こんにちは。保健師の宮本です。
朝晩が急に寒くなってきましたね。
特に足先が冷えてしまい、自分の力では温められず、なかなか寝付けない日々がやってくるな~と思うと、ちょっと嫌な季節になってきました。
そこで今回は冷えに関してお伝えします。
たくさん靴下をはいても、どれだけ温めても、なかなか改善できないと、「体質だから仕方ない」と諦めたくなります。。
では、なぜ足先ばかりが冷えてしまうのでしょうか?
体は、血液をつかって体温を調節しています。
体温を調節している血管のほとんどは、「毛細血管」でできています。毛細血管の中を血液が通ることで体温を調節しています。
血液はまずは臓器に優先的に運ばれるので、手足などの末端はいつも後回しとなってしまいます。そのため、冷えやすいようです。
また、靴下の重ねばきや、ヒールや革靴などを履く機会が多くなることで、足を柔軟に動かすことが出来にくくなります。その為、足先の筋肉は凝り固まり、血管が圧迫され、血の巡りが悪くなってきます。
さらに歩く機会が少ないと足の筋肉が衰弱してしまい、自ら熱を生み出すことができなくなります。
そこで改善策として・・・
まずは靴下の重ねばきや、硬い靴を履く回数を少なくしてみる。
薄めの靴下や、スニーカーを履くことで、足を自由に動かす時間を多くしましょう。
そうすると全身の血の巡りが良くなり、毛細血管の先まで血が巡り、足先が温まります。
さらに温めすぎるのも良くないようです。
足先が冷えると、自力で温めることが難しく、ついヒーターの前などで直接足を温めてしまいます。
しかし、ここで注意。
外側から温めてばかりいると、リバウンドのように、反対に足を冷やしてしまう場合があります。
人間には、急激な変化にも体がついていけるように、体が現在の状態を維持しようとする働きがあります。冷えた体を強制的に温めると、体は元の状態に戻ろうとして、元の温度より下がってしまう可能性が大きくなります。
食べ過ぎにも注意です。食べ過ぎると胃腸に血液が集まり、器官や細胞への血液供給量が低下してしまい、手足の冷えが強くなってきます。
少し気を付けることで、足先にあたたかさが戻ってくるようです。寒い冬が来る前に取り組んでみてください。