが、時間経過とともに上昇し、会議終了時、40分後には1400ppm台を示していました。窓を閉め切ったエアコンの入った40平米程度の広さの会議室にて5人のメンバーが会議をしていたのですが、基準の1000ppmをあっという間に超え、最終的には2倍の濃度にまで上昇していました。人が排出する炭酸ガスを目の当たりにして、換気の重要性を実感した次第です。

デジタル温湿度計

オフィスの巡視時に室内の温湿度の確認を行っていますが、冬のこの時期は湿度が20%台前半だったりして、かなり乾燥している状況にあります。先日の巡視でのこと、他の温湿度計が湿度20%台後半を示しているなか、一つの温湿度計が65%でした。古いデジタル温湿度計でしたが、後日点検に出したところ、やはり壊れていたようでした。これまでもデジタル温湿度計の数値が疑わしいケースは結構ありましたが、そうした場合には直ちに点検修理や交換を行っていただく必要がありそうです。

アニサキス

アニサキスによる食中毒が報告されています。
X(旧Twitter)でも魚の身の中でアニサキスが動いている動画が散見され
ついつい見入ってしまいます。
アニサキスは寄生虫の一種で
アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生で食べることで
アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して
痛みや吐き気、嘔吐などの食中毒症状を引き起こします。
予防方法は新鮮な魚を選び、目視で幼虫を除去し、
冷凍もしくは加熱してから摂取することです。

アニサキスによる食中毒を予防しましょう(厚生労働省)

一方でアニサキスアレルギーは
アニサキスの蛋白質をアレルゲンとして発症し
死んだアニサキスやそのかけらにも反応します。
食中毒とは別もののため冷凍や加熱で防ぎようがないことを
ご念頭にお留め置きください。

アニサキスアレルギーによる蕁麻疹・アナフィラキシー(国立感染症研究所)

花粉症シーズン到来

スギ花粉の舞う季節になりました。
花粉の曝露を防ぎ症状緩和に努めましょう。

予防方法は
1花粉を避けること
2花粉を持ち込まないこと の2点です。

1は
マスクやメガネの着用
花粉の飛散量の多い時間の外出を避けること が
挙げられます。
2は
玄関先で花粉を落とす
花粉の付きにくいツルツルした素材の服を着る
手洗いうがい、洗顔などで花粉を落とす
洗濯物などの外干しを控える などになります。

鼻詰まりや鼻水、咳、目の違和感、頭痛などの
花粉症の症状は
仕事の能率を低下させる原因となります。
内服治療の場合は
花粉量の少ない時期から
治療を開始することがポイントになりますので
早め早めの受診をお勧めします。

社内環境の整備としては
テレワークを認める
空気清浄機を設置する
受診時間を確保できるようにするなどが
挙げられます。
可能な範囲でご配慮いただければと思います。

転倒3度目はなかった

出張先から長崎に足を伸ばし、出島に行ったのですが、建造物から数段ある石の階段を降りている際に足を踏み外し、両手をついて転倒、ズボンの右膝部分も破れてしまう始末に。その後今度は繁華街で夕飯を食べた後の帰り道、コンビニと道路の間の数段の段差を踏み外し、1度目と全く同じ体勢で転落、やはり両手をつき右膝の同じ部分を打ち付け、転倒する始末に。前日にジムで走り過ぎていたこともあり、元々その日は朝から右膝関節に違和感があったのですが、それに加えて当日は出張で歩く距離が長く筋肉疲労が蓄積していたせいか、2度も同じ体勢、恰好で転倒してしまいました。2度あることは3度あるで、もう1度転倒するはずだと思っていましたが、どうにか3度目は免れた次第です。もちろん体勢や打ちどころが悪ければ骨折する可能性も充分にあったわけで、自分も加齢とともに転倒リスクが高まっていることを実感させられました。もう少し足の筋力を付けなければなりません。

感染対策の緩み

新型コロナウイルス感染症が
また全国で拡大傾向にあります。
今月は人の多い所に行く機会がありましたが
屋内で換気の不十分なところや人が密集するところでも
マスクを着けている方がずいぶん減った気がします。
寒い日が続きますが換気はしっかり続けましょう。

現在は生後6か月以上の全ての方が
XBB.1.5対応ワクチンの接種を受けることができます。
従来株の接種止まりで
2023年秋冬のワクチン接種がお済みでない方は
今一度接種をご検討ください。
しつこいようですが
新型コロナワクチンを「自己負担なし(無料)」で接種できる特例臨時接種は、
2024年3月31日で終了します。
周囲の感染対策が緩んでいるなか、
重症化を防ぐ盾となりますのでよろしくお願いします。

新型コロナウイルス感染症の発生状況等について
https://www.mhlw.go.jp/content/001197418.pdf
新型コロナワクチンQ&A
オミクロン株対応ワクチン
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/bivalent/
北九州市 令和5年秋開始接種について
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/ho-huku/k334_00088.html

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