服部産業医事務所の活動

年末年始休業のお知らせ

こんなに寒い年末はあまり経験がないのですが、いよいよ今年も残りあと1週間になりました。弊社は12月29日から1月3日まで休業、4日が仕事始めになりますので、よろしくお願いいたします。なお保健師および事務スタッフは9日までお休みを取らせていただきますので、併せてお知らせいたします。今年も色々ありましたが、安全、健康に業務を終えることができそうなのは何よりだと思います。来年も引き続きよろしくお願いいたします。

適正飲酒

生活習慣の確認で飲酒量の聴き取りを行いますが
ご自身がどれくらいのアルコールを摂取しているか
把握していない人がいらっしゃいます。

「ビール2本と焼酎ちょっと」
→ そのちょっとは どのくらいですか?
「炭酸水1リットルがなくなるくらい(割る)」
→ ウイスキーの量は どのくらいですか?
 どれくらいの割合で薄めていますか?

ここ数年でご自宅でハイボールを作る人が増え
明確な回答の得られないことが増えたような気がします。

健康日本21によると「節度ある適度な飲酒量」は
1日平均純アルコールで約20g程度とされています。
40%ウイスキーであれば約60mlです。
飲酒量の単位

年末年始の間も飲みすぎには注意してください。

年末年始

年末年始が近づいてきました。
クリスマスやお正月などいつもより食べ過ぎたり、夜更かししたりと生活リズムの変化がある時期です。
生活リズムの乱れがあると免疫力が落ちたりしやすくなります。
せっかく楽しい時ですので、あまり気にするのもよくないですが、少しだけ工夫して健康を維持してみましょう。
★睡眠リズムを変えないために
・朝の起床後、カーテンを開けて陽の光を浴びる
・就寝時間の90分以内に、お風呂に入る
・なるべく同じ時間に起きる 誤差は前後1時間程度が望ましい
 起きる時間は一定のほうが体内時計が狂いにくい
★運動
・1日1回は身体を動かすことを意識する 家事でよい
・ゆっくりとしたスクワットを数回から
★食事
・一口目は野菜から食べる
・基本腹八分 一口足りないくらいで

どれか一つでもよいので意識して行ってみてくだい

気が急かされる季節です

産業医訪問先から帰るとき、「また来年もよろしくお願いします。」と年末のあいさつをしなければいけない季節になりましたが、1年終わるのは本当に早いということを皆さんよく言われます。年末は大掃除、年賀状書き、その他もろもろやらなければいけないことも多く、この季節はなぜか気が急かされますが、それもあってか、街では交通事故処理が行われている場面によく出くわします。いくら年末で気が焦っても、交通事故だけには十分に気を付けないといけませんね。

新たな化学物質規制を踏まえた自律的な化学物質管理促進セミナー

9~10月に厚生労働省で実施された
新たな化学物質規制を踏まえた自律的な化学物質管理促進セミナーの
動画配信が12月から始まっています。
新たな化学物質規制の概要、SDSの作成・確認、
リスクアセスメントの方法などについて解説されたセミナーの
動画やPDF資料が公開されていますので、
ぜひご参考になさってください。
https://www.jniosh.johas.go.jp/groups/ghs/movies.html#mizuhoSeminar

コークス炉上の職場巡視を行いました

先日は久しぶりに製鉄所のコークス炉上の職場巡視を行いました。この現場にはコークス炉ガスによる肺がん、コークス粉塵によるじん肺の他、コークス炉ガスに多量含まれるCOによるガス中毒、輻射熱、屋外作業に伴う熱中症などなど、さまざまな有害環境、有害作業があり、労働衛生好きな産業医にとっては見どころ満載で、わくわくする現場です。当日もガスモニターがCOガスを検知して警報が鳴り、じわっと汗が出てくる中での職場巡視になりました。やはり現場の職場巡視はやめられないですね。

飲酒のガイドライン

年末年始にかけて、
飲酒の機会が増える方も多いと思います。
また、休業期間中は
いつもより飲酒開始の時間が早くなる方も
いらっしゃるかもしれません。

厚生労働省はアルコール消費量と総死亡率を根拠に
「節度ある適度な飲酒」を
1日平均純アルコールで20g程度 と定義しています。
(飲酒習慣のない人に対して推奨する量ではありません)

純アルコール20gとは
ビールであれば500ml、
日本酒であれば1合、
7%酎ハイであれば350ml、
35度焼酎であれば90ml が目安です。

皆さんの思う「適量」と同じですか?
普段の飲酒量とかけ離れていませんか?

さらに、女性や高齢者、飲酒後に顔が赤くなる人については
純アルコール20gより少なくすべきであると推奨しています。

アルコール性肝機能障害は症状が出た時点で
かなり進行していることが多いです。
あたりまえに日常生活を送れているうちに
毎日の健康管理をお願いします。

職場のハラスメント撲滅月間

厚生労働省は12月を「職場のハラスメント撲滅月間」と定めています。
今年4月からは、中小企業においてもパワーハラスメント防止措置が義務付けられました。
職場でのハラスメント対策はとられていますか。
下記サイトではハラスメントの定義、対策導入マニュアルなどもございますので、ご確認をお願いします。

「あかるい職場応援団」
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/

明日ですがシンポジウムも開催されるようです。(ぎりぎりで申し訳ございません)

合わせて上記サイトをご確認ください。

社長視察後の職場巡視

週初めに工場の産業医職場巡視を行ったのですが、いつもと比べ現場は整然としており、いわゆる4S ばっちりな状態でした。担当者によく聞いてみると、先週末に社長が東京から工場を視察に来られ、それに備え皆で現場の片付けを行ったということでした。さすがに社長が来られるとなると、現場も一所懸命4S に励むようです。我々産業医が巡視する際も同じく4S を頑張ってもらえたら良いのですが、改めて社長の威光を感じた職場巡視でした。

冬の安全衛生

月曜までは日向で暑さを感じる天気でしたが
今週の半ばから一気に寒くなりました。
本格的な寒波が来る前に、
凍結による転倒災害や交通労働災害の防止などの
対策・教育を行いましょう。

STOP!転倒災害FUKUOKA2022

また、寒い環境下での作業では体温調節のために
末梢血管が収縮して血圧が上がったり、
排尿回数が増えて脱水傾向になったり、
筋肉の動きが悪くなったりするなど、
体への負担が生じます。
保温に加え、血圧コントロールや作業前の準備体操など
健康リスクを下げるための取り組みを行いましょう。

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